漫画の著作権が漫画家にない?!場合もあり得るというお話

webサイトの漫画掲載は「原稿の納品と同時に著作権はクライアントに移行、著作人格権は行使しないもの」とする契約がデフォ、「マンガの著作権はマンガ家にあるもの」と当然のことと思っていると危ないというお話が上がっていたのでまとめてみました。
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竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

@khb02323 そのために電脳マヴォのようなエージェント会社があるのです。うちがエージェントする場合、作家に著作権が帰属することは最低限の条件で、そうでなければ契約はしません。もちろん、作家個人で行政書士に頼むのもいいと思います。弁護士でもいいですが、たいていは行政書士の方が安くすみます。

2017-07-16 12:07:06
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

@khb02323 契約社会では、最初に提示される契約書はひな形ですので、こちらの要求とすりあわせ、双方納得したところで契約締結になります。話し合いが前提です。出版界で事前契約は一般的ではないので、これに慣れた作家さんは、契約書を読まないでサインしてしまうことが多いのです。これは作家さんが悪いです。

2017-07-16 12:16:25
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

@khb02323 ですので、漫画と契約の両方に詳しいエージェント業が、今後の編集者の形態になると私は考えているのです。私個人は普通の作家程度の契約知識なんですが、鬼のように契約書をチェックする法務担当の社員がいて、また著作権では権威ともいえる行政書士の先生も頼んでいますので、そこは大丈夫です。

2017-07-16 12:24:46
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

@khb02323 電脳マヴォがエージェントをする場合、行政書士さんへの費用を作家さんに請求することはありません。個人で頼む場合でも、行政書士のウェブサイトに料金表が載っていますし、電話すれば気軽に教えてくれます。行政書士さんの料金は、契約書の検討にかかる時間単位で請求してくることが多いですね。

2017-07-16 12:27:35
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

@khb02323 うちでお願いしている行政書士さんの場合、メールの返事に「検討時間40分」とか「70分」とか、時間を書いてきます。10分いくら、なんですね。費用は、妥当な額だと思います。また顧問書士になっていただく場合は、月3万円とか、そういう感じです。

2017-07-16 12:30:48
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

@khb02323 ただ行政書士を頼む場合は、専門領域に「著作権」が入っている人を頼むことが必須です。全然詳しくない書士さんもいますから。これは司法書士・弁護士にも言えます。

2017-07-16 12:41:54
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

@khb02323 行政書士さんの仕事は、なるべく依頼者に有利になるように契約書を見直すことですから、先方が作家に送ってきた契約書を検討して、作家の立場からするとこの文面は不利だな、と判断したら、その旨教えてくれ、「ここは、こう直したらどうですか」と代わりの文案を教えてくれます。

2017-07-16 12:49:29
こじらせおじさん @kojirase_ojisan

@keiichisennsei とは言っても新人さんの立場は弱いですし、デビューもしたいので、専門家のアドバイスを受けたとしても、著作権を譲渡し、人格権も行使しない契約を、「納得」したうえで結ばされるのだと思います。 アメリカの俳優組合のような漫画家組合?を誰かが作ったりすれば状況は変わるかもしれませんが。

2017-07-16 12:29:05
こじらせおじさん @kojirase_ojisan

松田奈緒子さんの「重版出来」6巻を読み直す。 契約に疎い漫画家。 実際、多いと思う。 でも、何かあった時、疎いからといって何も許されない。 自己責任。 どうにかならんものかな。 漫画家さんは漫画のことにだけ集中させてあげたい。 pic.twitter.com/C4ezgALkAh

2017-07-16 12:54:36
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はぁとふる倍国土🍓C99金曜西ち01b @keiichisennsei

その条件をのんでまでデビューする必要は感じないけどなぁ。 デビューできそうな実力があるなら、pixivなどにアップすればいい。人気を取れれば出版社から声がかかると思う。 twitter.com/kojirase_ojisa…

2017-07-16 13:23:35
相原コージ @kojiaihara

WEB漫画ってそうなんだ。こわっ!気をつけよ。 twitter.com/keiichisennsei…

2017-07-16 13:30:50
はぁとふる倍国土 @keiichisennsei

いくつかWebサイトからの連載依頼が来て契約書ドラフトを見せてもらったけれど、もれなく「原稿の納品と同時に著作権はクライアントに移行、著作人格権は行使しないもの」が書いてあるなぁ。この文言を変えてもらえるサイトもあるし、変えてくれないサイトもあった。変えられない場合はお断りした。

2017-07-16 09:37:47
相原コージ @kojiaihara

紙の方でも連載契約というものがあったら、『サルまん2.0』みたいに途中で放り投げたら、きっと莫大な違約金を払うことになったりするんだろうな。

2017-07-16 13:53:01
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

@kojiaihara そうそう。だから契約をしてなくて助かるケースもある。ただ、連載契約の場合、重要なのは「連載期間(回数)」を決めることだと思う。仮に「サルまん2.0」が1年12回契約だったら、僕も絶対に途中で辞めることはなかった。

2017-07-16 15:48:35
中野希美 @kimi1114nakano

@kentaro666 @keiichisennsei 横から失礼します。 行政書士による契約「交渉」について、非弁行為にあたる危険性について、ご検討されましたでしょうか。行政書士法1条の3の解釈の問題です。 私は本ツイートで「あれ?」と思ったばかりで、きちんと調べてはいませんが…。(続きます)

2017-07-16 13:53:04
中野希美 @kimi1114nakano

@kentaro666 @keiichisennsei もちろん、行政書士が契約書の意味をクライアントに説明し、また、クライアントの希望を契約条項化してくれることで、作家が身を守ることができ、意義深いことと思います。ただ、契約交渉は法的に許されるか、また、その範囲は、という問題が避けられません。(すいません、まだ続きます)

2017-07-16 13:58:40
中野希美 @kimi1114nakano

@kentaro666 @keiichisennsei また、権限上許されるとしても、企業側に顧問弁護士がいる場合、その弁護士との交渉が十分できるかという問題も見過ごせません。 2投めツイのとおり、契約書を正しく理解し、正しく要求するためにはとても有用ですが、それを「交渉」にまで広げるのはちょっと危ないかと思います。 失礼しました。

2017-07-16 14:02:39
ZAC@ワシはグロアールで行く @zacarite

@keiichisennsei 「マンガ家組合」的な組織ってありませんでしたっけ?

2017-07-16 13:44:47
相原コージ @kojiaihara

『ムジナ』を「やめたい」と思ったのは「飽きてた」とはまた少し違って。担当との関係、アシとの関係、長いページ(基本ショート作家なので)リアルめの絵(基本ギャグ作家なので)ストーリーを描くにあたって避けられない御都合主義に対する相克、疲れ等々…が重なってという感じかなー。

2017-07-16 14:39:25
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

@kimi1114nakano @keiichisennsei 私も専門家ではありませんが、電脳マヴォでお願いしている行政書士の大塚大先生の場合、WEBサイトに「契約協議・締結立ち会い」の料金表が載っています。東京23区内で30000円です。ootsuka-houmu.com/service/chosak…

2017-07-16 15:21:06
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

@kimi1114nakano @keiichisennsei 大塚先生は我が国における著作権法のエキスパートの一人です。新人の行政書士は、皆さん大塚先生の専門家向けの講座やDVDで勉強しています。行政書士の契約立ち会いが非弁行為にあたるのかは知りませんが、大塚先生が堂々と営業品目に入れられているので、大丈夫なんだと思っています。

2017-07-16 15:27:54
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

@kimi1114nakano @keiichisennsei なお、電脳マヴォで実際に大塚先生に契約締結の場に立ち会って貰ったことはまだありません。弊社には法務担当社員がいますので、彼と私・大塚先生がよく協議して、クライアントとの話し合いは法務担当社員が主として行っています。契約の捺印をするのは、私です。

2017-07-16 15:40:24
中野希美 @kimi1114nakano

@kentaro666 @keiichisennsei 行政書士が契約書締結の場に立ち会うことは問題ないと思います。「契約書作成」を代理人としてできることの帰結です。 私は著作権素人の弁護士ですので、大塚先生を存じませんが、私の第1の疑問は、大塚先生が著作権の大家であるか否かとは関係なく、行政書士の権限が契約交渉に及ぶかという点です。

2017-07-16 15:51:42
中野希美 @kimi1114nakano

@kentaro666 @keiichisennsei 知財関係に精通された行政書士なら、クライアントとの打合せで十分な情報提供は可能でしょうし、それは非常に有意義なことと思います。ただ、行政書士法が、あえて契約書等を「代理人として作成すること」と規定しているため、やはり交渉権限までは与えられていないのではないかと疑問に思った次第です

2017-07-16 15:57:00
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

@kimi1114nakano @keiichisennsei そこは、ご本人に伺ってみないとわかりません。私も立ち会いをお願いしたことはないので。ただ、ボクシングのセコンドみたいに契約交渉の場に行政書士が立ち会って、時々意見を聞く、というイメージでした。丸々交渉を任せることは考えていません。それは確かに弁護士の仕事になるだろうと思います。

2017-07-16 16:00:51