ロシア文学読んだことない奴がいきなり「カラマーゾフの兄弟」を読む

ezory @ezory

特に、問題の女の現在の庇護者でもある金持ちドケチ老人の元に、ろくに面識がないのに乗りこみ「知ってのとおり親父と俺があの女を取り合ってて、俺は3000リーブルあれば親父に勝てるから金くれ」と頼みこむところは完全に頭おかしい。ヒストリエのこのコマを貼らざるをえない。 #エゾマーゾフ pic.twitter.com/znU0qfD2Oq

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ドス（トエフスキー）の手腕にエゾマーゾフは感動した。3000ルーブルを工面するために思いついた（ばかげた）ことを全部試す！ 失敗する！ 人間関係は悪化する！ だがドミートリーは問題の女が去った事実を知り、ついにカラマーゾフ家に向かって血染めの札束を手に入れた！ #エゾマーゾフ

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ここで、なぜ彼の持っている札束および彼の手や服が血に染まったのかは、まだ明らかになっていない。 あえて肝心の場面をはぐらかしつつも、ドミートリーはそのまま自分の銃を買い戻しに行き、めでたい（あるいは他の感情を隠したい）気分になったので飲みに行くことにした。

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「なるほど、こいつぁ救われねえや！」エゾマーゾフはベランダで布団を叩きながらそう思った。その金は真っ先に婚約者に返さねばならないし、少しでも使ったらまた計画が破綻するはずなのである。なのにシャンパンときたもんだ！ アーメン！アーメン！ #エゾマーゾフ

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長男ドミートリーの行動を責めることはたやすい。だが「金を使いこんでなお、婚約者は相手の面子のために全力でカバーする気でいて、自身の弟も全面的に賛成してる」のだ。 こんなに優しい世界がどこにあろうか！？ 否、周りのそんな点はドミートリーにとって関係なかったこである！ #エゾマーゾフ

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誤字のつぐないに、エゾマーゾフは生まれて初めて「たこ」を描いた。同時にレオポルド・ショヴォーの「年をとったワニの話」を思い出していた。そして激しいたこ焼きへの食衝動を覚えたが、近所にそんな良い店はなかった。 #エゾマーゾフ amazon.co.jp/dp/4834005038/… pic.twitter.com/2jQJ1ZhXLf

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《いいやつなのに、根がバカときてるからな……》 （第3部第8編 ミーチャ より） 誰もツッコまなかった長男ドミートリーのバカさに、知人のペルホーチンが腹を立てます。ありがとう。 そしてドミートリーは馬車を用意。なぜって？ グルーシェニカを追うためさ！ バカだ。 #エゾマーゾフ

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そしてドミートリーはグルーシェニカを追いかけ、なんか色々あって「グルーシェニカの元婚約者は金目当ての俗物だった」という事実を晒し、彼女を救います。バカな行動が誰かを救うこともあるのです。褒められたものではありませんが。 で、ついに警察が来ました。ドキドキするね。 #エゾマーゾフ

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「ついに警察が来やがった！父親殺しの件で！」とベランダから叫びたいほど爽快な気分になった。別に殺人が好きなわけではなく、ようやく自分の前知識であった「兄弟の誰かが父を殺す話」に中身が追いついたからである。 次の部はまた後のお楽しみにし、エゾマーゾフは鰆を焼き始めた #エゾマーゾフ

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ここで親愛なるみなさんにお聞きしたい──「カラマーゾフの兄弟」を読み進めるのに疲れた時、脳をほぐすために最適な書物とは何か、と？ エゾマーゾフは悩んだ末、土山しげる作品、特に大食い系に救いを見出した。悩む前にとりあえず食え！ という姿勢はよいものである。 #エゾマーゾフ

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エゾマーゾフは熱を出して床につきながら、ペルホーチンのことを考えた。 ・突然、ピストルと引き替えに金貸せと言われる ・血に染まった謎の金で返される ・家の床を血で汚される なのにペルホーチンはクリーニング代も請求していないのだ！ できなかったのかもしれんが！ #エゾマーゾフ

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あれだけの金が必要になったかなんて、くだらない。こんなふうにやってたら、三巻の本にだって収まりきりませんよ。おまけに、エピローグまで必要になります！ （第3部第9編 予審 より長男ドミートリーの台詞） いきなりメタなこと言いやがった！！ #エゾマーゾフ

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家の床を汚して去っていった長男ドミートリーの様子があまりに変なので、ペルホーチンは街を駆けずり回って証言をゲットし、警察署長の家へ。 おりしもカラマーゾフ家の使用人の妻が、フョードルが殺されてることに気づいて通報し、てんやわんやのとこのナイスタイミングでした。 #エゾマーゾフ

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金田一少年式に犯人に素早く自殺されないよう、署長はすごい速さでドミートリーの行方を追わせ、宿屋の主人にピストルを隠してもらった上でドミートリーを捕まえたのでした。 しかし父殺しは断固として否定するドミートリー。では一体犯人は？ それとも嘘をついているだけなのか？ #エゾマーゾフ

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【速報】長男ドミートリー、取り調べで「私が大金を持っていたのは、婚約者から預かった金を全額ではなく半額しか使ってなかったのです！返そうと思って持ち歩いてました！でも自殺を決意したんで使いました！だから父親は殺してないし金も取ってません」という驚愕の事実を告白。 #エゾマーゾフ

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三男のアリョーシャに「金は使いこんだと婚約者に伝えてくれ」と長男が頼んでいたのは、ドス（トエフスキー）による叙述的なトリックだったのだ！ 確かに計算すると犯行の夜、長男は3000リーブル持ってなかったのだ！ その前のどんちゃん騒ぎの夜もそこまで使ってなかったのだ！ #エゾマーゾフ pic.twitter.com/4vbsS5Wbjq

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「じゃあ父フョードルは誰が殺したのん？」という重要な話ですが、下男スメルジャコフの疑いがなんとなく強まっており、しかしスメルジャコフは病気の発作で死にかけているため、なにがなんだかわからなくなってきましたし、犯人死ぬなら金田一少年パターンじゃないか？？ #エゾマーゾフ

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スメルジャコフ、頭のおかしい女性に対して町の男たちが「あいつとやれるか」と猥褻な話題で盛り上がってた時、フョードルは「俺はやれるよ」と言って実際は謎ですが、その女性が身籠って子ども産んで死んで、その子こそスメルジャコフなので動機としては十分ではある。 #エゾマーゾフ

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長男逮捕から「いやー面白いわー、カラマーゾフの兄弟面白いわー」ってなってるけど、ここまでに文庫本2冊と4分の3くらいかかって、なおかつ途中で何回も寝落ちしたことを考えると…………それらを越えてきたから面白いと思っている可能性もあり、もうなにがなんだかな。 #エゾマーゾフ

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ふう、3巻目を読み終えたぞ。 ちなみに3巻では、カラマーゾフの三兄弟が顔を合わせることなく……というか「カラマーゾフの兄弟」というタイトルのわりに、この人たちはそもそもここまであまり会ってません。長男、次男＆三男は母親が違うし、父フョードルが養育を放棄したので。 #エゾマーゾフ

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父フョードルを殺したのは誰か？ 長男ドミートリーの無罪は証明されるのか？ 次男と三男はこの大事件にどう反応するのか？ カラマーゾフ家の財産はどうなるのか？ わらべ歌に隠された宝の在処と、恐るべき密室トリックの真相とは？ 次巻「崖の上の犯人」、ご期待ください！ #エゾマーゾフ