日本アニメ産業の構造的問題とその解決方法についての考察(2017/08/08追記)
コンテンツ業界では、特に「制作」は作品を実際に作ることをいい、これに対して「製作」は作品を作るための資金調達等をいうようです。
ちょっと調べてみるとコミックス・ウェーブ・フィルムが日本のアニメ産業の構造的な問題に最もうまく答えているから何とか参考にならないかと思ったが社長の川口氏が伊藤忠から部門立ち上げて独立してMBO仕掛けて個人で一本分の3億円の融資取り付けたりする人で一般化できるようなモデルじゃない…
2017-06-10 22:39:14何よりも新開誠監督の作家性を最大限に発揮できるように考えられているから、川口氏もいうようにいわゆる深夜アニメ製作/制作にはそのまま当てはまるものではない。個人の作家性を押し出す点ではピクサーとも異なっている。
2017-06-10 22:46:09はじめは代理店が悪者か?広告代理店に代替して資金調達できる組織があればいいのかと思っていたが、そうでもなさそうで。売上が伸びないアニメ制作でヘコんだ分を二次創作の権利ビジネスで取り返して、次の制作につなげるってのを一元的にコントロールできないとならない。
2017-06-10 22:55:41このサイクルを管理できればアニメ制作にかけられる時間は増えてクォリティもコントロールできる。そうすると問題は今あるいわゆる深夜アニメのような制作ペースでビジネスにするのはそもそも不可能になるんじゃないかということにある。
2017-06-10 22:59:48「クール」で数えるような深夜アニメを止めるとどうなるかというと単純に制作に関わってる人の仕事が減る…。アニメーターはもちろん声優も…。あれ、本末転倒では…。
2017-06-10 23:04:58以上を踏まえて、一つの解決策を考えます。
まず現在ある小さなアニメ制作会社を統合する。資金調達を自前でこなし、時間をかけてアニメを制作しIPで収益を上げて次の作品につなげる、一連の事業サイクルを一社で管理できるようにする。その結果クール単位の深夜アニメはなくなる。劇場用や配信、マス向けにシフトする。
2017-06-10 23:12:59以下、ネット上で読める資料・論考です。目を通して参考にしました。
ディズニー、ピクサーとも製作委員会方式とも異なるコミックスウェーブフィルム」という「第三の方法」について。
制作費を回収するというビジネスでは当然の観点を織り込んで考えられていることがわかります。
【熱狂!アニメビジネス最前線】(03) 「人を雇用し、育てなければ、アニメ制作はダメになる」――川口典孝氏(『コミックスウェーブフィルム』代表)インタビュー - みんなが寝静まった頃に tskeightkun.blog.fc2.com/blog-entry-185…
2017-06-10 20:18:43映画「君の名は。」関連の株を今更だけど調べてみる。 - 株初心者のデモトレード挑戦日記 kabudemo.wpblog.jp/2016/10/19/kim…
2017-06-10 19:59:28とてもわかりやすく日本のアニメの産業構造が説明されています。スポンサー方式と製作委員会方式について。
深夜アニメの製作資金は約3億円…儲ける仕組みや製作委員会の構造とは 今こそ知っておきたいアニメビジネスの特徴を取材 | Social Game Info gamebiz.jp/?p=163467
2017-06-10 19:16:57直リンクで申し訳ありません。増田 弘道『数字から読み解く日本のアニメ産業』(pdf)。ざっくりとイメージを作るのに有用でした。
2013年時点で日本のアニメの産業構造の問題点を指摘して、なおかつ、「アニメーターの数を大幅に減らす」「アニメの制作本数を大幅に減らす」ことを解決策として提示していて有用でした。ただし、作品のクォリティやアニメーターの力量が下がっているとの分析には大いに主観が入っているようです。
『みずほ産業調査』コンテンツ産業の展望—コンテンツ産業の更なる発展のために—04 第2部 各論:各コンテンツ産業の現状分析 第3章 アニメーション産業。2014年時点の分析ですが、スポンサー方式と製作委員会方式、その推移など。産業構造は変わっていないので現在でも有用です。さすが読みやすい。