仙台市長選は野党共闘が一応勝ったけど本当は野党の惨敗。

76
青木文鷹 @FumiHawk

①先日の仙台市長選、マスコミの報道とは裏腹に実は野党共闘実質惨敗、既存政党が見限られたという象徴的な選挙結果で、真面目に選挙分析したら選対関係者真っ青な展開…だったんだけど、なんかあいかわらずそういった報道や識者の分析は出てないのね。なので、連投TWで忘れないうちに解説する。(続

2017-07-24 21:32:54
青木文鷹 @FumiHawk

②なぜ、野党共闘が実質惨敗で、自公も含めた既存政党が見限られたって結論になるかというと、今回の仙台市長選は「各政党のコアな支持者層がほぼ投票者の中心で、しかもその支持者層からも離反者が出ている」という点。浮動票が極めて少なく、無党派層は投票に行かなかった+野党支持者の造反。(続

2017-07-24 21:36:05
青木文鷹 @FumiHawk

③仙台市長選過去データによると、平成17年自公推薦で当選の梅原克彦氏は約14万1千票。平成21年に民・社推薦で当選した奥山恵美子氏は約16万1千票。平成25年は奥山氏再選で約18万1千票。この回は自公候補者はおらず、対立候補は共産・角野氏のみ約6万2千票、投票率30.11%。(続

2017-07-24 21:39:33
青木文鷹 @FumiHawk

④さて前のTW見て分かるように仙台市長選は「自公推薦で14万票」「野党共闘(野党+共産)で22万票(16万+6万)」というのが基本的な持ち票。今回投票率は44.52%…ほぼ前回の5割増し。自公にとっては14万票から、野党共闘は22万票からどれだけ上積めるかが重要になってくる。(続

2017-07-24 21:40:33
青木文鷹 @FumiHawk

⑤最終的な結果は、野党共闘候補の郡和子氏が当選。ここで得票を見てみると「郡和子氏=約16万5千票」「菅原裕典(自公推薦)=約14万9千票」という結果。自公推薦の菅原は前TWの基礎票の読みとほぼドンピシャ。一方、野党共闘の郡氏は…なんと持ち票から6万票近く減らしてギリギリ当選。(続

2017-07-24 21:41:43
青木文鷹 @FumiHawk

⑥野党共闘で臨んだ選挙だから、郡氏は最低でも前回並みの野党+共産22万票(16万+6万)は確保しなければならなかった。ましてや今回投票率は前回の1.5倍。にもかかわらず、持ち票の7割ちょっとしかとれなかった。投票率増加してる事も考慮すると当選という結果がなかったら惨敗に近い。(続

2017-07-24 21:42:32
青木文鷹 @FumiHawk

⑦投票率増加に伴って増えた票は約13万5千票、自公推薦の菅原氏の得票とほぼ同じ。つまり、今回の投票率増加は「前回棄権していた自公の持ち票が投票に動いただけ」ということ。野党共闘の支持層が6万票近く減らしているが、自公はこれを取り込む事ができず、旧来通りの組織票中心で戦った。(続

2017-07-24 21:44:26
青木文鷹 @FumiHawk

⑧節操ない野党共闘に呆れて野党や共産党を見限った票は、39才と若い林氏に流れた(獲得票数約6万2千票)。つまり今回の選挙を総括すると「既存政党が有権者から見放されつつある」「既存の色のついていない若い力(受け皿)が出てくれば、既存政党がぶっ壊れる可能性が見えた」ということ。(続

2017-07-24 21:45:56
青木文鷹 @FumiHawk

⑨前TWで指摘した動きは、まさにトランプ米大統領やマクロン仏大統領を生み、ブリグジットの国民投票が成立した「有権者の既存政治への怒りの発露」の流れそのもの。米や仏と日本の相違点ただ一つ「若者が世の中を変えられるということに気がついてないこと」だけ。潮目は確実に変わりつつある。(終

2017-07-24 21:47:15
青木文鷹 @FumiHawk

⑩おまけ:既存政党見限った6万票の受け皿になった「林宙紀」氏、実は元みん党支部長→民進党支部長→党の公認方針と対立し離党→無所属で出馬。こういう経歴でも「圧倒的な若さ(39才)」で浮動票のない選挙なのに6万票も切り崩すことができる。完全に潮目が変わったと考えるべき。

2017-07-24 22:10:54