僕の最初のポストはそれを指摘している。今の時点の感覚で、言葉の意味や成り立ちを考えてはいけないということ。RT @mhatta: @kentarotakahash そう、その問題がある。そもそもW. C.ハンディの曲はあまり(今で言う)ブルーズぽくない。
2010-03-28 13:02:36St.Louis Bluesはセントルイスの憂鬱だったはず。マリオン・ハリスだけがジャズやブルーズを歌う歌手だった時には、それがジャズやブルーズだった。
2010-03-28 13:05:00調べていくとおもしろいな。ようするに、1910年代、ジャズもブルーズも、白人音楽だったんだな。担っていたのも白人(ODJB、マリオン・ハリス等)。音そのものも、W.C.ハンディ的な西洋音楽風に調整されたもの。そもそも購買力のある黒人が存在しなかった。
2010-03-28 13:11:551920年代に入ると黒人の巻き返しが始まる。特にブルーズの分野では、このへんでブルーズ=黒人音楽という図式が確立したように見える。一方ジャズでは必ずしもそうではなかった。サッチモ等活躍していたが、ジャズの王様と呼ばれていたのはポール・ホワイトマン。
2010-03-28 13:14:49そう、それが僕の指摘。RT @mhatta: 調べていくとおもしろいな。ようするに、1910年代、ジャズもブルーズも、白人音楽だったんだな。
2010-03-28 13:18:02言い換えれば、「Blues」という語が示す音楽のスタイルが、1910年代と20年代以降で大きく変わったということなのかもしれないな。その契機となったのは、やはりメイミー・スミスの「Crazy Blues」だったんじゃないかと思う。
2010-03-28 13:22:13そう、これが僕の指摘で、それは1920年がポピュラー音楽の分岐点だったことと繋がる。QT @mhatta 1910年代、ジャズもブルーズも白人音楽だったんだな。担っていたのも白人(ODJB、マリオン・ハリス等)。音そのものもW.C.ハンディ的な西洋音楽風に調整されたもの。
2010-03-28 17:01:44その通りかな。マリオン・ハリスとベッシー・スミスは同じ曲を幾つか録音している。その差異の強烈さに当時、何が起こったかが分かる。QT @mhatta 1920年代に入ると黒人の巻き返しが始まる。特にブルーズの分野では、このへんでブルーズ=黒人音楽という図式が確立したように見える。
2010-03-28 17:05:35これはどうかな。 QT @mhatta 言い換えれば、「Blues」という語が示す音楽のスタイルが、1910年代と20年代以降で大きく変わったということなのかもしれないな。その契機となったのは、やはりメイミー・スミスの「Crazy Blues」だったんじゃないかと思う。
2010-03-28 17:06:171910年代にはJazzやBluesは、今で言うCoolやDopeといった言葉に近かったはず。感覚的な形容詞で、音楽のスタイルを指す、までに至っていなかった。St.Louis Bluesはブルーズ形式じゃない、というのは、あくまで後世の人間の見方。
2010-03-28 17:09:27それは「セントルイスの憂鬱」という曲に過ぎなかった。その発表時点ではね。メイミー・スミスの「Crazy Blues」だって、全然、ブルーズ形式ではない。そういう意味では、日本歌謡界での"ブルース"に近いのだ。憂い歌くらいのニュアンスか。
2010-03-28 17:12:39あと、レコードもラジオも未発達な時代、ポピュラー・ソングの最大のメディアは楽譜だった。楽譜でヒットする曲があり、しかし、それをどう演奏するかは、様々なバックグラウンドを持つ演奏者に委ねられた。しかし、1910年代には黒人のミュージシャンはまだレコード吹き込みが許されなかった。
2010-03-28 17:40:15W.C.ハンディは黒人の作曲家だが、その彼ですら、1908年までは南部の黒人のブルーズ的な音楽の存在を知らなかった。そのエッセンスを取り入れた"St Louis Blues"は1914年に出版されたが、1910年代には黒人ミュージシャンによる録音はない。
2010-03-28 17:42:451920年頃を境に、黒人のミュージシャンによるポピュラー・ソングの吹き込みが始まる。20年代にはラジオ放送が始まり、電気録音が始まる。そして、そのエレクトリック・メディアが、ブラック・ミュージシャンの進撃の道具になる。
2010-03-28 17:47:59去年、講座をやった時は"After You've Gone"という曲を様々なヴァージョンで聞き比べることをした。ターナー・レイトンというブロードウェイ・ミュージカルの作曲家の曲。曲自体はブルーズでもないし、ジャズでもない。
2010-03-28 17:57:33それを当時のジャズ/ブルーズ歌手だったマリオン・ハリスが歌った1918年録音がコレ。 http://www.youtube.com/watch?v=kA6ulKFXiTA
2010-03-28 18:00:04同じ曲をベッシー・スミスが1927年に吹き込んだのがコレ。何と言う強烈な破壊力。 http://www.youtube.com/watch?v=VCDOr6au_H8
2010-03-28 18:02:231928年、KING OF JAZZと呼ばれたポール・ホワイトマンの吹き込み。途中から出て来るヴォーカルは若き日のビング・クロスビー。 http://www.youtube.com/watch?v=S7uh49aYonM
2010-03-28 18:05:44大好きなジャンゴ・ラインハルトの吹き込みも。これは1930年代前半。 http://www.youtube.com/watch?v=S7uh49aYonM
2010-03-28 18:13:02中村とうよう氏がブルーズコンピで書いたライナーが今の定番的ブルーズ解釈の基になってる。だけどこの認識が正確かどうかが議論の別れるところって感じかな?
2010-03-28 17:12:44というかいまだにブルーズ形式にのっとらないブルーズという解釈はヤマほどある。ドナルドフェイゲンは自分の音楽をブルースだと言ってるし。
2010-03-28 17:15:18わざとこういう言い方してるのは判るけど、ブルーズでない、ジャズじゃないって物言いはすごく抵抗あるなあ文脈にかかわらず。どれがジャズでどれがジャズじゃないかなんてそう簡単に決められない。QT @kentarotakahash (略).曲自体はブルーズでもないし、ジャズでもない。
2010-03-28 18:07:40