2017年2月8日のTBSラジオ･Session22「イチから知ろう！生活保護～その制度と成り立ち」岩永理恵×大西蓮×荻上チキ　文字起こし　#ss954

橋本 至 @kid75

大：メディアも率先してネットメディアも含めてですけど正しい情報が…ポストトゥルースって言われてますけど、何が今必要な情報なのかなっていうのをどんどん出していくっていうことをやっていく必要があると思います。

橋本 至 @kid75

荻：こんなメールもいただいております。 南：ラジオネーム･あきまささんからなんですが「生活保護については、私自身学校などで学んだ記憶がありません。何故この制度について学ぶことがないんでしょうか？」という質問ですけれども。 荻：大西さんいかがでしょう？

橋本 至 @kid75

大：いやー、僕も学んだ記憶がないですね。 荻：僕もないですねえ。 大：あの、生保っていうと生命保険だと思っていたクチですから。またそういう機会が足りないっていうのもとてもあると正直思いますね。どこに行ったら申請できるのかとか、→

橋本 至 @kid75

大：どんな支援を受けられるのかとか、っていうのがそれこそ多くの人は知らないと言うのがあると思います。そういうところからスタートするっていうのもいいよな、という風に聞いていて思いました。

橋本 至 @kid75

荻：岩永さん、こうした生活保護に関する知識を普及させるとか、情報の行き届き方についてはどうお感じになりますか？ 岩：圧倒的に足りないと思います。私も大学に入るまで知らなかったので。今研究してますけれど、全然知らなくって「なんでだろう」と思って研究し始めたっていう感じなので。

橋本 至 @kid75

荻：そうした中で、一方で今捕捉率が低いから何とかなっているけど、「本当に理想を掲げるのはいいんだけれどメニューを実行したら予算が大変になるじゃないか」みたいな批判が一部であると思うんですけれど、岩永さんどうお感じになりますか？

橋本 至 @kid75

岩：今の大西さんのお話とやり取りも含めて、結局生活保護っていうのは「誰かの制度」ではなくって「私達の制度」だと思うんですね。私たちが困っている人とかちょっと違う人達が受けている制度ではなくって、「私たちが困った時に利用できる制度」で、困らなくなったら利用しないし、→

橋本 至 @kid75

岩：困っている時は利用する。で、誰か特別な人が、特別な状態で受けているものではない、っていうことを知ってほしいなっていうことと、もうちょっと受けている人が増えていくことで、→

橋本 至 @kid75

岩：逆に身近な人で受けている人が「こんないいところがあった」「でもこういうところはやっぱり大変だった」っていうような、なにか手触りのある制度になっていくと、もうちょっと何ていうか姿が見えないと思うんですね。→

橋本 至 @kid75

岩：受給している人の姿もケースワーカーの人の姿も多分見えなくて、もうちょっとそういう人達の声を聞いていけるようになればいいなと、制度もよくなっていくんじゃないかなと思います。 荻：そうですね。どこかの誰かの叩かれる存在みたいな、別物として描かれるような描写がとても多いですよね。

橋本 至 @kid75

南：最後に、生活保護は各自治体の福祉事務所へ問い合わせ、又は…。 岩：そうですね。福祉事務所なんですけど、「福祉事務所」って看板を掲げているところはほぼなくてですね、市役所の福祉…生活保護課とかそういうところが窓口になると思います。そこもわかりにくいですね。

橋本 至 @kid75

荻：その上で大西さん、もし窓口で「あれ？何か違うようなこと言われたなあ」と思ったらどういうところに相談すればいいんですか？

橋本 至 @kid75

大：舫（もやい）もそうですけど、舫のホームページに支援先の一覧を載せていたりしますけれども、全国で法律家の生活保護の人を支援するネットワークがあったりとか、支援団体がいくつかあります。舫のホームページにも一覧を載せてますので、是非遠慮なく相談しておらいたいなという風に思います。

橋本 至 @kid75

荻：そうですよね。ただでさえ困っていて追い込まれている中で、知識量が圧倒的に上の人に「ダメなんだよ」って言われたら「そうかな」って思っちゃいますものね。 大：いやあそうですよ。間違いなくそうなんで、是非遠慮なく相談してほしいです。

橋本 至 @kid75

荻：手助けしてくれる人がいるんだっていうことも知ってほしいな、ということですね。 南：お電話でＮＰＯ法人もやいの大西蓮さん、そしてスタジオには日本女子大学准教授の岩永理恵さんをお迎えしてお送りしました。ありがとうございました。 荻･岩･大：ありがとうございました。（了）