ショタコンの語源について(セルフまとめ)

雑誌「ファンロード」(初期は「ふぁんろ~ど」とも)発祥の馴染深くなったあるオタク用語についてのセルフまとめ。資料的な自発言のみ採録…していましたが、イニシャルビスケットのKさんが貴重な証言を遺されたので、その魚拓へのリンクを追補させて戴きました。
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ショタコンに言及した辞典など

現代用語の基礎知識1997(自由国民社)

稲垣吉彦「平成・新語×流行語 小辞典」
(講談社現代新書/1999.4.20初版)

稲垣吉彦によるファンロード説に準拠したと思われる記述。
現代用語の基礎知識・ワードウオッチング項に
掲載(833ページ)された後、
稲垣の単著にそのまま掲載(209ページ)された。

集団語辞典

東京堂出版

米川明彦編「集団語辞典」(2000.2.29初版/東京堂出版)
290ページに「コン」なる
正太郎コンプレックスの略語が掲載されている。
語源はファンロード説に準拠。

関連別項
「しょた」(355ページ)
「はんズボンコンプレックス(半ズボンコンプレックス)」
(612ページ)

「ネットでよくひくカタカナ新語辞典」
(三省堂/2004.4.10初版)

218ページに掲載。
ファンロード説に準拠しているものの、性癖・心理の一つと
して述べられている。

手前味噌の記録ですが参考までに。

ショタコンのゆりかご追増補冊子版
ショタコンのゆりかご追増補冊子版・資料附表編

無償頒布。
「ショタコン(ショタ)」の語源、その概念の変遷などを
随筆形式で追った。2010年3月刊行。
国立国会図書館他に2009年9月刊行版を納本。

記事初出:
ショタオンリー同人誌即売会「ショタスクラッチ」
カタログ/初回~第3回まで。(2006~2007)
他は書下ろし。

上記はサイト状態でも公開しております
ショタコンのゆりかご Web Version

余談:海外への波及例

ローマ字で表記される場合、
海外においてはSHOTACON/SHOTA表記が主流。
SYOTA表記は本邦初のオンリー同人誌即売会・
ショタケットのローマ字表記SYOTAKETに由来。
Shotacon::Wikipedia(英語版)
※ショタケットは1995年から2012年にかけ、
基本的に年1回のペースで開催された。
公式サイトアーカイヴ

漢字使用圏においては2000年代前半まで
戀男童癖的 lian4nan2tong2pi3de
用いられていた模様であるが、
2005年後半には正太控 zheng4tai4kong4
定着した模様。
正太控::維基百貨(Wikipadia中国版)
正太控::百度百貨

2008年初頭には異字用法の小太控 xiao3tai4kong4
見られるもこちらは余り定着しなかった模様。

参照記事:
<第3の言語>「萌〜!」若者に、じわじわ広がる日本の「アキバ語」―中国【RecordChina】