半径1m を説得できない人は半径10m を説得できないし、10m を説得できない人に、群衆を、社会を説得することなんてできない

ヘイトスピーチというのは、同じ主題、同じ結論が共有された集団の中で、ひたすらに語彙を重ねていく遊びであって、表現の全てを「面白さ」に割り振ることができる。誰かを説得しなくていいなら、語彙の選択肢は大幅に増える
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medtoolz @medtoolz

ヘイトスピーチというのは、同じ主題、同じ結論が共有された集団の中で、ひたすらに語彙を重ねていく遊びであって、表現の全てを「面白さ」に割り振ることができる。誰かを説得しなくていいなら、語彙の選択肢は大幅に増える

2011-03-09 14:50:27
medtoolz @medtoolz

誰かを説得するときには、言葉を選ぶ必要がある。結論を共有していない者同士で、限られた語彙を重ねて文章を作らないといけないから、同じ言葉遊びであっても、ルールは全く異なってくる

2011-03-09 14:51:45
medtoolz @medtoolz

半径1m を説得できない人は半径10m を説得できないし、10m を説得できない人に、群衆を、社会を説得することなんてできない。ネットができて、個人がいきなり社会を相手に発信することができるようになっても、基本はたぶん変わらない

2011-03-10 08:02:57
medtoolz @medtoolz

TopGear の対談コーナーに出演したもと運輸大臣は、司会者も、観客も、全員敵敵であるあの場所で、司会者に突っ込まれて、カメラを背にして観客の方を向いて語りはじめた。それはたしかに言い訳ではあったけれど、弁明は誰に向かって為されるべきなのか、身をもって示していた

2011-03-10 08:04:48
medtoolz @medtoolz

実際のところ、TopGear はお笑い番組じみたところがあるし、司会者は一定以上には踏み込んでこない、という安心感があるからこそあれができたのかもだけれど、全方向敵しかいない状況で、普通は「カメラの向こう側」にいるであろう味方に助けを求めてしまう

2011-03-10 08:06:02
medtoolz @medtoolz

考えてみれば、それが敵であろうが味方であろうが、どんな立ち位置であっても、政治家にとっては説得すべき相手であって、自分のすぐ後ろに立つ観客を説得できない人が、カメラの向こう側にいる誰かを説得したり、声を届けたりできるわけがない

2011-03-10 08:06:55
medtoolz @medtoolz

あの対談コーナーは、運輸大臣も、司会者のジェレミーも、後半になるとカメラそっちのけで観客相手に語りはじめて、あれだけの人気番組で、あえてお茶の間そっちのけ、という絵図を放映していた。あれはすごかった。それを受け止める観客もまた。

2011-03-10 08:08:01
medtoolz @medtoolz

夢みたいなことを語る若い人の言葉というのが、時々気合い入ってたり、時々空疎だったりするのは、半径1m レベルの説得力なんだと思う。半径100km の夢を語っても、最初の一歩に説得力がないのなら、その夢は結局、説得力がないから

2011-03-10 08:09:53
medtoolz @medtoolz

わらしべ長者の昔話もそうだし、経営学で「道でレモネード売れ」もそうだし、レモネード作れない、それを売って小銭を稼げない人が、どれだけ大きな起業の夢を語っても響かない

2011-03-10 08:10:53
@koujimatsumoto

@medtoolz 説得の輪の半径が100mに達すると、今度はその外周からお金になってくると思います。マネタイズの進行方向は何故か外から内に向かうんですよね。

2011-03-10 08:19:59
medtoolz @medtoolz

@KoujiMatsumoto おおお。。。そういうものなのですね。。

2011-03-10 08:23:24
medtoolz @medtoolz

「頑張って勉強していること」と、「道端でレモネードを売れること」とが、どこかの時期から等価に、下手すると逆転して、「努力した」人は、今度は失敗のリスクを背負うことなく、社会の説得に乗り出せるようになった。あれが良くないのだと思う

2011-03-10 08:13:26
medtoolz @medtoolz

努力賞と説得とを混同すると、努力した人の言葉に、説得される必要が生まれてしまう。結果を出してこない人が、一番大きな声を持つ。

2011-03-10 08:14:32