昨日発生していたサイトログインできない不具合は修正されております(詳細はこちら)

2017年SCP-JP本丸のエイプリルフール

もしくは鶯丸の【データ破損】めぐり
0

4/1夜 あるいは悪の栄えた試しなし

刀剣男士がSCP-JPを紹介するbot @TokenSCP_JP_bot

/* 偏差20170456 2101年4月1日 秋田、そちらはどうだろうか。任務に支障はないか?人間たちとは上手くやっているか? こちらは人間の、最大級のやらかしを見てしまった気分だ。まあ、これも面白い結末と言えないこともないだろうが…いやはや。

2017-04-01 20:00:09
刀剣男士がSCP-JPを紹介するbot @TokenSCP_JP_bot

この世界の財団は超国家組織だ…いや、国家の枠を超えた組織であることは変わらないんだが、名実ともに国家を超えた組織となった。 財団は世界を守るためには世界を手中に収めれば早いと判断した。

2017-04-01 20:01:14
刀剣男士がSCP-JPを紹介するbot @TokenSCP_JP_bot

数多のオブジェクトが喜々として財団の敵に牙をむき、精神を侵すオブジェクトは自由意志から生まれる反抗心を実に効率よく摘み取った。嗚呼、確保・収容・保護・財団の崇高な理念や何処!…と嘆かれたのも今は昔だ。

2017-04-01 20:02:04
刀剣男士がSCP-JPを紹介するbot @TokenSCP_JP_bot

いや、恐怖政治とはいえ財団はそれなりに上手くやっていたさ。世界は変われど、長年にわたり人命を効率よく”使って”きた組織であることには変わりない。本当に、上手くやっていたんだ。 ただ…いや、何があったのか俺にも詳しくはわからないんだが。

2017-04-01 20:03:06
刀剣男士がSCP-JPを紹介するbot @TokenSCP_JP_bot

あるオブジェクトの存在が、小さな小競り合いの末に表に出た。そして財団と世界のネットワークに乗った。 データベース上は、”直接見れば死ぬ”クマのぬいぐるみとされていたオブジェクトだ。 だから本来は何の問題もないはずだった。

2017-04-01 20:06:02
刀剣男士がSCP-JPを紹介するbot @TokenSCP_JP_bot

しかし、こいつの本質は実のところ[データ破損]。俺達の世界で同じことが起こっても、ここまでの被害にはならなかったはずだ。だが財団が侵した世界には[データ破損]全世界の[破損]割の人間が即座に死亡し、社会は[データ破損]

2017-04-01 20:06:03
刀剣男士がSCP-JPを紹介するbot @TokenSCP_JP_bot

岡村███は何故…いや、ひょっとしたら自分の意志で?真相は闇の中だ。少なくとも、この世界では。

2017-04-01 20:06:06

4/1夜 あるいは霧と赤と███

刀剣男士がSCP-JPを紹介するbot @TokenSCP_JP_bot

偏差20170900 2███年4月1日 一瞬、濃い霧に包まれた感覚があった。霧の向こうからちらと光が見えたが、手を伸ばす前に見えない力に弾き出される。 ああ、あちらへは通してもらえないのか。

2017-04-01 21:00:16
刀剣男士がSCP-JPを紹介するbot @TokenSCP_JP_bot

偏差20170078 2███年4月1日 魂を火で炙られるような感覚が通り過ぎていった。 熱死した世界を通り過ぎたらしい。

2017-04-01 21:30:15
刀剣男士がSCP-JPを紹介するbot @TokenSCP_JP_bot

偏差█████ ████年██月██日 ---さて、ここはどこだ?

2017-04-01 22:00:17

4/1深夜 富士山にゴミを捨てないで下さい

刀剣男士がSCP-JPを紹介するbot @TokenSCP_JP_bot

静かだ。気温は低く空気も薄い。空は青いが、辺りには岩肌の隙間から慎ましやかに顔を出す草や低木程度の植物しか無い。、一目して高山の景色とわかる。 寂しい世界だ。そうなってゆく過程なら、短くて数十日長くて百年、それこそ山ほど見てきたが。

2017-04-01 22:01:18
刀剣男士がSCP-JPを紹介するbot @TokenSCP_JP_bot

「珍しいな、客人か」 振り返れば、ヒトが立っていた。先まで誰もいなかった草原の上に、靴音一つも立てずに。 「そうだなあ、招かれざる客かもしれないが」 声を返しつつ向き直る。

2017-04-01 22:02:05
刀剣男士がSCP-JPを紹介するbot @TokenSCP_JP_bot

ヒトは、ヒトとしか言いようがなかった。ヒトであることに確信は持てるのだが、何故か目を凝らすほどにその輪郭がぼやける。 「なるほど。こんな所までわざわざ何を?」 「…まあ、休暇だ。思ったよりは少しばかり長くなってしまったが」

2017-04-01 22:03:14
刀剣男士がSCP-JPを紹介するbot @TokenSCP_JP_bot

「なんだ、会社から放り出されでもしたのか?窓際社員かい、君は」 「…似たようなものかな。窓際より縁側のほうが好みだが」 「そうか、私も似たようなものだよ」 ヒトはくすくすと笑った。あたりの空気は相変わらず清浄だ。霧がけぶっていて、麓の様子はよく見えない。

2017-04-01 22:04:05
刀剣男士がSCP-JPを紹介するbot @TokenSCP_JP_bot

「本当は知っているさ。君はここに捨てに来たのだろう」 「さて、不法投棄業者になった覚えはないんだが」 「だって君はそんなに色々抱えている。所謂ケガレというやつに近いものを」 ケガレ。心当たりは大いにあった。

2017-04-01 22:05:03
刀剣男士がSCP-JPを紹介するbot @TokenSCP_JP_bot

ひょんなことから迷い鶯になり、壊れた世界ばかり百年だか千年だかかけて渡ってきた事を告げれば、ヒトは訳知り顔でお疲れ様とつぶやいた。 */

2017-04-01 22:07:02
刀剣男士がSCP-JPを紹介するbot @TokenSCP_JP_bot

/* 「運が悪かったね」 とヒトは言う。たまにどうしようもない呪いのようなものが発生することはままあるのだという。特に現実改変の後などに、消された因果の復讐のように現れることもあると。 あの時大包平は何を調査しにいっていたのだったか。

2017-04-01 23:00:13
刀剣男士がSCP-JPを紹介するbot @TokenSCP_JP_bot

「見てわからないものなのか?」 「何の変哲もない道端の石ころがそれで、何かのきっかけで嵐を起こす蝶の羽ばたきの如く、破滅の引き金を引いてしまうなんてこともありうるさ」 何となく察しはついた。あの時大包平からあれを受け取っていなければ、滅んでいたのは彼の世界であったかもしれない。

2017-04-01 23:01:15
刀剣男士がSCP-JPを紹介するbot @TokenSCP_JP_bot

「呪いを手にしたまま時空の門をくぐって、それで俺は俺の世界から追い出された、か」 天を仰いだ。俺は鳥インフルエンザの媒介か何かか。 「やれやれ、帰還は諦めるか。これだけ破滅の因果ばかり焼き付けてきた付喪の席、今更空けてもらえる気がしない」

2017-04-01 23:02:05
刀剣男士がSCP-JPを紹介するbot @TokenSCP_JP_bot

「ふむ。だからキミはここに来たんだろう」 「…?」 「何、幸い此処はどこまでも清浄な世界だ。呪いに因果に現実改変、そんな野暮は此処には許されない」 …そう言えば此処は改めてどこなんだ。 ヒトはにこりと笑って告げた。 「ここはとある剣の名を持つ量子サーバーの中だ」

2017-04-01 23:03:07