創作荘ラインTRPG 『ソーセージ・ケイブ』シナリオ5『狂乱の金貨』その6(完結)と同シナリオ6『悪魔の微笑』その1・その2

一同は錬金術師エンジャーの遺恨を解決し、次なるシナリオで遂に八百年前の人々と直に対面します。
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ぞろ目の八ことマスケッター(旧1d6) @hm1d6

#創作荘ラインTRPG 『ソーセージ・ケイブ』シナリオ5『狂乱の金貨』その6(完結)とシナリオ6(悪魔の微笑)その1・その2 各セッションダイジェスト 1 全ての情報を獲得し、錬金術師エンジャーとの対峙が間近に迫った一同。その前に、ニコラがかかった呪いの刻印を解かねば 2へ

2017-06-29 13:56:41
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2 ならなかった。刻印は戦士ニコラの生命力を蝕んでおり(『生命力』の原点が一時的に半分になる)、速やかな解決が望まれていた。幸いにも、エンジャーに会う前に、呪いを解くことができた。刑務所2階の奥には手術室があり、そこで、魔法で手術台に偽装されていた女神テティの像に触ると 3へ

2017-06-29 13:59:55
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3 刻印が消えて呪いは晴れた。手術室から更に奥へ進んだ部屋が、所長室、即ちエンジャーが潜む場所であった。一同が、刑務所内で集めたエンジャーの遺骨を、室内にあった魂再生器にかけ、スイッチを入れたことで、エンジャーは肉体を取り戻して復活した。一同の質問を受け、エンジャーは、 4へ

2017-06-29 14:03:44
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4 自らの最期を語った。八百年前、破滅的な人口爆発に襲われていたマリ群島(キャンペーンそのものの舞台。一同は元々島の住人)では、異常インフレが起きており、エンジャーは錬金術で金貨を作ることで時の政府に協力していた。しかし、領主のキャンスタン子爵は、自らの失政をごまかす 5へ

2017-06-29 14:08:41
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5 ためにエンジャーを贋金作りの汚職錬金術師と一方的に冤罪をでっちあげ、処刑してしまう。しかし、これを予期していたエンジャーは、あらかじめ魔法で自分の魂の一部を分離して復活の手立てとする一方、報復のために呪いの金貨を流通させていた。金貨の呪いはキャンスタン子爵や彼の 6へ

2017-06-29 14:15:02
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6 協力者、更にはその子孫にまで力を及ぼした。金貨を手にした者は、一時的には幸福な人生を歩むようになるが、結局は無惨な最期を遂げ、死後はエンジャーに自分の魂を握られてしまう。皮肉にも、エンジャーが処刑されるまで収監されていた刑務所(つまり今回のシナリオの舞台)こそが、 7へ

2017-06-29 14:18:12
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7 エンジャーの呪いの金貨で犠牲になった人々が行き着く場所であった。話を聞き終わった魔女リリィは、無関係な子孫にまで呪いを続けるのは間違っていると主張し、エンジャーを説得した。彼女が『魅力』ロールに成功したことで、エンジャーは納得し、全ての呪いを解いた。その直後、刑務所内に 8へ

2017-06-29 14:21:30
ぞろ目の八ことマスケッター(旧1d6) @hm1d6

8 恩赦を宣言する声が響き渡り、刑務所内の全ての魂が天に昇っていった。こうして、金貨がもたらした狂乱は収まった。 9へ

2017-06-29 14:24:05
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9 シナリオ6『悪魔の微笑』開幕  さて、ケイブ(冒険者の相互扶助組織)に帰還し、報酬を得て暫く休養した一同に、新たな依頼が寄せられた。『はがねのきっさき』亭では、倉庫の番人がわりにゴーレムを使っている。それが行方不明になったという。それを探すだけなら初級の冒険者でも 10へ

2017-06-29 14:27:29
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10 務まるが、調べた結果、ゴーレムは以前一同が入ったゾロアの洞窟(シナリオ1『鉄と銅の主』参照)に向かったのが分かった。こうして、一同は再びゾロアの迷宮に入った。その時すぐに、迷宮が空になっていることを一同は気づいた。それほど時間をかけず、迷宮が新しいトンネルを 11へ

2017-06-29 14:30:33
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11 備えたのが分かり、それを進む一同。すると、トンネルは、途中で明らかに異質な変化を見せた。素掘りではなく、何か大がかりで緻密な技術を用いた、非常に広いトンネルに繋がっていたのだ。その終点は巨大で頑丈なゲートで終わっていた。ゲートを開けると、探していたゴーレムが 12へ

2017-06-29 14:34:07
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12 見つかった。しかし、それだけではなかった。何百体ものゾロアの死体が転がる一方、何体かのゴーレムも倒れている。そして、トンネルの端にはさらにゲートが待ち受けていた。書き忘れていたが、一同の中で、魔法使いアレクは今回参加しておらず、代わりにNPCで盗賊の 13へ

2017-06-29 14:37:23
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13 ルーフェスが参加。ルーフェスは最後のゲートを調べ、迂闊に手を触れると警報が鳴る仕掛けなのを見破った。そして、ゲートには用途不明のパネルが埋め込んであった。とりあえず、一同は、はがねのきっさき亭のゴーレムに自力で戻るように命令し直した。ゴーレムと入れ違いに、 14へ

2017-06-29 14:40:59
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14 ウェイトレスのバルナがやってくる。実は、謎のパネルは音声認識装置だと分かった。一同からゴーレムに託された伝言でそれを知った、女将のギランマによって、バルナが遣わされたのである。バルナがパネルにゲートを開くよう命令すると、いともあっさり開いた。不審がる一同にバルナは、 15へ

2017-06-29 14:45:51
ぞろ目の八ことマスケッター(旧1d6) @hm1d6

15 自分の母親がセイレーンだと明かした。ギランマは、パネルを制御しているのがセイレーンの声だと知っていたという。さて、バルナはゲートを開けた時点で帰った。一同は、バルナと別れ、ゲートの向こう側に足を踏み入れた。そこは、東西3キロ、南北4キロのスペースに碁盤目 16へ

2017-06-29 14:48:53
ぞろ目の八ことマスケッター(旧1d6) @hm1d6

16 状の道路が走り、規則正しく立方体の建物が並ぶ奇妙な空間だった。もっとも、ゲートから入ってすぐのスペースだけは、何百体ものゴーレムが体育館座りで待機し、バリケードが構えられた区画になっていた。そこへ、天井からアナウンスが流され、何者かから一同は正体を質された。 17へ

2017-06-29 14:52:36
ぞろ目の八ことマスケッター(旧1d6) @hm1d6

17 一同がかいつまんで事情を述べると、アナウンスは話し合いを希望し、一同はそれを受けた。こうして、一同は、碁盤の中心に当たる区画に通された。そこで、レンザルトなる男性の出迎えを受けた。レンザルトは一同を自分のいる建物に通し、互いの境遇について一同と情報を交換した。 18へ

2017-06-29 14:55:36
ぞろ目の八ことマスケッター(旧1d6) @hm1d6

18 その結果、レンザルト達は八百年前に戦争を避けてシェルター都市に逃れた人々だと理解できた。つまり、ゾロア達は偶然八百年前のシェルターを掘り当てたが、図らずも警備システムを刺激したために全滅したのである。更に、このシェルターは当時の富裕層が利用するために作られ、 19へ

2017-06-29 14:59:34
ぞろ目の八ことマスケッター(旧1d6) @hm1d6

19 レンザルトはシェルター都市を作ったカウンポーズ社の技術責任者であった。彼等は、避難が終わって暫くしてから、魔法による人工冬眠で八百年をやり過ごしていた。一通りの話が終わり、レンザルトは改めて依頼を持ちかけた。富裕層の中でも特に資金に恵まれたグループは 20へ

2017-06-29 15:03:59
ぞろ目の八ことマスケッター(旧1d6) @hm1d6

20 特別居住区にいる。その一人、アンボイドの邸宅から、一枚の絵が盗まれた。『赤い衣を焼く悪魔』なる絵画で、文字通り悪魔が赤いドレスを焼いているとの話である。もっとも、レンザルトも含めて殆どの人々は人工冬眠にかかっていた。唯一の例外は、街の北東にある工事区画であった。 21へ

2017-06-29 15:07:53
ぞろ目の八ことマスケッター(旧1d6) @hm1d6

21 その区画には、八百年前、本人の希望で集められた五百人の人々がいる。彼等は男女半々で、事前に説明を受けて納得した上で首に魔法のチップを埋め込まれた。そして、人工冬眠の対象からは外れており、自分達で世代交代しながら工事をする。工事の内容は、富裕層の為の総合娯楽施設 22へ

2017-06-29 15:16:05
ぞろ目の八ことマスケッター(旧1d6) @hm1d6

22 である。勿論、医療や福祉から、新しく生まれた子供の為の教育施設、更には酒場等の(工事区画居住者専用の)娯楽施設もある。その代わりに、仕事を怠けたり、暴動を起こしたりすると、首のチップが身動きできないほどの苦痛を与える。チップから、レンザルトの元に、一人一人のデータが 23へ

2017-06-29 15:19:57
ぞろ目の八ことマスケッター(旧1d6) @hm1d6

23 集約されるようになっているはずなのに、ゾロアの騒ぎがあってからはデータが集まらなくなったという。絵の盗難も同時期に起きている。レンザルトは、絵を取り戻したら、八百年前の失われた超技術を幾つか渡そうと提案した。一同は承諾し、かくて工事区画に進むことになった。 24へ

2017-06-29 15:22:10
ぞろ目の八ことマスケッター(旧1d6) @hm1d6

24 工事区画は、廃墟とサイコロ建築がまぜこぜになった状態だった。入ってすぐ、一同は住人の若い男性二人と接触し、工事区画の住人が消えたわけではないのを知った。彼等から得た助言で、工事区画のまとめ役をしているクルータスなる人物に会うことになった。クルータスは、 25へ

2017-06-29 15:25:34
ぞろ目の八ことマスケッター(旧1d6) @hm1d6

25 工事区画の人々からチップを外すことに成功した人物の直系の子孫だった。八百年前、最初の二十年ほどは契約通りに仕事をしていた彼等だったが、眠ったままの金持ちが起きてから遊ぶ施設を延々と作り続けることに嫌気がさしたのである。チップの外し方は偶然分かったが、それからは 26へ

2017-06-29 15:29:27