些細なミスも許さないとする社会のあり方がADHDを多様性上の個性ではなく障害にカテゴライズしてしまっているということ

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生命情報保存研究所 @rodan670

ADHD(注意欠陥・多動性障害)を抱えている人間の場合、本人が世界に使用する集中力が、一般人より大幅に偏っている。通常自身にとって関心があるか、あるいはこだわりを感じる対象に思考の大半が切り裂かれ、他の事象が見えにくくなる。

2017-06-26 06:34:49
生命情報保存研究所 @rodan670

ただあくまで関心の対象となっている物事に関しては強い集中を保っているため、真に注意力が欠如しているわけではなく、振り分けの比重の問題である。ただ、この自分が見ようとしていること以外見えづらいという性質は、現代社会では文字通り障害となる。

2017-06-26 06:39:56
生命情報保存研究所 @rodan670

ADHDは一度言われたことを覚えられない、メモを取れない、ミスを繰り返すなどといった弊害を招き、これらは社会人に最低限の完璧性を見出す職場においては忌み嫌われる。ADHDを発病していない一般人の場合、これらの症状は理解できず、問題は当人のやる気や人間性の部分に摩り替えられる。

2017-06-26 06:45:52
生命情報保存研究所 @rodan670

ただ例えばADHDの従業員にひとつのタスクを課す場合、この人間の行動を業務上の歯車の一部として始終監視、干渉するのと、ある程度委託的に丸預けするのとでは、職場及び当人が覚えるストレスは大幅に軽減する。

2017-06-26 06:48:41
生命情報保存研究所 @rodan670

ADHDの人間には集中力の振り分けと、それによる世界の見え方、ひいては存在している世界のある方が他者とは少し違うだけで(集中力を発揮している対象はどこまでもくっきりと見え、それ以外のものは透明になりがち)明確に「やらなければならないもの」としてのタスクを預けられれば

2017-06-26 06:52:25
生命情報保存研究所 @rodan670

正常な、あるいはそれ以上の注意力と思考力のもとに、それを成し遂げることが可能である。職場では些細な作業ひとつで上司や同僚とのトラブルを抱えるADHD患者であっても、プライベートでそれを上回る重大な問題が生じた際に必死になって走り回り、これを無事収められたという経験をもつ者は多い。

2017-06-26 06:55:30
生命情報保存研究所 @rodan670

ただし、そのやり方にはやはり偏りや、はたから見た場合の危なっかしさも存在する。これを絶対に許容しないのが職場であり、制限しないのがプライベート空間である。ならばADHDが障害として成立してしまっている要因には、本人の注意力の傾きもさることながら、多少の逸脱も絶対に許さないとする

2017-06-26 06:58:30
生命情報保存研究所 @rodan670

社会のあり方も少なからず関与してしまっている。すなわち社会システム、あるいはADHDから見た場合の「一般人」の考え方がADHDを障害にしてしまっている。進化学的には、集団内の大多数者とは異なる特徴をもつマイノリティは常に生まれ出で、しかしこのマイノリティも環境に何らかの変異が生じ

2017-06-26 07:05:38
生命情報保存研究所 @rodan670

新たな環境においてはむしろ生存が有利となった場合は卓越する勢力となっていくことが認められている。ゆえに、生まれ出でたマイノリティを障害を持つものとして定義することはない。あくまで進化上欠かせない要素となる多様性を預けらたひとつの可能性である。

2017-06-26 07:11:09
生命情報保存研究所 @rodan670

社会にはADHDが障害となってしまわないようなシステムが求められる。現状ADHDの弊害が最も出にくい働き方は、すべてを自身の思考と責任の下完結させられる自営業であるが、これには経営上の特別な能力も必要となり、すべての人間が成功にいたることは難しい。

2017-06-26 07:18:56
生命情報保存研究所 @rodan670

ならば、職場内において、ADHD患者はまずADHDであることを申し出、理解してもらい、些細なミスの有無よりもタスクを成立させられるかどうかを評価の項目として頼む、ゆるい形での会社内委託のような関係性が理想となる。

2017-06-26 07:22:17