#4「早くて遅い！②」　フォビドゥンフォレスト５話「選ばれし者、選ぶべき者」

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2017-02-05 01:03:33

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（前回のあらすじ：バレてた）

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フォビドゥンフォレスト５話「選ばれし者、選ぶべき者」 #4「早くて遅い！②」

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ガイアは呆れ顔で俺に言った。 「ハルカ。今回は私に非があるのでピシッと従いましたが、あまり胸ばかりジロジロ見るのは良くないですよ」 バレてた！ 「しょ…しょうがねぇだろ！文句は博士に言えよ」 「え？何で僕なんですか？」 「何故博士なんですか？」 二人は何故か不思議そうな顔だ。 1

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「そんなデカく作ったのは博士だろ」 俺は横を向いてガイアの胸を関節で指す。胸囲だけで１ｍは余裕で越えているアレは残念ながら天然じゃあねぇ。だからエロくも何ともねぇ。何ともねぇんだ…！ 「ひ、酷い誤解ですよ！僕は最初もっと控え目に作ったんですよ！」 「嘘だぁ」 2

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「本当ですよ！」 博士は心外そうに否定する。 「ガイアがもっと盛れって言うから…」 「何を言うのです。Ｈ・Ｉゴーレムと言えど、私は女です。どうせならズドンと大きくしたかったのです」 ガイアは腰の上辺りをドンと手で叩いた。いっそ男らしい動作だったが、女らしい部分が揺れまくった。 3

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「限度がありますよ…」 博士は揺れに目もくれずに俯く。くっ。この程度は見慣れてるってことかよ…！気付けば俺は歯ぎしりしていた。 「自分の胸のサイズを自由に調整出来るのは人造物の特権です。利用しない手はありませんよ」 ガイアは…なんと自慢げに両乳を手で持ちあげやがった！ 4

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落ち着け！…エロくねぇ！アレは人工物…！ 「貴方は良いかもしれませんけど、おかけで僕がどれだけ苦労したと思うんですか？聞いてくださいよ片桐くん…！」 「エロくねぇ…えっあ、ああ聞くぜ聞くぜ」 俺は頭をブンブンと振った。 「サイズを一回り増やすだけでも調整が大変なんですよ」 5

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「そんな大変なのか？…まあ『英国の爆乳紳士』とか呼ばれてるもんな…」 「まず、必要な素材を用意するだけでも…え、何ですかそのアダ名」 博士は目を丸くした。。 「『女子隊員の乳揺れを封印しておきながら、自分だけ間近で爆乳の揺れを堪能する変態紳士』って思われてるぜ」 6

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「ま、待って下さいよ…！予想以上に誤解が酷過ぎる！」 博士は思わず立ち上がっていた。俺に近付こうとしてガイアに服を引っ張られて止まった。 「正直、恵里や桐葉さんの揺れを封じられた時は俺もアンタを随分恨んだもんだぜ」 俺は念の為、もう一歩下がる。 「何の話ですか…！？」 7

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「おそらく無重力対応インナーのことでしょう。女性用のブラジャーは無重力下での胸の型崩れを防ぎますから」 「ああ…それでですか…」 博士は頷いた。 「あれも宇宙用だったのか…」 博士は数か月前に僚勇会に来た直後から色々と新アイテムを提供してくれた。下着もその一つだ。 8

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男女用問わず着心地が良く動きやすい優れものだったが、女用では乳揺れを防ぐ効果があった。女性陣にはめっちゃ喜ばれたようだが、俺達にとっては快適さが軽く吹っ飛ぶ程度には残念な出来事だった。 「はっきり言って男連中からは密かに恨まれてるぜ…」 「そんな理不尽な…」 「全くです」 9

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ガイアは両手を腰に勢い良く付けた。 「男性には分からないでしょうが、胸が揺れるのは女性にとって痛みを伴うばかりか、男性の視線を集めて不愉快でもあり、と良いことがないのですよ」 ほら、と言わんばかりに胸を揺らす。 「見るなってんならそういうのやるなよ…！」 10

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俺は一応真横を向いたが、目の端が勝手に揺れる物を追いかけちまう。 「確かにキラッと見せ付けたくはありますが、だからと言って露骨に見られては困ります」 「どうしろってんだよ…お前こそ理不尽な…」 つぅか見せつけたかったのかよ…。 「横や後ろからチラッと見れば良いでしょう」 11

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「横はともかく後ろから見える訳が…」 俺はそこまで言い掛けて思い直したコイツの場合、両腕を胴体にピッタリつけてねぇ限りは、背中側からでも少しはみ出て見えるんだった。 「…あるか」 ガイアの勝ち誇った表情がちょっとムカついた。揉ませろ畜生め。 12

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「あの…続き良いですか？」 博士が恐る恐る聞いてきた。少し不満そうにも見える。 「悪ぃ、続けてくれ」 盛大に話が逸れたが、ガイアの豊胸改造のせいで博士が苦労した話の途中だった。 俺は武器の改良っつう頼み事をしに来たんだから愚痴くらいは付き合わねぇと。 13

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「ありがとうございます。それで…胸を大きくする作業自体も大変な訳ですが、それに合わせて体のバランス調整を行うのも厄介なんですよ…」 「バランス…？ああ。人間と違っていきなり大きくなるからか」 俺は胸の前で、両手で二つの球を描いた。 「セクハラですよ」 14

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博士は俺の言葉に頷いた。俺も逆セクハラロボ娘を無視して続きを待つ。故意に乳揺らしといてどの口が言いやがんだ。 「調整と言っても、ガイア本体は人間と同様に慣れで何とかなるので、あまり大きな問題ではないんですけどね」 「そうなのか」 「ズバッと違います！大変でしたよ！」 15

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二人の主張が微妙に食い違う。俺はどうせならガイアの乳を…じゃねぇ、博士の方を揉み…持ちてぇ所だが、博士の表情が微妙に悪戯っぽいのが気になる。「いきなり今のサイズにズッドーン！…と増量されたので、最初の１週間はステンと転んだりバシンと胸で物を弾き飛ばしたりと大変でした…！」 16

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そういや瑠梨も足元が見辛いからと円さんに倣って、歩く時は前をよく注意して見てるな。単に慣れもあんだろうけど神社の階段を夕方に平気で下れる。ガイアの話はそういう巨乳にありがちな苦労のようにも聞こえるが、普通はいきなりデカくなったりしねぇから慣れる暇が無かったってことだよな。 17

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「もっとこう…例えば１カップづつユサッと段階的に増量して頂きたかったものです」 ガイアはまたも両乳を持ち上げやがった。階段を登るようにリズミカルに揺らす。また逆セクハラだと…俺は怒りで両目をカッと見開いた。怒りでな。 「馬鹿なことを言わないで下さい…手間が十倍以上増えますよ」18

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博士が言うには、胸の素材はある程度再利用できるとは言え粘土みてぇに気安く継ぎ足せる訳じゃ無ぇらしい。ガイアの言う方式だと１カップ分ごとに毎回面倒な作業が必要になる訳だ。確かにやってられねぇな。 「でもよ、半年とかおきに２・３カップづつ増量とかでも良かったんじゃねぇの？」 19

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「僕も最初はそう言ったんですけどね…」 「ああ」 「ガイアが『早く大きくして下さい、一気にズドンと！』みたいに自分で言ったんですよ…面倒だし、自分で言ってるし、もう良いかなってなりまして…」「おいガイア」 ガイアは目を逸らすでもなく、無表情で俺を見つめ返してきやがる。 20

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「何でしょう」 「お前の自業自得じゃねぇかよ」 「何のことやら…それより先程も申し上げましたが、あまりジロッと凝視しないほうが良いですよハルカ」 ガイアは今更腕をクロスさせて胸を庇う…が腕に押されてかえってエロいことになってるのはワザとか？ワザとなのか？ 21