復興大臣の激高記者会見「自主避難は自己責任」を政治はどう処理するか

テレビ新聞がどう報道するかも記録する。
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

「まともに報じれば、大臣側に同情が集まる可能性がある。そこで、各メディアは、いつもの「ストローマン手法」を用いて、できるだけ今村大臣への怒りが増幅されるように記事を仕立て上げている。」 blogos.com/article/217150…

2017-04-08 07:46:28
早川由紀夫 @HayakawaYukio

門田隆将さんて、「死の淵を見た男: 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日」を書いた人だね。

2017-04-08 07:48:29
渡邉博之(魯) @litulon

今村氏が資質に欠けることには同意するけど、この論点には同意できない。 → アクセス:なぜ軽い、復興相 今村発言、差別増幅の恐れ - 毎日新聞 mainichi.jp/articles/20170…

2017-04-08 11:01:25

なぜ軽い、復興相 今村発言、差別増幅の恐れ

毎日新聞2017年4月7日 東京朝刊

 大臣が、なんでこんなに軽いのか--。原発事故の自主避難者について記者会見で「自己責任」と言い放った今村雅弘復興相が国会で改めて陳謝した。しかし、復興行政トップで資質を問われたのは彼だけではない。原発事故や震災復興に向き合う政府の姿勢に不信が広がっている。

「実績作りの調整ポスト」
 復興相の発言は、自主避難者へのいじめや差別を増幅させるおそれがある。

 福島県から新潟市に自主避難する30代女性によると、発言以降、避難者交流施設に「福島へ帰れ」という嫌がらせの電話がかかってきた。福島では自主避難から戻った知人の孫が「いじめられるから学校に行きたくない」と言っているという。女性は「経済的理由で仕方なく帰る人もいる。帰れば全てめでたしではない。発言を撤回してほしい」と話す。

 東日本大震災の被災者を支援する東京災害支援ネット事務局長の山川幸生弁護士は「被災者の立場に立って働くべき人間が、被災者を突き放した。政府は原発を安全だと言ってきた。その責任を自己責任論にすり替えている」と憤った。

 今村氏の資質を疑問視する声も上がる。

 大阪市に子供2人と避難する森松明希子さん(43)は、今村氏の陳謝について「言葉の使い方ではなく考え方自体が間違っている」と怒る。東京都に家族6人で避難する岡田めぐみさん(34)も「人選で間違いを続ける政府は、復興をきちんと考えているのか」と首をかしげた。

 今村氏は佐賀県鹿島市出身の70歳。東京大法学部から国鉄入りし、JR九州の部長を経て1996年衆院選の佐賀2区で初当選した。7期目の昨年8月に初入閣した。

 4日の会見で今村氏が身につけていたネクタイも話題を集めている。人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のキャラクターが描かれている。関係者によると今年1月に訪れた福島県三春町のアニメの博物館で贈られ、復興の話題作りになると好んで身につけているという。アニメ業界の関係者は今村氏について「残念のひと言に尽きる」と話した。

 復興相のポストは民主党政権時代の11年6月に新設された「東日本大震災復興対策担当相」が出発点で、今村氏を含め6人が務めてきた。このうち5人が初入閣。また、半分の3人が舌禍やスキャンダルに揺れた。最初に務めた民主の松本龍氏(防災相などと兼務、12年衆院選で落選)は放言で批判を浴び、在任9日で辞任。今村氏の前任の自民衆院議員、高木毅氏は大臣の資質を問われ続けた。復興行政トップの「軽さ」について、ある政府関係者は「当選回数を重ねても入閣できない議員らに入閣実績を作るための調整ポストだ」と解説する。

 そもそも復興庁自体が「省庁の寄り合い所帯」と言われる。震災復興を目指して省庁にまたがる問題の整理、調整が主な役割で、職員約530人の大部分は他省庁や自治体、企業からの出向者だ。【安高晋、堀祐馬、岸達也】

早川由紀夫 @HayakawaYukio

自主避難も国、東電に責任 今村復興相インタビュー(佐賀新聞) headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170408-… 今村大臣は、群馬県や栃木県や千葉県から避難している人が多数いることをまだ把握してないようだ。誰かが教えてあげないといけない。

2017-04-08 12:53:45

自主避難も国、東電に責任 今村復興相インタビュー
佐賀新聞 4/8(土) 10:18配信

「傷つけた、申し訳ない」
 東京電力福島第1原発事故の自主避難者に対する記者会見での発言に批判が集まっている今村雅弘復興相=衆院比例九州、鹿島市出身=は7日、佐賀新聞社の取材に答え、「避難は原発事故が原因で、国や東電に責任がある。真意が伝わらず、避難者を傷つけてしまい申し訳ない」と謝罪した。佐賀県民には「心配をお掛けしたが、県民が誇りに思えるような仕事をしていきたい」と述べた。

 -避難指示区域外から自主的に避難した人の帰還について「本人の責任」とした自身の発言を撤回、謝罪した。その真意は。

 「インフラの復旧などで帰還できる環境は整いつつあるが、戻るかどうかはそれぞれが抱える事情に応じて判断されること。国が強制するものではなく、自らの判断が尊重されるべきという意図だった。さらに、避難のきっかけさえも『本人の責任』と誤解された。そこは原発事故が原因で、国や東電に責任がある。記者から『自己責任か』と問われ、応じてしまった。深くおわびする」

 -避難者からは「今村氏は実情を知らない」と辞任を求める声も上がる。

 「福島、宮城、岩手の被災3県に時間を見つけては足を運び、ほとんどの市町を回った。現場で多くの人の声に耳を傾けることを大切にしてきたつもりだ。現地では厳しい声をいただくこともある。子どもたちの笑顔に胸が熱くなったこともある。昨年8月の復興相就任から、被災地に寄り添い、何とか前を向いてもらおうと自分なりに懸命にやってきた。これからもできる限り現地に赴きたい」

 -会見で激高する場面がテレビで繰り返し伝えられている。なぜ、感情的になってしまったのか。

 「会見全体を見てもらえば分かるが、一人のフリーの記者と討論のような形になってしまった。最初は冷静に答えていたが、『責任を持って回答を』と迫られた。私自身というより、復興庁の職員、復興行政に携わる人たちも責められたように感じ、感情的になってしまった。申し訳ない」

 -今回の会見をきっかけに、テレビや会合での過去の発言にも問題があったと指摘する声もある。

 「口べたと言われても仕方ないが、思っていることや、やってきたこと、正論でもそれを相手に届くように伝えることが大切だと感じている。大臣になり、記者会見の場で瞬間的に応じる難しさを、改めて実感している」

 -佐賀県民は県出身の今村氏が東北復興の先頭に立って働くことに期待していたと思う。

 「多くの県民に心配をお掛けし、申し訳なく思う。仕事はしっかりやってきたし、これからもそうだ。復興政策を遂行し、実績を上げることで、佐賀県民に誇りに思ってもらえるよう頑張っていきたい」

早川由紀夫 @HayakawaYukio

東京新聞:憤る避難者「自己責任って何ですか」 復興相「自主避難は本人の判断」:社会(TOKYO Web) tokyo-np.co.jp/article/nation… 4月5日の記事だが、この東京新聞はひどい。質疑の要旨から栃木・群馬・千葉の地名を削除してる。

2017-04-08 21:08:52

憤る避難者「自己責任って何ですか」 復興相「自主避難は本人の判断」

2017年4月5日 夕刊

 「自主避難は本人の判断。裁判でも何でもやればいいじゃない」。東京電力福島第一原発事故で故郷を離れ、今も避難先で暮らす人を巡り、今村雅弘復興相が四日の記者会見で発した言葉が波紋を広げている。被災者に寄り添うべき政治家の突き放すような発言。避難者らから反発が相次ぎ、辞任を求める抗議活動も五日行われる。 (中山高志、小林由比)
 「あんな人が復興大臣ということ自体おかしい。話にならない」。福島県南相馬市から避難し、三人の子どもと東京都江東区で暮らす女性(50)は憤った。
 自宅は避難区域とされた原発二十キロ圏内から二キロほど離れた場所。「事故当時は、行政が一戸一戸避難を呼びかけた。避難指示区域からちょっと外れたら、自主避難と言われる。自己責任って何なんですか」
 自主避難者に対する住宅無償提供を福島県が三月末で打ち切ったため、江東区内の国家公務員住宅の家賃が今月から発生する。「東京五輪をゴールにして避難者への支援をどんどん打ち切るこの国はおかしい」
 現在、居住できない「避難指示区域」は、原発が立地する双葉、大熊町の帰還困難区域などに限られる。避難指示区域以外でも、放射線の影響を懸念したり、社会インフラが整わない不安などから、かつて住んでいた自宅に戻らない被災者は多く、自主避難者と位置付けられている。全国の自主避難者の正確な人数は不明だが、県が三月末で打ち切った住宅無償提供の対象者(昨年十月現在)だけで一万五百二十四世帯、二万六千六百一人いる。
 原発事故を巡る集団訴訟で、国と東電の過失責任を認める判決を前橋地裁で勝ち取った原告の一人丹治(たんじ)杉江さん(60)も「判決を復興相に突きつけたいくらいの気持ちです」と憤った。福島県いわき市から前橋市に夫と自主避難している。
 自主避難を「本人の責任」とした今村氏の発言については「本人の責任と言っても、原発事故を起こしたのは私たちではない」と強く反論。「永田町や霞が関の政治家には、私たち市民の苦しみが伝わっていないのではないか」
 今村氏の辞任を求める緊急抗議行動が五日午後六時半~七時半、復興庁(東京都千代田区霞が関三、中央合同庁舎4号館)前で行われる。呼び掛け人は、自主避難者への住宅無償提供打ち切りに反対している杉原浩司さん(51)。問い合わせは、杉原さん=電090(6185)4407=へ。
◆政務官おんぶ問題 上司として注意
 今村雅弘復興相は佐賀県生まれ。東大法学部を卒業後に旧国鉄入り。1996年の衆院選で初当選し、7期目。農水、国土交通分野の役職を多く務め、外務政務官や農水副大臣を経て、昨年8月の内閣改造で復興相として初入閣した。復興担当の務台俊介内閣府政務官=3月に辞任=が昨年9月、豪雨被害を受けた岩手県岩泉町の視察時に、職員に背負われて水たまりを渡って批判された際には、上司として「何をやっているんだ」と注意した。衆院比例代表九州ブロック、70歳。
◆4日の会見要旨
 今村雅弘復興相の四日の記者会見で、フリーの西中誠一郎記者との質疑の要旨は以下の通り。
 記者 (三月)三十一日に自主避難者の住宅無償提供が打ち切られた。自主避難者に対する国の責任をどう感じているか。
 今村氏 国として、福島県をサポートしながらやっていく。
 記者 福島県外から避難している人もいる。
 今村氏 福島県が現地の事情に詳しいのでお願いし、それを国がサポートする図式でいきたい。
 記者 国が率先して責任をとらなければ、路頭に迷う家族がでてくる。その責任をどうとるのか。
 今村氏 国がどうだこうだと言うよりも、基本的には本人が判断することだ。
 記者 帰れない人はどうするのか。
 今村氏 それはもう本人の判断でしょう。
 記者 自己責任か。
 今村氏 基本はそうだと思う。
 記者 国は責任をとらない(ということか)。
 今村氏 裁判でも何でもやればいいじゃない。また、やったじゃないですか。それなりに国の責任もありますねと言った。補償の金額もご存じの通りの状況でしょう。
 記者 自主避難者にはお金は出ていない。
 今村氏 ここは論争の場ではないから。
 記者 責任持って回答してください。
 今村氏 責任持ってやっているじゃないですか。何て無礼なことを言うんだ。撤回しなさい。
 記者 撤回しない。
 今村氏 出て行きなさい。二度と来ないでください。人を中傷、誹謗(ひぼう)するようなことは許さない。
 記者 避難者を困らせているのはあなたです。
 今村氏 うるさい。
 ◇ 
 今村復興相は四日夕、自主避難者に対し、自己責任だとの考えを示したことについて「客観的に言ったつもりだ。避難指示を受けた人との違いからそういうことを言っている」と記者団に釈明、発言は撤回しなかった。