「古代アンデス文明展」弾丸取材ツアー(ティワナク、マチュピチュ、シカン)
- hashimoto_tokyo
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@RawheaD レンガの組み方も、英式や仏式があるらしいですが、石をどう組んで、建てるかも、お国柄が出ますよね。万里の長城に行った時も、思いましたが。
2017-07-15 15:53:06みなさんご存知のように、インカの石組みはモルタルみたいなつなぎを使わず、切石を積み上げてるだけなんだけど、むしろある程度、動きの自由度を確保することで地震時に崩れづらかったと言われてる。地盤沈下のような長期プロセスがあると、このように崩れそうになるのかな。 pic.twitter.com/GIeoCQM4uu
2017-07-15 16:03:09というわけで、萌えるインカの石組み写真連発でした。 おまけ:橋本さんにこの写真(twitter.com/hashimoto_toky…)を撮られていた時に俺が撮ってた写真がこちら pic.twitter.com/tUOx6yXnzk
2017-07-15 16:06:08@RawheaD わお~!すごくわかります!私と友達それぞれの好きポイントはこれでした!笑 pic.twitter.com/0m3F097kE2
2017-07-15 16:12:21いやぁ、ちょっと分からないですねぇ、確かに気になりますが twitter.com/slowslowfood/s…
2017-07-15 16:27:21@RawheaD @hashimoto_tokyo この階段と後ろに2つ並んだ開口部(?)は同じ時期に作られたものですか?
2017-07-15 16:17:13マチュピチュ内を歩いてると、巨石も綺麗に削って建築物に組み込んでる場合がほとんどなんだけど、たまにこうして、なぜか元の形を残してあるものがある。んで、よく見てみると、背景の山とシルエットが一致してるんだよね。 pic.twitter.com/rYqU8RBmIL
2017-07-15 16:38:19インカは御多分に洩れず多神教でいろんな神様がいたんだけど、アンデスだけに、山の神様(アプ)はかなり重要。んで、神とは別に、いろんな場所に聖地(ワカ)を見出したんだけど、建設中にこの一致に気づき、一種のワカとして残したんじゃないか、なんて言われている。
2017-07-15 16:39:34自然と人工物との融合(時には対立)というのは考古学では比較的よく、観察されますね、地域によらず。 twitter.com/mikumiku_aloha…
2017-07-15 16:48:13メソアメリカで有名な例は、テオティワカンかな。月のピラミッドは「死者の道」からみると背景の山、セロ・ゴルドとオーバーラップしてるし、その月のピラミッドに立って太陽のピラミッドの方を見ると背景の山とシルエットが似てるのが分かる。背景の山に合わせて段を作ったとも言われてるね。 pic.twitter.com/MUcLoyV1bB
2017-07-15 16:54:23テオティワカンへ行って死者の道を北に(月のピラミッドに向かって)歩いてみると分かるんだけど、最初は背後の山の方が大きく、ある場所で月のピラミッドの見かけの高さが一緒になり、さらに近づくと背後の山が完全に隠れてしまう。
2017-07-15 16:59:24これは「山を克服した」「山に勝った」とまでは行かなくとも、非常にインパクトのある声明だったんじゃないかな。周りの村から巡礼に来た庶民は死者の道を歩き、いずれ背後の山をも凌駕する巨大ピラミッドを目の当たりにして畏怖したはずだ。「やべーよ、ここの連中……山ァ、作っちまったよ」と。
2017-07-15 17:02:51なんじゃこりゃ。すげぇな。 twitter.com/rawhead/status…
2017-07-15 21:32:30マチュピチュを一通り見終わって橋本さんに「考古学者としてどこか一番、濡れましたか?(意訳)」と聞かれて、少し悩んだ末に選んだのがこのスポット。自然の石と人口の石組みの組み合わせを究極まで追求した変態建築スポット pic.twitter.com/wjESBvnSFM
2017-07-15 15:27:08@yukinegy この変態的(?)な石組は太陽神殿の下部に当たります。石組で曲線を形づくっており、直線の石組ばかりの遺跡の中で非常に特徴的。ふたつの窓があり、東の窓は冬至の朝、南の窓は夏至の朝に太陽が差し込むとのこと。 pic.twitter.com/GiGAT6Oj7N
2017-07-15 21:49:43言葉ではなかなか解説しきれませんが、石器技術しかなかったメソアメリカの文明でも切石や研磨技術は発達してましたね。最大のコツは「時間をかける」ことだったと思います。多くの場合、ポイントは砂等に含まれる石英(モース硬度=7)を研磨剤に使うことだったようです。 twitter.com/mikumiku_aloha…
2017-07-16 04:55:19例えば、こういう道具を使い(ワイヤー部分は銅製である必要なし)、ワイヤー部分に砂/石英をまぶして時間をかけてこすれば硬い石(ここではモース硬度6.5〜7の本ヒスイ)でも切れちゃいます。
2017-07-16 04:59:24また、石材によっては同様に木(等)製のドリルの先端に石英をまぶして直線上に穴を開け、そこに乾燥させた木材を叩き込み、そのあとに木材に水を含ませ膨張させることで亀裂を生じさせると、綺麗に「割る」ことができますね。割ったあとに研磨すれば出来上がり。
2017-07-16 05:00:55一つ、インカの石組みについて誤解のないように追加すると「ぴったりフィット」してるのはあくまでも表面だけで裏側は「多くの場合」隙間が空いてて、そこは子石などをフィラーとして使っているということです。横から見るとこんな感じ。 pic.twitter.com/Sw8h9uU6qJ
2017-07-16 05:02:41先ほどの画像はこのページから拝借しますた(davideandrea.com/personal/ideas…) こういうのを研究してわかってくることは、人間ってのは今も昔も「すごく賢かった」ってことですな。現代の知識を持ってしても「どうやったんだろう?」と簡単には分からない解決法を見出したわけだ。
2017-07-16 05:10:44「宇宙人が作った」とか「宇宙人から技術を伝授された」とか、みたいなトンデモ論を否定すると「ロマンがない」とか言われがちだけど、昔の人にもすごい知恵があった、それを解明しよう!って方がよほどロマンがある、と思うわけです、考古学者としては。
2017-07-16 05:12:09