鉄血のオルフェンズ二期感想備忘録

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

鉄華団メンツは視聴者に愛着持たせて悲劇的に殺すし、鉄華団の敵対者は視聴者にヘイト溜めさせてスカッとなるように殺すしで全くフラットではなけど、特にドラマに関与しないモブキャラを淡々とかつ執拗に明示しつつ殺すというフラットさはあって、その辺のバランス感覚に不可思議さはあり。

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鉄血、別に悪いことした人が裁きにあって良いことした人が報われる世界観でもなかったので、鉄華団は「悪いことしたので因果応報で破滅した」ってのは違うかなと思う。あれは単に「手を組む相手間違えた」とか「殺し方トチった」とかそーゆー話だと思う。

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「悪いことしたからその報いで死んだ」じゃなくて「死ななきゃならないような選択肢を間違えて選んじゃったから死んだ」の方。

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鉄華団が「間違った決断」をする度にメリビットさんらを使って「それは間違った決断だ」と見なす正常な視点と、「それでもコイツらにはこの道を行くしかないんだ。コイツらなりの生き方なんだ」という見方の両方を保存して描く、というのは一期から一貫してたと思う。

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でまあ、問と解で物語を語るのであれば、一期の時点で「では間違った決断をせざるを得ないこの子供達がどうしたら真っ当に生きていけるようになるのか？」というのを物語の問と受け取った視聴者が多かったと思う訳よ。

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そう考えてた所に「特に真っ当に生きてく道はありません。どうしようもないので破滅に向かうだけです」が解として与えられちゃった。

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

なんつーか、テストで「以下の数式を証明せよ」って問題が出たのに、答えみたら「この数式はそもそも正しくありません」って書かれてたみたいな感じなんやろな。

ゆたろう @yuhta_8823

クランク兄ぃ殺しで受け手側が不安がるより「ヒューッ！やっぱりすげえよミカは！」っていう空気になってしまってた時点ですべては狂い出していた……？

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どやろか？　あの時点では確かに三日月達を「辛い現実を強く生き延びようとする子供達」、クーデリアやクランクを「机上の理想ばっかで現実が見えてないボンボン」と対比して描いてた。ただ、別にそっからスタートするのは別に悪くなかったと思う。

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その後でその構図が「狭い世界での特殊な生き方しか知らない子供達」と「教養でもって広い世界にアクセスできる正しい人々」って構図に反転させるもんだと思ってたし、ある程度そういう反転は行われてたと思う。一期終盤とか明らかに鉄華団を「暴走してる」ってふうに描いてたし。

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ポイントは、そうした構図の反転をある程度描いた上で、「ではコイツらが今の戦う事でしか身を守れない劣悪状況からいかに抜け出すか？」を描くのかと思ったら、延々その二つの視点は平行線のまま「どうにもなりませんでした」というオチになっちゃった点。

neoMIO㌠ @MIOzockNEO

だからやっぱりその展開突詰めると「ガンダムを降りる」って話にするしかなくて、でもそれやる訳にはいかないからミカの半身をバルバトスに持ってかせてしまったのかなぁとは

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

あー、なるほど。

neoMIO㌠ @MIOzockNEO

声だけで戦いを止められるクーデリアは凄いなぁぼくにはとてもできない　の辺りでそういう方向に振るかと思ったら寧ろ逆というか、その流れに待ったを掛ける為のビスケット殺しだったようにも見える

雲之 @kumono_hb

クランク二尉に対して「上から目線の勝手な言い分だから殺していい！」の空気が多数派になってたの正直やべぇよ……やべぇよ……って感じだったのかもな

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

まあ確かにあそこで「躊躇無くぶっ殺してくれる三日月さんカッケーっす！」って好意的な反応多かったのは「あれ？？」って気がした。

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

個人的に人殺しの快楽に酔わせてくれるフィクションは大好きなのでそれはそれで気持ちは分からんでもないのだが、鉄血はそういう感じじゃなくない？って。

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

割とそう考えてみると、結構１期から「これはコイツらが破滅するまでの物語なのです」的な導線は案外ちゃんと組まれてたんじゃないか？というのは思う。

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

なのでやっぱり「鉄華団の主要面々が破滅する」という筋書き自体の是非を問うより、「破滅に至るまでの道筋の描き方」を論じる方が批評としては面白くなると思う。

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

そこでダグラムの第一話冒頭シーンですよ！（グルグル目

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まず冒頭でバルの生首シーン描いちゃって、でそれ見て泣き崩れるクー様達のカットも入れてしまって、「これは、優しさのない世界の中で、それでも必死に生き抜こうと懸命に抗った悲しい子供達の物語なのです」から始まる鉄血のオルフェンズ。

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

んでやっぱり「破滅の物語」として見た時に、破滅のタイミングが「修羅道でも構わねえ。俺達はこのまま俺達の選んだ道を進むんだ！」って盛り上がってた状況（一期終盤）じゃなく、

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

何故「状況よく分からんがとにかく手を組んだ相手がバカだったっぽい。どうにかして生き延びれねえかな」ってグダグダ状態にしたのか、という話で、その辺はもうちょい時間おいてから判断すべきかなあ、と。イチイチ製作者のインタビューに振り回される必要はあまり感じない。

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

やっぱり「あーそういう事したいのね。なるほどね。わかるわかる。面白いね」って鉄血に対して思ってた時より、「なんでこういう事したんだろ？どういう意味があんだこれ？」って腕組んでモヤモヤさせられてる今の方がよっぽど鉄血に愛着湧いちゃってるので悪いオタクだ。

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

まあでも一番納得いかないのはMAが大出力ビーム撃って「うわあ！熱い！」でMS側が済んじゃった事ですね。ここばっかりはどう考えても納得できる論理が導けない。