- RiverInWestern
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TLがプリプリに沸いているすきに、ちょっとツイッターに文章練習を流そうと思います。20分くらいから? 興味のある方はなんか #4215tk タグにコメントとか寄せてくれると嬉しいです。
2017-08-29 21:13:29またか。これから住むことになるアパートを目の前に、日条 四季は大きなため息をついた。敷地に入った瞬間に空気はじっとりと湿り、どんよりと暗い雰囲気が目に見えるようだ。下見に来たときとはほとんど別物と化している。1 #4215tk
2017-08-29 21:25:05ブロロロロ……背後でトラックが逃げるように走り去っていく。自分と同じく越してきたのだと思ったら、どうやら逆だったらしい。「なんでこうなるんだろうな」思わず諦観の声が漏れた。気が重い。数日前のわくわくを返せ。心中で誰にともなくつぶやく。2 #4215tk
2017-08-29 21:30:23四季君が越してくることが決まってからすぐコレか……追い出し活動があったのかそこにいるだけで迷惑だったのかは知らないが、元住民の方もかわいそうに #4215tk
2017-08-29 21:32:47四季はとぼとぼとアパートへ歩をすすめる。心なし、アパートのそこかしこから視線を感じる。気のせいだと思いたい。が、今までの自分の人生を思い返すに、絶対に気のせいではない。これ以上そっち方面の知り合いを増やしたくない。せっかくの新天地だというのに。3 #4215tk
2017-08-29 21:35:17気づかないふりをして、四季はこれから自分が住むことになる部屋へと向かう。一階の角部屋だ。当初はいい場所がとれたものだと喜んでいたものの、アパート全体がこの有様ではそこもどうなっているかわからない。ひたすらに足が重い……が、ここで止まっていてもどうにもならない。4 #4215tk
2017-08-29 21:40:07覚悟を決めて歩き出そうとしたそのときだ。バァンッ! すぐ後ろから響いてきた物音に、四季は思わず身をすくませた。慌てて振り向くと、すぐ横手のドアが開け放たれ「──イィィィィッ!?」おぞけの走るような悲鳴とともに、なにやら黒い靄が噴き出しているところだった。5 #4215tk
2017-08-29 21:45:41靄は嵐に吹かれたかのように空へと舞い上がり、やがて散り散り消えていく。「……な、なに?」思わず身構えていた四季は、雲ひとつない青空を見上げ口をぽかんと開けていた。目の前で起こったことが理解できない。「掃除、終わり」不意に耳に飛び込んできたのは少女の声。6 #4215tk
2017-08-29 21:50:35