星の話

ほしのはなし
2
@hondayaro_bot

地の上の 民はみなみな日光に 土ぼこりの手を差し伸べる。

2011-03-14 17:08:02
@hondayaro_bot

かげりゆく 夜のうつろの底に見る 抱き合うあまたの 双眸の星。

2011-03-14 17:28:51
@hondayaro_bot

暮れていく 人に瓦礫にふつふつと 冷えゆく長き夜の青色。

2011-03-14 17:36:08
@hondayaro_bot

はやしたつ こころは知らぬ地にゆけど 動かぬ体躯の憎さかな。

2011-03-14 18:04:13
@hondayaro_bot

もうすこし夜になったら わたくしは星の話をしましょう。 みな地震の話で疲れていると思います。

2011-03-14 18:15:10
@hondayaro_bot

@saikoengawa 稚拙で、つたない話かもしれませんが、どうぞよろしく。

2011-03-14 18:17:56
@hondayaro_bot

七時半から、星座の話をしたいと思います。

2011-03-14 18:58:49
@hondayaro_bot

@_rako0002 どうなるかわかりませんけども、まあ、楽しんでいってください。

2011-03-14 19:01:12
@hondayaro_bot

@jgrk_ume ありがとうさん。なんとかまあおもしろいように考えてきますよ。

2011-03-14 19:02:46
@hondayaro_bot

@mizu_gin ま…期待しないで待っててください。

2011-03-14 19:05:47
@hondayaro_bot

5分ほど遅れてしまいましたが、星の話をいたしますか。…とはいえ、突然思いついたことですからね。何の話をいたしましょう。そうですね、地震ばかりのお話が多いですから、皆さん疲れてると思って話そうと思い立ったわけです。そうですね…。

2011-03-14 19:39:09
@hondayaro_bot

三月の星というのは冬の星座にくくられまして、とても明るい星が多いのですね。まず、この春の星で一番見つけやすい星の話からいたしましょうか。西がわの空を御覧なさい。三ツ星が仲良くくっついて明るく光っているでしょう。あれがオリオンのベルト。オリオンの腰にあたるところですね。

2011-03-14 19:42:34
@hondayaro_bot

オリオンは、力強い海の神の息子でございますから、すばらしい力をもつ腕のいい猟師でした。しかしこれが、津波のような乱暴物でして、見かねた大地の女神ガイアが、さそりの毒で殺してしまうのです。

2011-03-14 19:47:06
@hondayaro_bot

このオリオンは、今は強く光り輝いておりますが、やがて月が進むにつれて東の空のほうからさそり座があとを追いかけてきますので、夏には逃げるように消えているわけですね。

2011-03-14 19:48:43
@hondayaro_bot

日本神話をまじえますと、このオリオンのベルトは黄金三星、くがにみちぶしといいまして、それぞれ日の神、地の神、月の神が住んでいるともいわれています。

2011-03-14 19:52:07
@hondayaro_bot

話をオリオンから戻しましょうか…。オリオンの三ツ星のベルトから、北のほうへ少しだけ目をむけますと、オリオンの右肩になっているベテルギウスと呼ばれる赤い星がございます。この星はときに明るくなったり、暗くなったりして観測家たちを楽しませてくれます。

2011-03-14 19:55:21
@hondayaro_bot

そのベテルギウスから、さらに東のほうへ目をむけてみましょう。ちょうど天の川を越えたところに、こいぬ座のプロキオンと呼ばれる明るい星があるはずです。さらに、南のほうにやりますと、これが全天中もっとも明るい星、おおいぬ座のシリウスです。これら三つをつないだ星が、冬の大三角形です。

2011-03-14 19:58:05
@hondayaro_bot

シリウスはその輝きから、ギリシア語で「焼き焦がし輝くもの」、セイリオスの名からとられたといわれています。アル君ちでは犬の星と呼ばれ、耀さんの地では天の狼と呼ばれました。

2011-03-14 20:03:27
@hondayaro_bot

エジプトでは、ナイル川に水を呼ぶ星として、たいへん敬われる星でしたが、私のもとでは、一番に光をたもつ星でありながら、古くは邪悪な星とされていたのですよ。真夏に太陽とともに登る為、この星が太陽に悪意をささやき、はげしい炎暑と熱病をもたらしたとされました。

2011-03-14 20:05:15
@hondayaro_bot

さて、さらにお話しましょう。今、ちょうど八時を過ぎましたね。空の一番高いところをごらんなさい。プロキオンのすぐ北のほうに、仲良く二つならんでいる星があるはずです。これがカストルとポルックス。天の川にちょうど、足をひたして、話をしあっている形になっていますね。

2011-03-14 20:10:06
@hondayaro_bot

カストルとポルックスは、双子座の兄カストールと弟ポリュデウケスの頭になる星です。ポリュデケウスは不死身の神としての強い戦士のからだを与えられましたが、不運なことに兄カストールは人間だったのです。

2011-03-14 20:14:56
@hondayaro_bot

カストールとポリュデウケスはふたりともとても仲が良い兄弟で、さまざまな冒険をともに重ねてきましたが、ある日、これまた双子の英雄、イダスとリュンケウスと戦います。この戦いで、カストールは怪力のイダスに石を投げつけられて死んでしまいます。

2011-03-14 20:19:04
@hondayaro_bot

不死身のポリュデウケスは石が当たってもなお倒れず、リュンケウスとイダスを倒しますが、兄カストールは帰ってきません。嘆き悲しんだポリュデウケスは、父ゼウス神に頼みます。

2011-03-14 20:22:35
@hondayaro_bot

「わたくしにとってカストールは、もうひとりの自分にもひとしい、大切なわたくしの兄なのです。カストールが死ぬのでしたら、わたくしにも死をおあたえください。カストールが死んで、わたくしだけが生き続けるなど、あんまりひどいではありませんか」

2011-03-14 20:24:59
@hondayaro_bot

ポリュデウケスの嘆きを聞いて、大神ゼウスはゆっくり頷きます。「お前が兄カストールを助けようとして、カストールと同じ運命をのぞむのであれば、その長い生涯の半分を地上で暮らし、半分をわたしの天の国で暮らしなさい」

2011-03-14 20:29:40