覚醒剤のこと

覚醒剤関連の記事・ツイートをまとめてみました。 1.覚醒剤とはどういった薬物なのか 2.薬物依存症とは 3.薬物依存症の治療 続きを読む
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・欧米・オーストラリアの対応

・アメリカ: 厳罰主義の結果、刑務所の『回転ドア現象』(入出所を繰り返す)が起きたため、1989年、裁判官たちが立ち上がりドラッグ・コート(薬物裁判所)を開始。刑務所か治療施設通院のどちらかを選択させ、通院を選んだ場合は治療状況を定期的にチェックし、最終的に一定期間問題がなければ無罪判決が出て前科も消える。再犯率が下がり税金もかからないという結果に。
・ヨーロッパ: 治療を積極的に実施。特にポルトガルは全ての薬物を非犯罪化。積極的に薬物乱用者を支援した結果、国民の薬物経験率が低下。
・オーストラリア: 国が使用を管理。街中に看護師常駐で薬物を使用できる部屋が設けられている。HIV感染防止等の効果が出ている。

リンク yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞) 松本俊彦さんインタビュー(上)ミュージシャン逮捕 薬物依存症は犯罪なのか、病気なのか : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞) 病気で苦しんでいる人には支援の手を差し伸べる――。良識ある社会人なら当然のこの態度が、なぜ薬物依存症の患者にはなかなか発揮されないのだろう。先月末、覚醒剤取締法違反(使用)でミュージシャンのASKA氏が逮捕(12月19日不起訴)された時、 41 users 1085
リンク Twitter NO MORE DRUG WAR #薬ではなく薬物政策が問題を生んでいることが判明しました 国連、WHOを筆頭に、世界中で違法薬物法の改正廃止が進んでいます。世界の言葉をごく一部分ですが纏めてみました。

・東南アジアでも厳罰化から転換の動き

◆薬物政策国際委員会 ルート・ドライフス議長の話 2017/4
・タイ・ミャンマー: 厳罰主義を貫いてきたが、薬物所持・使用への刑罰が厳しすぎるという認識が広まり既に死刑執行は行われていない。刑務所も過密状態であることから方針転換し、新たな政策を進めるためのキャンペーン等を開始している。

・他国は?: この動きは国際的なものだ。中国やイラン のように極端に抑圧された国でも、薬物中毒患者への代替療法や感染症の予防対策などが発達してきた。一方で、フィリピン のように後退している国もある。日本やロシア のように強硬に禁止の立場をとる国もある。(引用)

そもそも、麻薬のない社会を実現することは可能なのだろうか?(略)麻薬のない社会は目標だ。だが、それを実現できるといまだに信じることができるのだろうか?
私が訪問してきた国々は、麻薬の存在しない社会の実現など幻想にすぎないと理解し始めている。人間は常に、精神を活性する向精神物質に惹かれてきた。気分を良くしたり苦痛を軽減したり、その人の世界観や認識を変えたりする物質に手を出す人を、いったい何の権利があって処罰できるのか?アルコールやたばこ、チョコレートやコーヒー、あるいは医薬品のように精神的な作用を持ちながらも、文化的に受け入れられているものもあるというのに。
(引用)

リンク SWI swissinfo.ch 麻薬撲滅は幻想、東南アジアでも麻薬政策の転換進む 「タイとミャンマーは、麻薬使用者の健康問題を重視する新たな麻薬政策に門戸を開き始めた。これまで麻薬に対して厳罰主義を貫いてきた両国にとっては、注目すべき進展だ」。国際NGO薬物政策国際委員会の議長を務めるルート・ドライフス元スイス大統領は、東南アジア訪問を終えて、そう語る。 ... 8
リンク カラパイア 薬物に関する厳しい罰則がある国トップ10 : カラパイア 薬物に対する各国の取り組みはそれぞれだ。 アメリカや南米諸国の一部では、大麻が合法化された。これは、膨大な予算を投入して規制してもまったく状況が改善されない為、従来の刑罰で封じ込めるのという方法から、非犯罪化してコントロールすることで、税金の節約する

5.日本の現状

・日本では依然として厳罰主義

◆厳罰は依存症を重症化させる、という指摘
ひとたび依存症に罹患した脳は、「また使ってしまった」という自己嫌悪と屈辱感を自覚した瞬間に、「とてもシラフじゃいられない」と感じ、脳にインプットされた覚せい剤渇望のスイッチをONにしてしまうのです。(引用)

リンク synodos.jp 薬物依存症は罰では治らない / 松本俊彦 / 精神科医 | SYNODOS -シノドス- シノドスは、ニュースサイトの運営、電子マガジンの配信、各種イベントの開催、出版活動や取材・研究活動、メディア・コンテンツ制作などを通じ、専門知に裏打ちされた言論を発信しています。気鋭の論者たちによる寄稿。研究者たちによる対話。第一線で活躍する起業家・活動家とのコラボレーション。政策を打ち出した政治家へのインタビュー。さまざまな当事者への取材。理性と信念のささやき声を拡大し、社会に届けるのがわたしたちの使命です。 81 users 1403
リンク natgeo.nikkeibp.co.jp 第1回 依存症は厳罰主義では解決しない 依存症はどんな病気で、どんな人がなりやすく、どうやって治すのだろうか。日本における薬物依存症の治療と研究のパイオニアである松本俊彦先生の研究室に行ってみた! 66 users 4003

 
◆刑務所に入れても意味はない、という指摘
堀江氏は「常習性高い割に犯人たちの悪質度は低いので刑務所に入れる意味はない」と指摘している
刑務所内では、
・覚醒剤で実刑判決受けた人の9割は普通の人で禁断症状もない
・受刑者同士で覚醒剤まわりの情報交換をしている

※「堀江貴文氏 覚せい剤での逮捕は「刑務所に入れる意味はない」」&以下のツイートより
http://news.livedoor.com/article/detail/11141103/

堀江貴文(Takafumi Horie) @takapon_jp

残念ながら刑務所送りにしたとこでほとんど依存症からは復帰できません。覚せい剤系の受刑者は同士で覚せい剤まわりの情報交換し、わたしには注射器製造メーカーである二プロやテルモの株を買うべきか聞いて来ま... 覚醒剤使用の疑い AS... horiemon.com/news/2016/11/2…

2016-11-29 16:25:17
con≫切原旦陽 @convictNo798

昨日の 刑務所の話に付け足し。 覚せい剤の副作用や依存で苦しんでる人はいないけど 向精神薬の副作用や依存に苦しんでる人は驚くほどたくさんいる 刑期が長い受刑者や、刑務官や、刑務所専属の医者は苦しみを理解してるから、断薬した受刑者が復帰するまで、とても親切にケアしてくれる

2017-02-12 01:09:54

 
◆2016年、再犯防止の観点から、刑の「一部執行猶予制度」開始されたが・・・
刑期の一部が執行猶予される代わりに、2年程の保護観察付きで社会の中でケアを受けるというもの。
例) 懲役2年、うち6月を2年間の保護観察付執行猶予(求刑:懲役3年)
しかし、社会でのケアが充分ではない現状も踏まえると、再犯防止として機能するのか?(むしろ「厳罰化」では・・・)

リンク 弁護士小森榮の薬物問題ノート 刑の一部執行猶予制度スタート 6月1日から施行された、刑の一部執行猶予制度。さっそく各地の地方裁判所で、被告人に一部執行猶予付き判決が言い渡され始めています。今のところ、私は、簡単な新聞記事で概要を把握しているだけで、各事案の内容や量刑判断に結びついた事情など、具体的な部分はわかりませんが、新たな制度が想定していた多様なパターンが出そろったようです。

・『覚せい剤やめますか?それとも人間やめますか?』『ダメ!ゼッタイ!』の弊害

◆大部分を救いつつも、一部分を徹底的に排除する仕組み
薬物の予防教育としては有効だったのでしょうが、同時に悲劇も生みました。だって、この国で依存症になるということは、ものすごいマイノリティになって、人間じゃないとされてしまうわけですよね。 (引用)

リンク natgeo.nikkeibp.co.jp 第2回 “覚せい剤やめますか?それとも人間やめますか?”の弊害 「ああ、それが問題なんです」。1980年代にテレビで放送されていた有名な啓蒙広告の話題になると、明らかにネガティブな口調で松本さんは言った。 33 users 1173

・世界の主流は「非犯罪化」 日本も学ぶべきではないか
 
◆北風よりも太陽を
2001年に全ての薬物を非犯罪化したポルトガルでは、薬物使用者は50%も減少、薬物過剰摂取が減り死者が激減して、社会も安全になった。世界的には、厳罰化から非犯罪化へ。日本は違法薬物の生涯経験率は他国と比べて圧倒的に低いものの、回復支援が遅れているため再犯率が高い。また同じ薬物でもアルコール(合法だが最強の薬物)に対しては非常に寛容であるとの指摘もある。日本も対策を見直す時期に来ているのではないか。

※以下2つのブログ&以下の記事より
http://shindenforest.blog.jp/archives/61397011.html
http://anond.hatelabo.jp/20160204212916

リンク ダイヤモンド・オンライン 薬物事件報道はなぜ「ダメ。ゼッタイ」だけではダメなのか 今年初め、薬物依存症の専門家や支援者らが、厚生労働省の記者クラブで記者会見を行った。内容は、報道各社に対して薬物報道に関するガイドラインを求めるものだ。なぜ今、問題が指摘されているのか。 1 user 326
リンク YouTube 松本俊彦さん Q1 最近の薬物関連報道について、どう思いますか? 回答者:松本俊彦(まつもと としひこ)さん 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 薬物依存研究部 部長 LASH Love Life and Sexual Health http://www.lash.online このサイトは主にゲイ、バイセクシュアル男性(MSM)を対象に、LOVE...

・薬物問題は病気の視点で捉えようという動き

◆2017年、薬物報道ガイドライン
薬物依存症報道の最大の問題は、報道する側の多くが依存症を病気として捉えていないことだ。そのため、患者の回復を遠ざけ、追い詰めるような報道がまかり通っている。 (引用)

リンク BuzzFeed 「まちがった薬物報道はもうやめて」 専門家、当事者は声をあげる 有名人が逮捕されるたびに繰りかえされる、間違いや思い込みに基づく薬物報道。これを止めるため、専門家や支援者が中心になり、報道ガイドラインを作った。 607 users 6406
リンク natgeo.nikkeibp.co.jp 第6回 なぜ薬物使用疑惑をスクープにしてはいけないのか 違法薬物報道の仕方によって、使用者が増えるのを避けるために、松本さんは、「薬物報道ガイドライン」を公表した。 13 users 1016
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