第2回Twitter小説大賞応募作まとめ＠shortshortshot

140字物語 @shortshortshot

#twnovel 私が車を運転中、いつも妻が助手席で「今曲がれたのに」とか「ウインカー早すぎない？」とか口やかましく言う。昨日余りにもムカついたので、 「気に入らないなら次から君が運転しろよ」と言ったら、 「あら、あたしは運転しないわよ。だってあなたを操縦するのに手一杯だもの」

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#twnovel 「た、偶々通りがかっただけなんだから」 「割と居心地がいいからもう少し泊まっていくわ」 「今から機を織るから見ないでよ。見たら殺すから」 「あら、あの織物高く売れたんだ。私が織ったんだもの、当然ね」 「見たのね…殺すのもめんどいわ。さよなら」 【ツンの恩返し】

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最近私の彼氏を夢中にさせているヤツがいる。彼は「友達だよ」と弁解するけど信じられない。だって私より一緒にいる時間が長いし、何よりその時の彼の表情の輝いていること！もう我慢の限界。私は彼の部屋に入り込みヤツを切り刻んだ。後はサッカー部にある方もやっておかなくちゃ。 #twnovel

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新婚ホヤホヤの友人が新居に引っ越したのでお祝いがてら遊びに行った。「そういえば枕が変わったら眠れないって言ってたけど、ちゃんと自分の持ってきた？」「持ってきてるけどあまり使ってないなあ」「え、なんで？」「だって今は彼が腕枕してくれるから」はいはい、ごちそうさま。 #twnovel

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長年連れ添った妻が亡くなって私は荒んでいた。彼女のいない事に耐えられない。ならばいっそのこと…。ふと老猫が膝に乗ってきた。お前が死んだら誰が面倒を見るのだと言わんばかりだ。他の猫達にも見つめられ、猫好きの妻の姿が浮かんだ。「ああそうだな」私はまだ死ねそうにない。 #twnovel

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家の中で迷子になった。玄関に行きたいのだが一向に着かない。一時間程歩いたら父に出会った。「トイレはどこだ」「200m位前にあったよ」「そうか」父と別れて歩き出す。今度は宅配屋さんに会う。紛れ込んだみたい。「二日位で元に戻ります」と言ったら泣きそうな顔をしていた。 #twnovel

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彼女は凄腕の催眠術師。俺もまんまとかかってしまった。「私がいいと言うまで私を好きでいる事」仕方ないよな。催眠術なんだから。その術もいよいよ解かれる時がきた。病床の彼女が言う。「もういいよ。私の事は忘れて」俺は彼女に微笑んだ。「すまない。どうも最近耳が遠くてね」 #twnovel

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最近物が消えたり、置き場所が違ったりするので、隠しカメラを仕掛けてみた。帰って映像を見てみると、髪の長い女が押入れから出てきて物色し、また押入れに戻っていった。余りの衝撃に心臓は爆発寸前。すぐに電話！と携帯を取る。「もしもし！母さん？俺結婚したい人ができたんだ」 #twnovel

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心の鞄がだいぶ重くなってきたので整理する事にした。三つ前の彼氏の思い出なんていらないよね。駅前で思いっきり転んだ事も忘れちゃおう。あと、古いドラマの内容も。ん？これは小学生の時友達と大ゲンカした記憶か。だめだ。これは捨てられない。私はそっと鞄の奥へしまいこんだ。 #twnovel

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娘が初めてチョコを手作りしたいと言うので、手伝う事に。「私も高校の頃、好きな人にチョコ作ったなあ」「そうなんだ！ママがあげた人ってどんな人？イケメン？」「もちろん。学年で一番よ」「いいなあ～。でその人とはどうなったの？」「今目の前にいるじゃない」「えっ」「えっ」 #twnovel