SFの、いわゆる「バリヤー」の元祖は何だろう?~【2023年追記あり】
- gryphonjapan
- 38365
- 343
- 19
- 165
魔法なんだから、飛んでくる光弾をかき消すとか吸い込むとか曲げるとかカエルにするとかでもいいはずなのに、なぜ人は光る壁でボカボカ受け止めるのを好むんだろう。
2023-12-19 04:36:31SF作家です。ツインスター・サイクロン・ランナウェイ3、23年6月20日発売。あいすみませんがお返事しないことが多いです。 これまでの仕事歴はこちら。 issui.sakura.ne.jp/hp/issui1.htm#…
以前原発労働者の本を読んだときに、放射線防護として通路のあるラインから先は線量が基準を超えるため、危険だとしてビニテかペンキで線を引いて「バリアー」と呼んでいる、って話を見た。実体はないが規則によって安全を守るタイプの、そういうバリアもあるんだなと当時思った。
2023-12-20 00:42:15鉄道のほうでの「列車防護」って言葉もそういうところあるよね。防護といっても別に装甲を貼るとかではなく、列車と列車の衝突を防ぐための、無線とか炎信号による安全確保の手続きを「防護」って呼ぶんだけど。
2023-12-20 00:45:14@ogawaissui そもそもあの光の「バリヤー」なるものは実在しないのだから、どんな描写が元祖で、どのように一般化し、変化していったかを調べる研究が待たれます。 まあ以前試作したんだけども。 【SFの、いわゆる「バリヤー」の元祖は何だろう?~簿 togetter.com/li/1122843】 twitter.com/ogawaissui/sta…
2023-12-19 10:16:18(さっきのまとめも読んだけど) 実体のない規則だけの壁を「バリアー」とか「防護」等と呼ぶことにインスピレーションを得て、「バリアー」と叫ぶと攻撃を防げることにしているうちに、その壁が本当に存在するかのように名と実態を与えたものが、現在のいわゆる「バリアー」なのかな?
2023-12-20 00:47:42この最初の「なぜ人は光る壁でボカボカ受け止めるのを好むんだろう」の設問、「当たらなければどうということはない」からじゃないかという気がしてきた。 当たらなければ観客に威力が伝わんないのだ。避けてしまうとBB弾も徹甲弾も一緒だからだ。「受けて凌ぐ」は二重の強さ描写なのだ。
2023-12-20 01:39:31togetterみて、防御スクリーン的なものって宇宙のスカイラークに出てなかったっけと思ったが、出てないようで、出てたのは1930年のスカイラーク3号の方で力帯域(zone-of-force)だった。創元版の表紙は覚えがある。 twitter.com/gryphonjapan/s…
2023-12-20 00:51:53なんとなく、ビームのように粒子を収束する仕組みをつくれるのなら、逆に粒子を拡散することができてもいいんじゃないのかなと、ぼんやり思ってました。それって対になってるものかと。 twitter.com/gryphonjapan/s…
2023-12-20 01:38:18SF的な光のバリアーの話ですが、ここでちょっと面白いテキストをお目にかけましょう。1933年頃に書かれたものです。(つづく)
2023-12-20 01:07:46贋作ホームズを偏愛する職業的クトゥルー神話研究家、曲亭馬琴とトールキーン教授に私淑する時代錯誤の百科全書派。RetroPC.NETの中の人。ProjectEGG企画者。翻訳やシナリオ、ゲームやコミックの設定や解説も。ご依頼は仕事サイトのメールフォームから。ʅ(。,,,°)ʃ(親しくない方からのタメ口リプはスルーします)
「彼の計算によれば、光波外被(ライト=ウェーブ・エンベロープ)を纏うことで、ヤディスの生き物が赴いたことのない長旅を実行できるはずだった (He thought that his calculations would let him perform a voyage with a light-wave envelope such as no being of Yaddith had ever performed)」
2023-12-20 01:08:48ハイ、ラヴクラフト「銀の鍵の門を抜けて Through the Gates of the Silver Key」に唐突に出てくる謎の異星アイテムです。詳しい説明はないのですけれど、続く描写からとりあえず着脱可能な装備らしく。light-beam envelopeとも書かれますので、割と今日的な光学防護膜めいたビジュアルのようです。
2023-12-20 01:13:06自分には、特に説明はしなくても通じるやろ、という書き方に見えます。SF的なバリアーとしては、ドク・スミスの「宇宙のスカイラーク」に出てくる Protective Screen の方がちと早いのですが、実際にはもうちと早い時期のパルプ小説にそういうのが出ていて、読者が認知していたのではないかなーと。
2023-12-20 01:21:30@ogawaissui 魔法物の原典は欧州・欧米で、彼等はプロレスが好きだからだと思います。 よけるより受けるてきな。 私もプロレス好き、欧米由来のTRPG大好きなので、受けるのが大好きです(笑)
2023-12-19 09:10:00@ogawaissui 葬送のだと、複数の描写にて「受け止め」ずに?反らして(曲げて)いるように見えますね。 個人的には消すのも吸い込むのもカエルにするのも魔法発動コストがバリア的なやつより高いイメージがあります。あと敵等の魔法の威力描写が絡んでくると思います。雑魚敵ばかりでは退屈ですので。
2023-12-19 18:53:45@ogawaissui 光の速さで飛んでくるものを認知して カエルに変えるのは難易度が高くて 光が発生するより前に光の壁を設置して防ぐのはやさしいからかなと思います あ、青い星まで飛んでいけ大好きです。
2023-12-19 20:43:52@ogawaissui 魔法だけなら良いけど 同じ障壁魔法で 矢や大砲、投石等の物理的な物も受けて なおかつ味方の邪魔にならない 当てて弾くのが、ひと目でわかりやすいのでは? 消えたり変えたりすると、味方が触れた時に巻き込みそうで……
2023-12-19 10:15:15