【お玉さんの読書マラソン2017 II】名作家博覧会 芦辺拓 vs 二階堂黎人

芦辺拓と二階堂黎人……お玉さんが血を流しながら挑む2017年読書マラソン第2弾のテーマは、平成を代表する2人の本格ミステリ作家!両者の仕事を年度ごとに辿り、括って、総括し、勝敗を決めていこう!という読書マラソンです。
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

今日ははよ寝たいけど、短編を二本くらいはしばいておきたい

2017-11-07 00:28:42
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さて『名作家博覧会 芦辺拓 対 二階堂黎人』でございます。 先日、1998年度の刊行本全ての感想を終了させたわけたので、この年度の勝敗を決めたいと思いますよ♫ ではでは〜〜 pic.twitter.com/i1GBNIbRGY

2017-11-08 02:59:42
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

で、先に結論。 この1998年度の白星は、二階堂黎人さん☆ 芦辺さん →2点 二階堂さん→6点 というのが現在の結果となっておりますよ

2017-11-08 03:00:10
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

1998年度の二階堂黎人といえば『人狼城の恐怖』の完結というのが本格ミステリ大好き界隈での衆目の一致だと思います。ですが、個人的に、この手のミステリにおける極北でありピーク、そして、行き止まりじゃないのかしら? とリアルタイムの初読時にそんなことも感じたんですよね。

2017-11-08 03:02:35
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

何度か人狼城を訪問してるけど、読み返すたびに「人狼城」が指し示すその先の本格、そのベクトルにはデットエンドしか待ち受けてないように思えてしまうんですね。 「人狼城」に関して自分が評価するのは、奇抜なトリックの興味だけでは引っ張るきることが難しい長さをグイグイ読ませるその技量

2017-11-08 03:04:42
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

繰り返しだけど、読者の思考を麻痺させる怒涛の推理→推理→推理、力技上等! な「第四部 完結編」より、焦らして焦らして焦らしまくりつつも状況の整理とサスペンス要素を積み上げ→解決に向けてのワクワク感を煽りまくる「第三部 探偵編」のほうが自分の中では好評価&高評価♫

2017-11-08 03:04:59
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

水乃サトルの短篇集はアチャ〜〜な仕上がりなので、正直なところ小説作品だけで白黒をつけるのなら、自分の中での評価では芦辺さんになるんよね。 『十三番目の陪審員』のバランスの良さ、幕の内弁当の楽しさの『死体の冷めないうちに』 一短編完全燃焼のクドさはあるけどとにかく濃いゾ『探偵宣言』

2017-11-08 03:05:23
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

けど、白星は二階堂さんなのよね。 その勝因の一つに『未発掘の玉手箱』 人狼城にて「これ以上の作品って書けないんじゃないの?」という本格ミステリ作家としてのピークを予感させる仕事をしているその横で、本格的な手塚治虫論者としてのスタートが行われているわけなんよね。

2017-11-08 03:05:55
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

これからの予告になるんだけど、二階堂さんの手塚治虫関連の仕事はどれも資料性が高いし、どれもすごく面白いのよね♫ その最初の一歩目としての『未発掘の玉手箱』 偉い識者による小難しい論説が並ぶ中に、フラットで平易ながらも手塚治虫という作家の魅力を見せつけてくれる二階堂黎人♫

2017-11-08 03:06:09
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

二階堂さんの手塚本を読んで手塚幻想を高めることのない人はいるだろうか? いやいまい

2017-11-08 03:07:11
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

編者として考ると、『鮎川哲也読本』のほうは対談にしても企画ページにしても芦辺さんが良い仕事をしてるんだけど、鮎川哲也様御本人が強烈すぎるので、やっぱり「鮎川哲也の本」って印象なのよね。芦辺さんが損をしてるが、一家に一冊常備必須、そんな必読本なのは言うまでもないので、みんなも買おう

2017-11-08 03:08:30
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『新世紀「謎」倶楽部』での芦辺さんと二階堂さんのキャッキャウフフは収録作以上に素敵だ。 芦辺さんと二階堂さん、どちらが主体となった仕事から良く分からないが、このアンソロジーからの流れを次の仕事に上手く結びつけているのは二階堂さんのほうなのよね。

2017-11-08 03:08:44
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

「みんなで集まって何かやろうよ♫」 そんなことを言いそう & 企画しそう & 実際に実行してしまいそう。(ある意味、しまそう以上の)アグレッシブなイメージを二階堂さんから感じてしまうのよね。その一歩目としての『新世紀「謎」倶楽部』 やっぱり二階堂支配下の肌触りなんだよなぁ。

2017-11-08 03:08:55
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

極北とも言うべき超弩級スケールの本格ミステリをモノにしつつも、将来の仕事への種蒔きをしていた1998年の二階堂さん♫ ということで、星は二階堂さんでございます☆ (この年の芦辺さんもピリッとした良い仕事をしてるんですが、もう少しケレン味みたいな何かが欲しいところでした……

2017-11-08 03:09:26
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

そんなこんなで、1998年の芦辺さんと二階堂さんでした。 えーと、あとがきです。 次回は『名作家博覧会 芦辺拓 対 二階堂黎人』は一旦のおやすみして三国志のほうをやりたいと思いますよ〜♫ ではでは〜〜( ´ ▽ ` )ノ

2017-11-08 03:10:06
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