ざっくり解説・仏の世界

詳しい者からは、簡単すぎると言われそうな気もするが……… 知っていれば、損はないかと。 如来、天……違いは何か。 昔呟いたことをまとめてみた。
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寺社仏閣について呟く本丸with座敷犬 @hase_temp_shr

仏の世界も様々だ。如来、天部、明王…その出自や役割によって別れている。 姿を模した像に仏を呼んだもの…それが寺の仏像だ。博物館の仏像は展示にあたって、呼んだ仏に天に帰っていただく。(抜魂という) 此方は、持物などは失われているが、その独特な姿から不動明王と知れる。この像に関しては pic.twitter.com/VSKZIb0Veu

2017-03-31 08:54:55
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少し……それは、ここで語ることではないな。 何れ何処かで、うちの本丸のものがかたるだろう。 では、少しここに記録しておくとしよう。

2017-03-31 09:11:02
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さてこれからごく簡単ではあるが、如来・菩薩・明王・天部などの違いを記録していこうと思う。 それを知っていると、少し興味もわいてくるのではないだろうか。

2017-04-01 01:07:54
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一番目は如来だろう。本来の仏とは、この如来…修行を完成し、悟りを開いて審理に達した者の存在を指していた。 代表的な存在として、釈迦如来・薬師如来・阿弥陀如来・大日如来あたりがあげられるだろう。見分け方は簡単だ。大日如来以外の如来は衣一枚を纏うだけという非常に質素な装いをしている。

2017-04-01 01:49:06
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仏教の教えには、顕教と密教がある。 衆生を教化するため、釈迦如来が聞く人の理解力に合わせた言葉で顕わに説いた教えが顕教。 密教は、真理そのものが姿を現した大日如来が示す、究極の教え。師匠から弟子へと定められたルールにのっとって伝えられる。いうならば秘密の教えというところか……

2017-04-01 03:00:05
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なお、大日如来のみ如来だが宝冠をかぶるなど、菩薩のように華やかな姿だ。そして二つの像容がある。胎蔵界と金剛界といい、如来の理徳を表すのが胎蔵界。智徳を表すのが金剛界だ。結ぶ印(手の形)が異なるので見分けられる。 座禅のような姿が胎蔵界。胸の前で印を結んでいるのが金剛界だ。

2017-04-01 19:08:31
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二番目は菩薩。恐らく一番馴染みが深いのではあるまいか… よく手を合わせるであろう「観音さん」や「お地蔵さん」彼らは正式には観音菩薩、地蔵菩薩という。 菩薩は自らも悟りをめざし、また衆生を救済するために修行する。その姿は古代インドの王族の姿にならい、宝冠や装身具を身に着けている。

2017-04-01 20:31:56
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菩薩は、観音菩薩、弥勒菩薩、普賢菩薩、勢至菩薩、文殊菩薩、日光菩薩、月光菩薩、虚空蔵菩薩、地蔵菩薩…聞き覚えのある名があるのではないだろうか。 菩薩は如来の脇侍として両脇に並んでいたり、単体で信仰されたりしている。 特に観音菩薩は様々なバリエーションがあるな。変化観音というが。

2017-04-01 21:18:58
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通常、観音といえば聖(しょう)観音を指す。 だが実際、観音には様々なバリエーションが存在する。 頭にたくさんの顔をもつ十一面観音、複数の手を持つ千手観音、あとは如意輪観音、馬頭観音、不空羂索観音、准胝観音だ。

2017-04-02 18:30:34
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観音とは、観自在菩薩の略だ。衆生の声に応えてあらゆる姿を自在にとり、救いを与えるという。 変化観音は、そのことを分かりやすく体現しているといえるのだろう。 そして、身近だと思うからこそ西国三十三ヶ所や、板東三十三観音のような、観音霊場巡礼の道が整備され…人々は祈りを胸に歩むのだな

2017-04-02 18:45:14
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次は明王だな。不動明王を思い浮かべることが多いのではないだろうか。 明王は、密教の仏だ。大日如来の命を受け、仏教にいまだ帰依しない衆生を帰依させる役割を担っている。そのため、憤怒の相であることが多い。例外に孔雀明王。元はインドの女神だったとのこと。唯一、慈悲の菩薩相だ。

2017-04-03 20:33:44
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明王の代表的なものといえば、五大明王、愛染国俊と縁の深い愛染明王辺りが挙げられる。 五大明王とは、不動明王を中心として四方に配される降三世明王(東)・軍荼利明王(南)・大威徳明王(西)・金剛夜叉明王(北)のこと。五智如来の化身で、煩悩の虜になった者に真っ向からあたり、正法に導く。

2017-04-03 20:46:58
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なお、五智如来とは、大日如来(中心)阿閦如来(東)宝生如来(南)阿弥陀如来(西)不空成就如来(北)のことをさす。密教寺院で見ることができる。 最近だと、成田山新勝寺で見た記憶がある。あとは…東寺あたりだっただろうか。

2017-04-03 20:49:29
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次は天だな。毘沙門天、吉祥天、弁財(才)天、帝釈天…忽ち名が挙がる。インドの神話などから仏教に取り込まれて仏教の守護を担うようになった。 薬師如来の十二神将や、三十三間堂のものが有名な二十八部衆も天部の仏になる。 pic.twitter.com/g8bnJN8oB1

2017-04-04 23:18:34
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上の十二神将の写真は東京国立博物館の第11室。 賛否両論あるとは思うが、「戦隊もの」「ヒーローもの」という印象を与えたということは、展示方法として上手くいっているのではないだろうか。十二神将の役割として、間違ってはいない。 幅広い年代に分かりやすく伝えることは、大切だと思う。

2017-04-06 07:51:42