【wlw二次創作SS】二人の森の王

童話に興味を持ったアシェンプテルbot @manabuAschesama

「くうっ！何だ…！力が入らない…？」 「コイツには体を少し麻痺させる毒が塗られてる。動きは封じられないが、武器に力が入らないだろう？」 （なんて事だ。矢が上手く引き絞れない…。これではSSもDSも上手く飛ばない！） 「さあて、悪いけどここからは一方的にやらせてもらうよ」

童話に興味を持ったアシェンプテルbot @manabuAschesama

【スキルーハンターブレス】 「当たれ！」 「ぐっ！？…馬鹿な。矢の間合いには入ってなかった筈。…射程が伸びたのな？」 「アタシのスキルはSSとDSの射程を伸ばす！さあ逃げな！」 「この！この私が弓で良いようにやられるだと…！？」 「偽者め思い知ったか！とっととくたばりな！」

童話に興味を持ったアシェンプテルbot @manabuAschesama

「はははっ！そらそらぁ！」 「ぐっ！こちらは弓を封じられた上に、あちらは更に射程を伸ばして…！これでは攻撃に転じられない！」 「残念だったねえ偽者。恨むならほんのちょっと弓の腕が良かっただけでロビンフッドを名乗った自分を恨みな！」 （弓の腕が良かっただけだと…！…いや、待てよ？）

童話に興味を持ったアシェンプテルbot @manabuAschesama

「このままじっくりと始末してやる！」 「それはどうかな…？SSとDSの射程が下がろうが、スキル射程は変わらない」ダッ 「まさか離れてまた狙撃を…！逃すか！」カチッ 【スキルーブラインドトラップ】 「チッ！こんな小細工！」 （逃げられた…。慌てて作ったから攻撃範囲が足らなかったか）

童話に興味を持ったアシェンプテルbot @manabuAschesama

「…言葉で誘い込んでのトラップ？何かと思えば下らない。低俗過ぎる」 （何ですか当たったらいいなって試しただけじゃないですか。…まあ隠れるのには成功したので御の字です） 「隠れても無駄だよ」 【スキルーシャープアイショット】 （何だあのスキル？あの光で居場所を特定するのか…？）

童話に興味を持ったアシェンプテルbot @manabuAschesama

（逃げるか…？いや、今から移動してもバレるだけだ…！） 「どこで狙い撃つ気かは知らないが、シャープアイで居場所を炙り出してジャッジメントレインを降らせれば問題無い！私なら…その辺りを狙撃ポイントにするかな！シャープアイショット！」バシュッ （バレるなよ…！バレなければ勝てる…！）

童話に興味を持ったアシェンプテルbot @manabuAschesama

「違ったか？ではそこなら！」バシュッ （あの女、中々いい目をしている…。たしかに私もそこに潜もうかと考えたが…） 「いない…？ならそこだ！」バシュッ （次だ…。次の光で見破られなければ…私の勝ちだ！） 「だったらもうそこしか考えられない！シャープアイショット！」バシュッ

童話に興味を持ったアシェンプテルbot @manabuAschesama

「馬鹿な…！狙撃に使えそうな場所は全て索敵したのに…いないだと！？」 （か、勝った…！） 「まさか私の索敵よりも更に遠くに…！？いや、あの怪我では考えられない！どこだ！どこに潜んだ！？」 （成程、彼女は優秀な弓兵です。だが…私が弓で戦うと思い込んだ時点で負けている！）

童話に興味を持ったアシェンプテルbot @manabuAschesama

「貰ったぞマリアン！ズェアアアアアアア！！！」 「なっ！？近距離に…潜んでいただと…！？ぐあああっ！！！」 「ロビンフッドが弓しか使えないと思い込み、狙撃を想定していた時点でお前の負けだ！マリアン！」 「棒術だと…！うぐっ！？あの人と同じ…！？」 「これで終いです！でやぁ！！！」

童話に興味を持ったアシェンプテルbot @manabuAschesama

「申し訳無い。女性相手に手荒でしたが、手加減できる相手でもなかった…」 「ぐっ…信じられない…！弓の才能があって、緑の服で、棒術も使うなんて…！これじゃ『あの人とまったく同じ』…！」 「何を言ってるか分かりませんが、死ね。偽者」 「こんな偽者なんかに…！ごめんなさい。ロビン…」

童話に興味を持ったアシェンプテルbot @manabuAschesama

「待った！待った待った！ロビン待ったぁ！」 「アシェン…！？何故ここに？」 「御伽図書館で調べて分かったんだ！ロビンもマリアンも聞いてくれ！お前達はどちらも本物だ！」 「そりゃ、どういう事だい…？」 「難しい話じゃない。ロビンフッドの伝承は複数あったという事だ！」

童話に興味を持ったアシェンプテルbot @manabuAschesama

「童話とは伝承。同じ物語が形を変え、古今東西にて語り継がれるなど珍しい事ではない」 「貴女とサンドのように同じシンデレラが違う形で語り継がれるように…という事でしょうか」 「ああ、ロビンフッドと呼ばれた男は一人ではない。キツネだったり、聖杯戦争に出てたり、英雄の眼魂だったり…」

童話に興味を持ったアシェンプテルbot @manabuAschesama

「…話がそれた。彼女…マリアンはまた別の伝承におけるロビンフッドに登場する恋人だったのだろう。そうだろ？」 「…訳が分からないけど、アタシの恋人はロビンフッドと呼ばれていた。森で皆を束ねるボスで、弓の名手で…そして棒術にも長けていた」 「…！」 「ロビンフッドの一人…という訳か」

童話に興味を持ったアシェンプテルbot @manabuAschesama

「だからだな、私が言いたいのはどっちも偽者ではないって事だ。もう戦う必要なんてない。私もサンドも本物のシンデレラであるように。それでいいじゃないか。な？」 「…。」 「…。」 （無言で睨み合っている…。まあさっきまであんなに偽者呼ばわりしておいてすぐには仲直りできないよな…）

童話に興味を持ったアシェンプテルbot @manabuAschesama

「………認めたくないが、貴女の弓の腕は本物だった。さぞ良き師を持っていたのでしょうね」 「アンタ…」 「勘違いしないでほしい。私は貴女を認めたわけではない。『貴女のロビンフッド』を認めただけです」 （コイツ、意外に子供っぽいな…それもう認めたって言えばいいのに）

童話に興味を持ったアシェンプテルbot @manabuAschesama

「…アタシのロビンは弓だけでなく色んな技術を持っていた。アタシは弓の技術だけを磨けばいいと言ったけど、あの人は聞いてくれなかった」 「そりゃ、近付かれたら戦わないといけませんからね」 「アタシは近付かれる前に弓で倒せばいいなんて思ってた。でも…それは考えが甘かったね」

童話に興味を持ったアシェンプテルbot @manabuAschesama

「あの人の言う通りだった。…悔しいけど、アンタはまるであの人と戦ってるみたいだった」 「…ならば今から近接戦も覚えればいい」 「まさか指南してくれるのかい？」 「これも何かの縁です。貴女のロビンフッドに免じて、私で良ければ教授しましょう」 「あ、ありがとう…と言っとくよ。アンタ」

童話に興味を持ったアシェンプテルbot @manabuAschesama

「別世界の自分の恋人の面倒まで見る事になるなんてな。男を見せるなロビン」 「別に。貴女がサンドリヨンを嫌っていると言っておきながら、いつも仲睦まじい理由が何となく分かりました」 「はあ！？私は別にアイツと仲良くなんてないぞ！」 「別の伝承の自分…。不思議なものですね」

童話に興味を持ったアシェンプテルbot @manabuAschesama

以上が私のブックで起きた戦いだ。ロビンとマリアンは…師弟のような関係を結んでいる。かなりぎこちないけどな。 同じ伝承、違う伝承、物語の幅は無限大だ。皆のブックはどんな感じなのだろうか？ ＼ギャーギャー／ …あの二人、また喧嘩してるな？仕方無い。仲裁してくるか。ではな。【終】

伊藤未生 @laughing_lamb

6/14よりセガさんのアーケードゲーム『Wonderland Wars』に登場した、ロビン・シャーウッドのアナザーキャスト「メイド・マリアン」のイラストを担当させていただいております、是非雇ってあげてください！wonder.sega.jp #sega_wlw pic.twitter.com/nHVzIiMEj7

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伊藤未生 @laughing_lamb

（あくまでも自分の想像なんですが、ロビン・フッドの物語自体が元々多くのバリエーションを持つたくさんの小さな話なので、ロビンとマリアンが一体なんなのかについては色んな可能性があるのではないかなあなどと考えていました）

伊藤未生 @laughing_lamb

（我々が今見る昔話はバリエーションの一部（文字で残ったもの、収集されたものだけ、とか）だと思っていて、例えばどこかの親が子どもを喜ばせようと自由に脚色して話したものがそのまた子どもに伝わっていく…というのも存在しただろうし、さらに聞く人間読む人間の受け取り方によっても文字数）

伊藤未生 @laughing_lamb

（難しいことは知らないが民俗学ｲｲﾅｱの民ゆえ思考がそっちにズレて飛んでいく）