漫画家クジラックスさんの自宅を埼玉県警が訪問「異例の申し入れ」(2017年6月)

女児に対する複数件の強制わいせつ事件(埼玉県 2014年~2017年)の容疑者が2017年4月に逮捕されました。容疑者は「放射能の検査をするとうたって自宅に入り込み、わいせつな行為をする漫画で描かれていた手口をまねた」(NHK報道)と供述したため、2017年6月7日、埼玉県警は当該の漫画(同人誌発表作品)の作者クジラックスさんの自宅を訪問し、「異例の申し入れ」(埼玉新聞)をおこないました。 警察から「異例の申し入れ」を受けた成年向け漫画家 クジラックス先生ご自身の関連発言および資料をまとめます    ※「同人誌」は出版社(企業)ではなく個人が発行主体の自費出版物で、一般の書店ではなく、同人誌即売会(同人イベント)での直接頒布、同人誌委託書店、通信販売、電子書籍配信などで流通しています。 続きを読む
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クジラックス🐳歌バラ8話同人誌制作中 @quzilaxxx

(続き)〈犯罪者が『がいがぁかうんたぁ』をネットで見て真似たと供述している〉という報告を受けたので、僕はいよいよ『がいがぁかうんたぁ』っぽいものは描く気にならないと思う。」みたいな感じです。

2017-06-15 17:58:26
クジラックス🐳歌バラ8話同人誌制作中 @quzilaxxx

上記はあくまで僕個人の思ったことなので、「表現の自由が脅かされた」とか「警察の圧力に屈した」とか「前例ができた」とかいう類の話だとは思ってほしくないと思っています。

2017-06-15 17:58:52
クジラックス🐳歌バラ8話同人誌制作中 @quzilaxxx

「『がいがぁかうんたぁ』っぽいもの」という言い方をしましたが、僕は他にも「『がいがぁかうんたぁ』レベルのもの」「ロリが性犯罪にあうリアルな感じのやつ」「エロシーンに入るまでじっくりコマ割で手口がわかる感じのやつ」等の曖昧な言い方をしましたし、(続く)

2017-06-15 18:08:31
クジラックス🐳歌バラ8話同人誌制作中 @quzilaxxx

(続き)警察の方の〈作品内容が模倣されないような配慮〉のお願いだって中々曖昧だと思います。僕と警察の方は、抗力も保障もない極めて曖昧なお話をしたのですが、「こんな事件2度と起こらなければいいのに」という気持ちは同じだったと思っています。

2017-06-15 18:15:54
クジラックス🐳歌バラ8話同人誌制作中 @quzilaxxx

警察の方が簡潔に固い文章に落とし込んでマスコミに広報しその内容を頼りにまとめた記事が極端な印象を与えてしまうのは致し方ないことだと僕は思っていますが、自分が思う以上に関心を集めてしまう出来事なんだなと思いました。昨日のうちに発言できればよかったのですが遅くなってしまいすみません。

2017-06-15 18:18:50

  
2017年6月16日(金)

クジラックス🐳歌バラ8話同人誌制作中 @quzilaxxx

※皆様へ※ 今回の件を記事にしたニュースサイトや新聞社の方は基本的に僕にDMやメールなどで取材を申し込んできています。決して僕や成人向け漫画業界をあげつらう意図はなく、真実を知り報道したいという意図の上です。

2017-06-16 11:24:24
クジラックス🐳歌バラ8話同人誌制作中 @quzilaxxx

他にも20件以上取材の申し込みが来ているのですが、僕のエネルギー不足で一切返信しておらず(たぶんこのまま返信しないと思います)、それによって詳細の続報も書けないままなので、マスコミの印象を悪く思っている人もいるかもしれません。

2017-06-16 11:27:56
クジラックス🐳歌バラ8話同人誌制作中 @quzilaxxx

取材に応対する気力がないのは申し訳ないのですが、少なくとも僕自身はマスコミや警察には何も憤ってないのでそこのところご了承ください。憤ってるとすれば根本原因の矢崎勇也に対してぐらいなので。

2017-06-16 11:30:32
クジラックス🐳歌バラ8話同人誌制作中 @quzilaxxx

「何があっても僕は描きたいものを粛々と描くだけさ!」ってスタンスでいられたら健康的なんだけど、僕は元来の超仕事サボり魔なので、これからも描けない時期は描けないし、描きたいときは描くんだと思うなぁ。

2017-06-16 12:05:54

  

クジラックス🐳歌バラ9話同人誌制作中 @quzilaxxx

単行本『ろりとぼくらの。』コミックLO不定期連載『歌い手のバラッド』 FANZA配信→book.dmm.co.jp/detail/b158aak… グッズ売り場→quzilax.booth.pm 【今後の予定】「歌バラ第9話」出す?→単行本化?

dmm.co.jp/dc/doujin/-/li…

  
  

(資料:報道記事)

※2017年6月 報道
強制わいせつ容疑の男「漫画を真似」/県警、作者に異例の申し入れ〔2017年6月13日〕|埼玉新聞 http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/06/14/02_.html
「「検査」と称して女性の身体を触ったとして、強制わいせつ容疑などで〔埼玉〕県警に再逮捕された男が、成人向け漫画同人誌を読んで手口を真似したという趣旨の供述をしていることが〔2017年6月〕13日、捜査関係者への取材で分かった。県警は被害の再発防止に向けて、漫画の作者に模倣した犯罪が起こらないよう配慮してほしいと要請した。県警によると、犯罪に模倣されたとして著作物の作者に申し入れをするのは異例。

 強制わいせつと住居侵入の疑いで〔2017年6月〕12日、〔埼玉〕県警捜査1課と草加署の合同捜査班に再逮捕されたのは、草加市北谷3丁目、無職の男(35)=同罪で起訴。
 再逮捕容疑は昨年〔2016年〕1月8日午前11時35分~同40分、草加市内の民家に、「放射能を調べる調査をしたいから入っていいですか」などと言って侵入。当時中学生だった女子生徒に対し「身体検査をするね」「死にたくなければ声を出さないで」などと脅して身体を触った疑い。「性的欲求を満たしたかった」などと容疑を認めているという。
 同課によると、男は帰宅途中の女子生徒を追跡して声を掛けた。女子生徒から話を聞いた母親が110番。防犯カメラの映像などから男の関与が浮上した。
 男は、同〔草加〕市内に住む女子児童方で女児の身体を触ったとして〔2017年〕4月〔11日〕、強制わいせつ容疑などで逮捕されていた。同市内では2014年5月~今年〔2017年〕3月、主に小中学生の女児を狙ったわいせつ事件などが約20件発生しており、県警で関連を捜査していた。

 捜査関係者によると、男は東京都内の男性漫画家が同人誌に描いた作品を模倣して犯行に及んだという。成人の男が「放射能検査」と称して女児宅に侵入してみだらな行為をする内容で、県警は男が少なくとも8件の犯行について作品の手口を真似したとみている。
 〔埼玉〕県警は今月〔2017年6月〕、男性に作品を模倣した事件が発生したことを説明。その上で、今後は模倣されないよう配慮してほしいと要請し、「作中の行為をまねすると犯罪になる」といった注意喚起を促すことなども頼んだ。男性は事件にショックを受け、県警の申し入れを了承したという。
 捜査関係者は「表現の自由との兼ね合いもあって難しいところだが、子どもを狙った悪質な事件で、社会に与える影響を考慮して申し入れを行った。今後、ほかの作者の作品が模倣されて犯罪が発生した場合も、同様の申し入れを行うことを検討したい」としている。」
  

「放射能の調査」装い女子中学生にわいせつ〔2017年6月13日〕|日テレNEWS24 http://www.news24.jp/articles/2017/06/13/07364094.html
「「放射能の調査をしたい」と言って女子中学生の体を触ったとして、35歳の男が逮捕された。
 強制わいせつなどの疑いで逮捕された無職の矢崎**容疑者は、去年〔2016年〕1月、埼玉県草加市の一軒家で、女子中学生に対し「身体検査をするね」「死にたくなければ声を出さないで」などと言い、体を触るなどのわいせつな行為をした疑いがもたれている。
 警察によると、矢崎容疑者は女の子が一人で留守番をしているのを狙って、「放射能を調べる調査をしたい」などと言って侵入し、体を触っていたという。
 矢崎容疑者は容疑を認め「4、5年前にこの手口を思いついた。ほかにもやった」と供述しているという。」「2017年6月13日 11:52」
 
「放射能調査」かたり女子中学生の体を触った男を再逮捕/東日本大震災の検査真似る〔2017.6.13〕 - 産経ニュース(産経新聞) http://www.sankei.com/affairs/news/170613/afr1706130014-n1.html
「「放射能の調査をする」と嘘をついて家の中に入り女子中学生の体を触ったとして、埼玉県警捜査1課と草加署の合同捜査班は〔2017年6月〕13日、住居侵入と強制わいせつの疑いで、同県草加市北谷の無職、矢崎**被告(35)=同罪などで起訴=を再逮捕し、さいたま地検に送検したと発表した。容疑を認めている。

 再逮捕容疑は昨年〔2016年〕1月8日午前11時35~40分ごろ、同市内の女子中学生(当時)の家に「放射能を調べる調査をしたいから入っていいですか」と言って侵入し、玄関で「死にたくなければ声を出さないで」などと脅迫して体を触ったとしている。矢崎容疑者は保護者がいないことを事前に確認していた。
 同課によると、矢崎容疑者は4~5年前、東日本大震災の影響で各地で放射能検査をしていたのを見て「放射能の検査といえば侵入できると考えた」と供述しているという。
 同市で平成26〔2014年〕~29年〔2017年〕3月に、少女が体を触られるなどの被害が約20件あり、合同捜査班が捜査を続けている。」「2017.6.13 12:15」
  

成人漫画作者に配慮求める/埼玉県警、わいせつ事件で〔2017/6/14〕 - 共同通信 47NEWS https://this.kiji.is/247377164193185796?c=39550187727945729
「「放射能検査をする」と言って女子生徒の体を触った強制わいせつなどの容疑で埼玉県警に逮捕された男が「成人向け漫画を読んで手法をまねした」と供述したとして、県警が漫画の作者を訪ね、再発防止に協力するよう配慮を求める異例の申し入れをしたことが〔2017年6月〕13日、分かった。
 〔埼玉〕県警によると、男は同県草加市の無職矢崎**容疑者(35)。昨年〔2016年〕1月8日、草加市の住宅に「放射能の調査をしたい」などと言って入り、当時中学生だった女子生徒の体を触ったとして〔6月〕12日、再逮捕された。別の女児に対する強制わいせつ罪でも起訴されている。」「2017/6/14 00:08」
  
成人漫画作者に配慮求める異例の申し入れ/埼玉県警、「漫画を読んでまねした」わいせつ事件で〔2017.6.14〕 - 産経ニュース(産経新聞) http://www.sankei.com/life/news/170614/lif1706140004-n1.html
「「放射能検査をする」と言って女子生徒の体を触った強制わいせつなどの容疑で埼玉県警に逮捕された男が「成人向け漫画を読んで手法をまねした」と供述したとして、県警が漫画の作者を訪ね、再発防止に協力するよう配慮を求める異例の申し入れをしたことが〔2017年6月〕13日、分かった。

 〔埼玉〕県警によると、男は同県草加市北谷、無職、矢崎**容疑者(35)。昨年〔2016年〕1月8日、草加市の住宅に「放射能の調査をしたい」などと言って入り、当時中学生だった女子生徒の体を触ったとして〔6月〕12日、再逮捕された。別の女児に対する強制わいせつ罪でも起訴されている。
 矢崎容疑者が参考にしたとされる成人向け漫画は、男が「放射能検査」をかたって女児宅に入り、みだらな行為をする内容だった。矢崎容疑者は「性欲を満たすためにやった」と容疑を認めている。」「2017.6.14 06:45」
  

埼玉県警:成人漫画作者に「配慮を」/わいせつ事件受け〔2017年6月14日〕 - 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20170614/k00/00e/040/260000c
「「放射能の調査」と称し少女の体を触ったとして、埼玉県警に強制わいせつ容疑などで再逮捕された男(35)が「成人向けの同人漫画をまねてやった」と供述したため、県警が漫画の作者に模倣した犯罪が起こらないよう配慮してほしいと要請していたことが分かった。警察が犯罪に模倣されないよう著作物の作者に申し入れをするのは異例。

 男は埼玉県草加市北谷3の無職、矢崎**容疑者=別の強制わいせつ事件などで起訴=で、〔2017年6月〕12日に再逮捕された。容疑は昨年〔2016年〕1月8日午前11時35~40分ごろ、同市内の女子中学生宅に「放射能を調べる調査をしたいから入っていいですか」などと言って侵入し、玄関内で「死にたくなければ声を出さないで」と脅して体を触ったとされる。「性的欲求を満たしたかった」と容疑を認めているという。
 県警によると、矢崎容疑者は今年〔2017年〕4月に逮捕され、取り調べの中でインターネットに掲載された男性漫画家の同人作品を模倣したと供述したという。

 〔埼玉〕県警は今月〔6月〕7日に漫画家を訪ね、作品内容が模倣されないような配慮と、作中の行為が犯罪に当たると注意喚起を促すことなどを要請した。漫画家は「少女が性的被害に遭うような漫画は今後描かない」と了承したという。県警幹部は「表現の自由との兼ね合いもあり難しいが、社会に与える影響を考慮した。同様のケースがあれば今後も申し入れを検討する」としている。【中川友希、遠藤大志】」「毎日新聞2017年6月14日 11時46分(最終更新 6月14日 16時20分)」
  

警察が漫画家に“わいせつに模倣されぬよう“要望〔2017年6月14日〕 | NHKニュース http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170614/k10011017481000.html
「「放射能の検査をする」とうそを言って女子中学生の体を触ったとして逮捕された男が「漫画で描かれていた手口をまねた」と供述したことから、警察はこの漫画の作者に対し、漫画の内容が模倣されないよう配慮を求める異例の申し入れをしたことがわかりました。
 警察によりますと、埼玉県草加市の無職、矢崎**容疑者(35)は去年〔2016年〕1月、草加市内の女子中学生の自宅に入り込み、体を無理やり触ったなどとして強制わいせつの疑いで逮捕されました。

 調べに対し容疑を認めたうえで「放射能の検査をするとうたって自宅に入り込み、わいせつな行為をする漫画で描かれていた手口をまねた」と供述したということです。
 このため警察はこの漫画の作者に事件のいきさつを説明したうえで、今後、漫画の内容が模倣されないよう「漫画の行為のまねをすると犯罪になる」といったただし書きを付け加えるなど配慮を求める異例の申し入れをしたということです。」「6月14日 16時31分」
  

わいせつ模倣:県警、漫画家に配慮要請/専門家「表現の萎縮も」 /埼玉〔2017年6月15日〕 - 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20170615/ddl/k11/040/075000c
「少女の体を無理やり触ったとして、強制わいせつ事件で再逮捕された男が「成人向けの同人漫画をまねてやった」と供述したため、〔埼玉〕県警が作者に創作にあたっての配慮を要請していたことが〔2017年6月〕14日明らかになった。警察が犯罪に模倣されないよう著作物の作者に申し入れをするのは異例で、専門家は「強制力がないとはいえ、表現の萎縮につながる可能性がある」と指摘している。
 男は草加市北谷3の無職、矢崎**容疑者(35)=別の強制わいせつ事件などで起訴=で〔6月〕12日に〔埼玉〕県警に再逮捕された。容疑は昨年〔2016年〕1月8日午前11時35〜40分ごろ、当時中学生だった少女の自宅に「放射能を調べる調査をしたいから入っていいですか」と言って侵入し、玄関内で「死にたくなければ声を出さないで」と脅して体を触ったとされる。帰宅途中の少女を尾行し声をかけたといい「性的欲求を満たしたかった」と容疑を認めているという。

 〔埼玉〕県警によると、矢崎容疑者は今年〔2017年〕4月、別の少女に対する似た手口の強制わいせつ事件で逮捕された。その後の調べで、インターネットに掲載された男性漫画家の同人作品を模倣したと供述したという。作品は成人の男が「放射能の検査」と称して女児宅に侵入し、わいせつ行為をする内容だった。
 県警は今月〔6月〕7日、〔同人誌の〕作者に対し(1)作品内容が模倣されない配慮 (2)作中の行為をまねると犯罪に当たる場合には注意喚起を促す (3)作者に無許可でネット掲載された作品についてはサイト運営者などに削除を依頼する --の3点について要請。これに対し作者は「少女が性的被害に遭うような漫画は今後描かない」などと話したという。
 県警幹部は「社会に与える影響を考慮し、あくまで『お願い』という形で作者に申し入れた。同様のケースがあれば今後も申し入れを検討する」と話す。

 県警の対応について、表現の自由に詳しい西土彰一郎・成城大教授(憲法)は「成人向け漫画なので青少年保護の観点は除いて考えると、県警の要請に強制力はないが表現を萎縮させてしまう効果がある。表現の自由の尊重のためには、作者の自主判断に任せることが大切だ」と話している。 【遠藤大志、中川友希、山寺香】」「毎日新聞2017年6月15日 地方版」
  

放射能検査を装う/女児の体触った男初公判 容疑認め涙 類似の漫画作者に県警申し入れ〔2017.6.22〕 - 産経ニュース http://www.sankei.com/affairs/news/170622/afr1706220026-n1.html
「放射能の検査を装って女子小学生の家に侵入し体を触るなどの犯行を繰り返していたとして、住居侵入と強制わいせつの罪に問われた埼玉県草加市北谷の無職、矢崎**被告(35)の初公判が〔2017年6月〕22日、さいたま地裁(石川慧子裁判官)であり、矢崎被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。/ 検察側が読み上げた起訴内容を聞きながら涙を流した矢崎被告は犯行当時、妻子がいたというが、自転車で追い抜きざまに小学校高学年くらいの女児の体を触るなどの犯行を30〜40件繰り返していたという。

 放射能の検査を装って強制わいせつをしたとされる事件については、犯行内容に類似した成人向け漫画同人誌があり、矢崎被告もその作品を読んでいたことから、埼玉県警が作者を訪問して「模倣される可能性があることや社会に与える影響を考慮してください」と申し入れた。
 これに対し、作者はSNSで「『表現の自由が侵された』とか『警察の圧力に屈した』とか『前例ができた』とかいう類の話だとは思ってほしくない」「『こんな事件2度と起こらなければいいのに』という気持ちは同じ」などとコメントしている。

 起訴状などによると、昨年〔2016年〕6月29日夕、同〔草加〕市内に住む小学校高学年の女児の自宅敷地内に侵入して体を触り、〔2016年〕7月20日昼、在宅していた同市の小学校高学年の女児の体を触るなどしたとしている。」
  

【衝撃事件の核心】「放射能の検査で侵入できる」女児宅で体を触った男は漫画模倣か/作者に警察「配慮」要請でネット「場外戦」に〔2017.6.28〕 - 産経ニュース http://www.sankei.com/premium/news/170628/prm1706280002-n1.html
「性犯罪防止か、表現の自由か-。病気や放射能の検査を装って女子小学生の家に侵入して体を触るなどの犯行を繰り返していた無職男の事件が波紋を呼んでいる。男が放射能の検査を装う手口が描かれた成人向け漫画同人誌を読んでいたことから、埼玉県警が漫画の作者に配慮を求めたためだ。インターネットでは「表現の自由の萎縮を招きかねない」「被害者が出るよりはいい」といった意見が飛び交った。作者は県警の主張を受け入れ、「こんな事件2度と起こらなければいいのに」とSNSでコメントした。一連の事件の公判は始まったばかりだが、思わぬ場外戦が繰り広げられている。

■妻子いるのに自転車で“女児探し”
 この事件で、住居侵入と強制わいせつの罪でさいたま地裁(石川慧子裁判官)に起訴されたのは、埼玉県草加市北谷の無職、矢崎勇也被告(35)。〔6月〕22日の初公判で「間違いありません」と起訴内容を認め、検察側の冒頭陳述を聞きながら涙を流す一幕もあった。
 検察側によると、犯行当時、妻子がいたというが、休日に自宅にいる際、犯行を思い立っては自転車で女児を探しに行き犯行に及んでいた。自転車で追い抜きざまに小学校高学年くらいの女児の体を触るなどの犯行を30~40件繰り返していたという。
 起訴状などによると、昨年〔2016年〕6月29日夕、病気の検査を装い、同市内に住む小学校高学年の女児の自宅敷地内に侵入して体を触り、7月20日昼には「検査するね」などと言って在宅していた同市の小学校高学年の女児の体を触るなどしたとしている。女児宅に上がり込むと、女児の衣服をはだけさせ上半身を触ったり、ズボンと下着の間から下半身をのぞき込むなどの卑劣な犯行に及んでいた。
 証拠調べでは、被害者の「また来たらどうしよう。捕まえてろうやにいれてほしい」という気持ちや、被害者の父親の「この手で殴ることもできないので1番重い罰を与えてほしい」という処罰感情が明かされた。

■草加市で被害約20件
 草加市〔埼玉県〕では平成26~29年3月〔2014~2017年3月〕、少女が体を触られるなどの被害が約20件確認されており、県警捜査1課と草加署の合同捜査班が捜査を続けている。〔2017年6月〕13日には、「放射能の調査をする」と嘘をついて家の中に入り女子中学生の体を触ったとして、合同捜査班が、住居侵入と強制わいせつの疑いで、矢崎被告を再逮捕し、さいたま地検に送検した。
 再逮捕容疑は昨年〔2016年〕1月8日午前11時35~40分ごろ、同市内の女子中学生(当時)の家に「放射能を調べる調査をしたいから入っていいですか」と言って侵入し、玄関で「死にたくなければ声を出さないで」などと脅迫して体を触ったとしている。矢崎容疑者は保護者がいないことを事前に確認していた。
 同課によると、矢崎容疑者は「放射能の検査といえば侵入できると考えた」と供述しているという。

■「社会に与える影響配慮を」
 この事件では、検査を装う悪質な犯行態様に類似した成人向け漫画同人誌があり、矢崎被告もその作品を読んでいたことなどから、埼玉県警が作者を訪問して「模倣される可能性があることや社会に与える影響を考慮してください」と伝えた。
 作者がこの件についてソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に「チャイムが鳴って玄関開けたらガチ警察の方2人が用があるって訪ねてきて」などと書き込んだことから、“表現の自由”をめぐりネット上で話題となった。
 作者は「『表現の自由が侵された』とか『警察の圧力に屈した』とか『前例ができた』とかいう類の話だとは思ってほしくない」、「『こんな事件2度と起こらなければいいのに』という気持ちは同じ」などとコメント。ネットユーザーは「先生のマンガには大勢の同好の士が救われていると思います」「これまで通り取り組んでいただけたらと願っています」などと擁護する反応が多く見られた。
 一方で「好き放題書いてきて、それに影響受けて犯罪者が出て、被害者が出てしまった。普通の人間なら漫画家活動自体を自重すると思う」「こういう作品描く人も好きな人も異常でしょ」などの辛辣な意見もあった。
 捜査関係者は「被疑者が作品を読んでいたという供述があり、作品や事実関係を確かめるために訪問し、その中で『作品に気をつけてほしい』とお願いした」と説明している。」
  

▼事件を受けて警察が漫画家に異例の申し入れ!確認しました。〔2017/06/14〕 - おぎの稔 | 大田区議会議員 公式サイト http://ogino.link/2017/06/4453/
▼Facebook: 小野田 きみ(小野田 紀美) - 投稿〔2017年6月15日〕 https://www.facebook.com/OnodaKimi.Okayama/posts/875116832627866
▼クジラックスさん「警察の圧力に屈したわけではない」/成年漫画の表現自粛の報道を受けて発言〔2017年06月15日〕|ハフポスト http://www.huffingtonpost.jp/2017/06/15/kujirax_n_17118806.html
▼作品模倣したわいせつ事件が 漫画家への“警察介入”に賛否〔2017年6月16日〕|日刊ゲンダイDIGITAL https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/207462/
▼全国同人誌即売会連絡会 - 埼玉県草加市における強制わいせつ事件の捜査に関連しての対応について〔2017年6月20日〕 http://sokubaikairenrakukai.com/news170620.html
▼【衝撃事件の核心】「放射能の検査で侵入できる」女児宅で体を触った男は漫画模倣か/作者に警察「配慮」要請でネット「場外戦」に〔2017.6.28〕 - 産経ニュース http://www.sankei.com/premium/news/170628/prm1706280002-n1.html
  

※2017年6月12日以前の報道
▼「放射能の検査をする」女児を触った容疑で35歳の男逮捕〔2017.4.11〕 - 芸能社会 - SANSPO.COM(サンスポ) http://www.sanspo.com/geino/news/20170411/tro17041119550007-n1.html
▼1人で留守番を確認後、女児宅に上がり込み「検査するね」と体触る/容疑の無職男逮捕/埼玉〔2017.4.12〕 - 産経ニュース http://www.sankei.com/affairs/news/170412/afr1704120012-n1.html
▼「病気があるかも」検査かたり女児の体触る/埼玉県草加市内の男再逮捕〔2017.5.17〕 - 産経ニュース http://www.sankei.com/affairs/news/170517/afr1705170012-n1.html
  
  

(議論)

 →▼漫画家への申し入れ「社会の発展に好ましくない」…強制わいせつ、警察の対応に問題は〔2017年06月14日〕 - 弁護士ドットコム https://www.bengo4.com/c_1009/n_6222/
 →▼強制わいせつの“ネタ本”/警察が漫画家に異例の“申し入れ”で波紋〔2017/6/15〕 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット) https://dot.asahi.com/dot/2017061500077.html
 →▼表現の自由の主戦場は昔も今もエロだ〔2017-06-15〕 - 弁護士三浦義隆のブログ http://miurayoshitaka.hatenablog.com/entry/2017/06/15/表現の自由の主戦場は昔も今もエロだ
 →▼警察の訪問は、表現の自由への抑圧そのものである(赤木智弘)〔2017年06月18日〕|BLOGOS http://blogos.com/article/229466/
 →▼クジラックス氏の件でモヤモヤする〔2017-06-15〕 - 最終防衛ライン3 http://lastline.hatenablog.com/entry/2017/06/15/155504
 →▼クジラックスの同人誌にはエロのミランダ警告に漏れがあった〔2017-06-15〕|はてな匿名ダイアリー https://anond.hatelabo.jp/20170615193321
 →▼同人誌界はクジラックスの件を受けて自主規制するべき〔2017-06-15〕|はてな匿名ダイアリー https://anond.hatelabo.jp/20170615232618
  

(時系列)

  • 2013年10月 クジラックスさんが自主制作の“成年向け”漫画同人誌『がいがぁかうんたぁ』を著者本人が主宰する個人サークル「クジラックス」から自費出版(Wikipedia) ※「成年向け」は18歳未満の閲覧・購入を禁止するゾーニング指定(いわゆる「R18」指定)。
  • 2013年12月 2冊目の成年向け漫画同人誌『がいがぁかうんたぁ2』発行(Wikipedia)
  • 2014年5月〜2017年3月 埼玉県草加市で、主に小中学生の女児を狙い、家族の不在時に「放射能の検査をする」「検査しないと病気になる」などと称して体を触る強制わいせつ事件等が約20件発生。
  • 2017年4月11日 草加市在住の男(35歳)を強制わいせつ容疑で逮捕。(逮捕容疑は前年2016年7月20日昼、市内のアパートで中学生女子にわいせつ行為をした疑い)
  • 2017年5月15日 容疑者の男を住居侵入と強制わいせつの容疑で再逮捕。(再逮捕容疑は、2016年6月29日夕方、草加市内の小学校高学年女児の自宅敷地内に侵入し、体を触った疑い)
  • 2017年4月〜6月 逮捕された男が、「調べに対し容疑を認めたうえで「放射能の検査をするとうたって自宅に入り込み、わいせつな行為をする漫画で描かれていた手口をまねた」と供述」(NHKニュース)、「取り調べの中でインターネットに〔おそらく違法に?〕掲載された男性漫画家の同人作品を模倣したと供述」(毎日新聞)
  • 2017年6月7日 埼玉県警の警察官2名、容疑者が手口を模倣したとされる漫画同人誌の作者 クジラックスさんの自宅を訪問、「異例の申し入れ」をおこなう。
  • 2017年6月12日 容疑者の男を、強制わいせつと住居侵入の容疑で再逮捕。(再逮捕容疑は、2016年1月8日午前、草加市内の民家に侵入し中学生女子生徒を脅して体を触った疑い)
  • 2017年6月13日 埼玉県警捜査1課と草加署の合同捜査班、男の再逮捕を発表。同人誌作者に対して県警から「異例の申し入れ」をおこなったことも公表し、「表現の自由との兼ね合いもあって難しいところだが、子どもを狙った悪質な事件で、社会に与える影響を考慮して申し入れを行った。今後、ほかの作者の作品が模倣されて犯罪が発生した場合も、同様の申し入れを行うことを検討したい」とコメント(埼玉新聞)
  • 2017年6月22日 さいたま地方裁判所にて初公判。被告は起訴内容を認める。
      
      
まとめ 「クジラックス事件」と表現の自由/まとめのまとめ ※このまとめは「表現文化を考える消費者の会」が作成しています。追加すべきまとめや誤りがありましたら、コメント欄、またはアカウント @ytrebilno までお知らせください。 8499 pv 6 2 users