編集部イチオシ

back number「わたがし」の歌詞に関する考察

わたがしの「僕」すでに死んでる説について。
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ラダT @HKawarada

僕は歌詞とか詩の状況を好き勝手妄想するのが趣味といっていいほど好きなのですが、back number「わたがし」をうろ覚えな中この数日脳内ループしてて、自分なりの解釈にたどり着いたのである。

2017-07-11 22:30:59
ラダT @HKawarada

この歌に出てくる「僕」はもう死んでいて、幽霊なんじゃないか。そう考えると色々スッキリする部分があるんです。まず僕はこの歌を(正確にはかみむーが弾いてるこの曲のコードを)はじめて聞いた時思ったのが、Jpopで短調の曲は珍しいんじゃないかなということ。進行もとてもせつなくて。

2017-07-11 22:36:30
ラダT @HKawarada

実際歌詞付きで聞いてみたときに、ハーモニーほどの切なさを歌詞の表面的な部分だけからは感じられなかったのよね。たとえば初デートだったとして、手をつなげなかったとしても、誘ってOKもらって浴衣姿見て花火見たら、とりあえずよっしゃーで終わっていいんじゃねえの?と。

2017-07-11 22:39:42
ラダT @HKawarada

なのになんでこんなに切ないコード進行にするんだろう、そして最後の「楽しいねって」の部分のメロディも、止めを刺す暗さ。なんだろう、何でこんなに切なくするんだろう、そんなに若者の恋愛って辛いもん?切ないもん?って思ったときに、「僕すでに死んでる説」に思い至った。

2017-07-11 22:41:20
ラダT @HKawarada

実際小説とかだと「夢落ち」に次ぐくらい「実は死んでたパターン」よく使われる設定なのよね。最後でそれが何となく明かされて、あーそういわれればここもここもそうだったって伏線回収していくみたいな。

2017-07-11 22:42:27
ラダT @HKawarada

なので僕の説ではこの歌に登場人物は三人。死んでる「僕」と、水色に花びらの浴衣が似合う「君」と、君の隣にいる誰か別の人(仮に「A」としましょうか)。

2017-07-11 22:44:46
ラダT @HKawarada

水色にはなびらの浴衣が この世で一番 似合うのはたぶん君だと思う よく誘えた 泣きそうだ ここで君を誘ったのは僕ではなくてA。よく誘えたっていう感謝は、こんな浴衣姿見るチャンス与えてくれてありがとう。何で泣きそうなのかというと、僕が誘ったんじゃないから。君が好きなのはAだから。

2017-07-11 22:46:17
ラダT @HKawarada

夏祭りの最後の日 わたがしを口で溶かす君は わたがしになりたい僕に言う 楽しいねって この曲の肝になるフレーズですが、「わたがしになりたい僕」ってやっぱ独特だよね。でも普通に考えたらただ舐められるだけじゃなくて手つないだりその後色々ある可能性を秘めた人間のままのほうがいいはず。

2017-07-11 22:47:55
ラダT @HKawarada

それでも「僕」がわたがしになりたいのは、いまはそもそもモノですらなく、形がないから。人間に戻れなくても、せめて君の近くにいて君に舐められてたべられるわたがしになりたい、ってことなんじゃないだろうかと。

2017-07-11 22:48:55
ラダT @HKawarada

「僕に言う」ってのはまあ、僕の妄想なんだよね、花火なんか見上げながら「楽しいね」って空中に向かって言ってるのを、その辺ふわふわ浮かんでる僕は僕に言ってくれたんだととらえてると。

2017-07-11 22:50:33
ラダT @HKawarada

僕はうなずくだけで 気の利いた言葉も 出てきやしない 君の隣歩く事に 慣れてない自分が 恥ずかしくて 言葉は出てくるはずないわな幽霊だもの。歩くとに慣れるはずないわな幽霊だから歩いてないんだもの

2017-07-11 22:51:27
ラダT @HKawarada

想いがあふれたらどうやって どんなきっかけタイミングで 手を繋いだらいいんだろう どう見ても柔らかい君の手を どんな強さでつかんで どんな顔で見つめればいいの というわけでどうやって手を繋ぐもなにも繋げないんだわ幽霊だから。

2017-07-11 22:52:35
ラダT @HKawarada

どう見ても柔らかい手ってのは、幽霊だから柔らかい固いとか触覚で君の手を感じることができないから。見るしかない。見つめるしかない、でも見つめても君は僕のことを認識できない。

2017-07-11 22:53:25
ラダT @HKawarada

君がさっき口ずさんだ歌にも たまに目が合う事も 深い意味なんてないのだろう 悲しいけど うん。悲しいけど全部気のせい。

2017-07-11 22:53:58
ラダT @HKawarada

君が笑ってくれる ただそれだけの事で僕はついに 心の場所を見つけたよ うるさくて痛くて もどかしくて もうすぐ花火が上がるね 君の横顔を今焼き付けるように じっと見つめる この辺はもういままでの流れで説明不要。幽霊に現実の場所はないから心の場所。

2017-07-11 22:55:00
ラダT @HKawarada

この胸の痛みはどうやって 君にうつしたらいいんだろう 横にいるだけじゃ駄目なんだ もう君の気を引ける話題なんて とっくに底をついて 残されてる言葉はもう わかってるけど 「痛みを君に移す」という発想がもう幽霊。「残されてる言葉」はまあなんなのか、これは要検討。

2017-07-11 22:56:32
ラダT @HKawarada

夏祭りの最後の日 わたがしを口で溶かす君に わたがしになりたい僕は言う 楽しいねって 「楽しいね」のメロディが異様に切ない寂しいといったけど、ここで最後にまたこの歌詞を聞くと「こわい」という感情も出てくる。なぜなら冒頭は「僕に言う」最後は「僕は言う」はい、意味わかりますね。

2017-07-11 22:58:37
ラダT @HKawarada

いや、憑依じゃないです。Aと君が二人でいて、僕は近くに浮かんでて、僕が「楽しいね」って言ったんです。君からしたら「えっ?なんかいま聞こえなかった?!」みたいなイメージ。 twitter.com/____sj__/statu…

2017-07-12 15:08:23
ラダT @HKawarada

そしていつぞやわたがしに関しての考察でしっくり来てなかった「残されてる言葉」がお盆の最中である今日わかりました。「さようなら」です。お盆で下界に帰ってきた霊は花火と共に天にまた帰るのです。だから直前に「もうすぐ花火が上がるね」って言ってるんです。

2017-08-14 23:11:35
ラダT @HKawarada

実際花火は慰霊や鎮魂の意味を込めた営みで、隅田川の花火大会は江戸時代の大飢饉がきっかけでスタートしたもの。

2017-08-14 23:12:19
ラダT @HKawarada

歌が終わってあの唐突に終わるアウトロで花火が上がって主人公は天に帰ったんです。

2017-08-14 23:12:52
ラダT @HKawarada

「水色に花びらの浴衣が『この世』で1番似合うのは多分君だと思う」という評価は「あの世」の人からの目線である、ということ。

2017-08-14 23:14:51
ラダT @HKawarada

わたがし歌詞問題でさらに思い付いたこと。 「この胸の痛みはどうやって君に移したらいいんだろう 横にいるだけじゃダメなんだ」というわけなので、わたがしになって君の身体の中に入り込みたい、ということかなと。

2017-08-17 22:33:16