【共謀罪】 「出版書籍に関わる者なら表現の自由が脅かされる事については強く抗議して然るべき」というのは、現実とは乖離しているのではないか 【表現の自由】
寺山修司とか大島渚とか篠山紀信とかがセンセーショナルにやらかして、その後規制が厳しくなり、そのうちにまた「その世代を知らない若い世代」のチキンレースと、アングラの小遣い稼ぎが始まって、それが二匹目のドジョウを求めてヒートアップして、黙認しきれなくなってアウチされる。
2017-05-31 16:47:43エロ方面は大抵コレ。 そして、「被害者の背後に大量の遺族がいる」という実話系に求められる配慮は、「不謹慎」という倫理感。 志村けんがスイカの早食いをしなくなったのは「子供の教育によくない」という批判に対する配慮。
2017-05-31 16:49:13あと、最近じゃ「ヘイトだ!」「レイシストだ!」って魔女狩りされちゃうリスクがあるから触れられないのが、「同和などの部落問題」や「戦後からの在日朝鮮人韓国人集落」と密接に関係する実話怪談とかな。
2017-05-31 16:50:19実話怪談は「後ろめたい記憶」や「後ろ暗い記録」をなぞることが多々あるので、そうした被差別問題とスレっスレだったりずぶずぶだったりする怪談が出て来ることがしばしばあるんだけど、これらは扱えないか、扱えても「若干控えめな表現」を余儀なくされたりする。
2017-05-31 16:51:27例えば、「在日朝鮮人韓国人の戦後直後の振る舞い」とかはそのままじゃ書けないから、「アジア系外国人」ってぼかしたりすんの。あるいは明確な外国人とは書けなかったり。 なぜか? 人種差別になるから。 過去に実際にあった記録であっても。 結果的に、出すのを諦めるっていうことはある。
2017-05-31 16:53:09これは別に行政指導でそうなってるわけじゃない。 ここ大事。 良識的な人が、人道問題を扱っている善人のところに垂れ込んだりすると、回収騒ぎになったりしかねない。 そうなる可能性が事前に予見できるから、最初から扱わない。ってなってる。
2017-05-31 16:54:15重ねて言うけど、これは行政指導の結果じゃないのよ。 「世論」あるいは「善意の良識派による問題化」の可能性が予見できた時点で、現場が表現を抑制してんの。自粛、自主規制なの。 それを今更「共謀罪に反対し表現の自由を守れ」とか言われても、現場としては論点のズレっぷりに笑うしかないw
2017-05-31 16:56:15モナリザの鼻から鼻毛がそよぐレベルで笑うわ。 あるいは、このすばのエクスカリバー回のアクアの如く笑うわ。
2017-05-31 16:57:30そういうわけで、「表現の自由を守るべき立場なのだから、共謀罪に反対して政権にNOを言わないとは何事だ」という批判については、「そこに座れ小僧」って対応しかしません。
2017-05-31 16:58:48@azukiglg そら表現者サイドからしたらそうだわなー。けど、表現でワリ食った人たちとかワリ食うの嫌な人たちにしてみりゃやっぱりそこは引けないところなんだろうし。そもそも表現の自由をまもらにゃならんと表現者以外が思うのって、それによっていいものがもたらされる場合だけなんじゃ
2017-05-31 16:59:29実話怪談の中には「本には書けない封印怪談」っていうのがたまにあって、運良くトークライブなんかで聞けたりするケースもあるんじゃないかと思うんだけど、その中にはさらに「本当に人前では語れない」「なぜなら、幽霊じゃない方向の怖い人から出版社に垂れ込まれる」ってのが一定数あるんじゃよ
2017-05-31 17:00:35つーかさ、表現の自由ってのは「おっぴろげる自由」ではないんだよ。「おっぴろげたらまずいことを、うるさ型に気づかれないように婉曲に言い回す技術の研鑽」が【表現(技術の研鑽)の自由】ってことだと思うよ。 twitter.com/tentousho/stat…
2017-05-31 17:02:00BL方面では、ピストン運動のことを「抽送」って書いたり、尻のことを「双丘」って書いたりするじゃない。 あれは明治大正あたりの大衆小説なんかの表現から借用してるのも結構あるんだそうで、一周回って皆忘れてる(か今のうるさ型は知らない死語)のを、うまいこと使ってる。
2017-05-31 17:03:46そも「ピストン運動」つーのも言葉としてはだいぶ古くなってきてるとは思うけどw そうやって、「その表現が何の比喩か」というのを色々模索するのが今の作家が希求できる「表現(技術の研鑽)の自由」だとは思うねえ。 おっぴろげ表現しかできない語彙の少ない作家は淘汰される。
2017-05-31 17:05:20そこで「おっぴろげたストレートな言い方の自由を守れ」とかいうのは「負け犬を保護しろ」というのと同じで、「じゃあ別の言い方します」っていうのをいくらでも繰り出せる作家が生き残っていきゃいいと思ってる。
2017-05-31 17:06:11