イタリアの最高傑作、サッリナポリにガスペリーニ率いるアタランタが挑む

ガスペリーニ率いるアタランタがナポリにどう挑んだのか。あくまで私目線ですが、アタランタというチームの考察に加え、それをナポリがどう攻略しようとしたのかまとめました。アタランタのキーワード「前線からのマンマークディフェンス」「捨てる」をフジサルさん(@fujisal18)が解説してくれています。
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みぎ @migiright8

いやぁ楽しみにしていたナポリ-アタランタの前半見たけど、ガスペリーニ完勝ではないか(;゜0゜)ほぼアタランタの試合(しかもナポリホームで)。これどうしたら後半ひっくり返されるんだ、、ということで後半は明日にします。笑 アタランタ今シーズンも良いチームに仕上がってるわ。。

2017-08-28 23:43:04
みぎ @migiright8

アタランタの前線からのハメ込みと、リトリートしたときの高度な人海戦術にナポリがほぼ完封された前半。。展開に応じた5-2-3と4-3-3、3-4-3の使い分けが素晴らしい。。後半何故殺られたかが楽しみです。笑

2017-08-28 23:47:11
みぎ @migiright8

アタランタの戦い方は、前3枚の個人能力に担保されてる部分はあるなぁ。ケシエとコンティ抜けてどうなるか心配だったけど、ペターニャ+アレハンドロゴメスにイリチッチの3枚いればどうにかなりそう。それくらい前でおさまるし、個人での打開力が高い。だからあのリトリートの陣形が成立する。

2017-08-28 23:54:57
みぎ @migiright8

ナポリ-アタランタ後半まで確認。 うーん、、ナポリの方が底力があったな(・_・;3失点目は前がかりだったので仕方ない。試合を通してほぼプラン通りにナポリの攻撃を潰してただけに、アタランタとしては悔しい敗戦。。ただ彼らの設計され尽くした戦術は素晴らしい。需要なさそうだけど少し書こ。

2017-08-29 20:50:40
みぎ @migiright8

〈アタランタのプレッシング〉 約束事、最終ラインは必ず相手の前線の枚数+1(ナポリは3トップ。アタランタは必ず4枚残す)。相手ビルドアップに対して全てマンマーク。ただし最終ラインで1枚余らせる形をとる為、ナポリのビルドアップに対して1箇所は捨てる。この場面は左SBのグラムは捨て。 pic.twitter.com/mCvdmHLM1k

2017-08-29 21:00:19
フジサル @fujisal18

左SBを捨てるっていうのが効果的。 もしこれを左SBの方から限定してプレスをかけに行くと、簡単に間で受けられプレスを回避されてしまうという。。 現在を見れば限定しないという選択なのだけど、未来を見たら限定することに繋がるという例。 twitter.com/migiright8/sta…

2017-08-29 21:22:58
みぎ @migiright8

@fujisal18 フジサルさん。もう少し具体的にお教えください(・_・;何故左からプレスに行くと、簡単に間で受けられるのか。多分皆その点興味あるかと。。

2017-08-29 22:57:40
フジサル @fujisal18

@migiright8 左から消しに行った場合は、アタランタの選手同士の距離が開き、間にスペースが生まれてしまいます。 その場合、サイドの背後にそのまま出されるか、間に下りてくるであろう選手を使われて3人目の動きorターンで前進されるかという2択が考えられます。 pic.twitter.com/ev8vYTGNHX

2017-08-29 23:50:30
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フジサル @fujisal18

@migiright8 ですが、この動画のように中央からコースを切り、左SBを捨ててプレスをかけることでスペースはサイドの自陣深くにできあがる。

2017-08-29 23:51:03
フジサル @fujisal18

@migiright8 そうなればこの動画内の動きと同じようにパスコースのライン上を辿ってそのままGKへのコースを限定していけばこの動画と同じように相手にロングボールを蹴らせることができます。 だから左SBを捨てて中央から消さないと間で受けられ簡単にプレスを回避されてしまうという話です。

2017-08-29 23:51:26
みぎ @migiright8

@fujisal18 なるほど。。意味伝わりました。これプレスをかける際いかに水をこぼさないかって話だと思うのですが、同時に彼らの場合どちらのサイドに閉じ込めていくか(誘導していくか)あらかじめデザインされている印象を受けます。要はどちらのサイドを使われたくないかという話です。

2017-08-30 00:08:04
フジサル @fujisal18

@migiright8 これは微妙なところで選手の個性によっても変わってくると思うんですが、基本的には僕は右サイドに追い込んだほうが効果的だと思っています。

2017-08-30 00:32:51
フジサル @fujisal18

@migiright8 これはなぜかと言うと右利きと左利きの比率を考えたときに右利きの割合の方が多いからで、右利きの選手は右サイドで相手からボールを隠したときに逆サイドへの視野が極端に狭くなるからです。

2017-08-30 00:33:28
フジサル @fujisal18

@migiright8 これがもし左サイドで右利きの選手がボールを持った時を想定すると視野がめちゃくちゃ広くなるので選択肢を限定できなくなります。 なので、左サイドに誘導するチームは多いはずです。 これは右利きの左SBと右SBがボールを持ったときの視野の違いです。 pic.twitter.com/sQIBrlLk2f

2017-08-30 00:34:53
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みぎ @migiright8

@fujisal18 何故利き足と逆側に選手配置するか、ですね。ボール循環の観点で見てもこの方がスムーズだし、逆に言えば利き足と同サイドに配置した場合、プレーエリアが限定されてどうしてもこの点が課題になる。。それこそ以前のバルサが何故CBの一枚は左利きに拘っていたのかも興味深い。

2017-08-30 06:38:44
みぎ @migiright8

フジサルさん(@fujisal18 )とやり取りしてて改めて思ったけど、「捨てる」の意味って一見簡単なようで実はとっても深いよね。。プレスをする際に捨てるポイントって、そこは使われてもしょうがない、ではなく、捨てることで使わせない。

2017-08-30 00:17:38
みぎ @migiright8

ナポリのどちらのサイドを起点に使われると問題があるか、それを封じるためにどういった戦術で、どう実行に移すか。デザインと、それを実際のピッチで描ききれるだけの訓練をしっかり積んできているであろうことがよく分かるなぁ(・_・;

2017-08-30 00:27:47
みぎ @migiright8

〈アタランタのリトリート陣形〉 前から行かない時は5-2-3(試合途中からナポリの中盤の陣形に合わせた5-2-1-2)。ラインは深く保って、入ってきたボール、相手に対して前向きに潰す。最終ラインはラインを保つ優先順位は低く、中盤の脇に相手が入ってこればストッパーが前に出て潰す。 pic.twitter.com/7U65GDMLpX

2017-08-29 21:11:47
みぎ @migiright8

引いた際アタランタが陣形を5-2-1-2に変えて捨てたポイントがナポリの両SB。前半よく見られたのがナポリの左SBグラムがボール持った際、アタランタの右CBトロイが潰しにいくシーン。グラムはボール預けてこのギャップにランニングかける。面白いのは左CBのマジエッロのポジショニング。 pic.twitter.com/oQaEexIBDA

2017-08-29 21:21:38
みぎ @migiright8

アタランタが前からプレッシングかける際は前半ナポリはほぼまともにビルドアップすることが出来ず。。ここもナポリの右サイド側でマンマーク。最終ライン一人余らせて同様にナポリの左SBグラムを捨てる。カジェホンが下がって貰いに行けば勿論アタランタの左CBマジエッロもついていく。 pic.twitter.com/GhnXA7l1Y5

2017-08-29 21:30:28
みぎ @migiright8

ただナポリが凄いのは、前半の内に少しずつアタランタのリトリートした際の特性を理解して上手く活用し始めたこと。起点は左SBグラム。相手のラインが深いことで生まれるバイタルでカジェホンが受けて相手CBを喰いつかせる。そこで生じたギャップに右SBのマッジョがオーバーラップ。この質な。。 pic.twitter.com/PLraM1aiwn

2017-08-29 21:42:57
みぎ @migiright8

ちなみにアタランタは攻撃もよく考えられていて、ボールを奪ったら陣形を3-4-3に変更。あれだけリトリートしても攻撃力があるのは、前線三枚、特にアレハンドロゴメスとイリチッチの個人能力の高さ。ここで時間、起点を作ることで中盤の4枚がなだれ込む。必ず逆サイドのWBもゴール前に進入。 pic.twitter.com/9ifSyvst0p

2017-08-29 21:52:48
みぎ @migiright8

後半セットプレーで追いつかれ逆転された場面。前半から起点になってた左SBグラムにボールが入った際、IHジエリンスキがアタランタ右CB前にポジショニングして喰いつかせる。そのギャップにグラムがランニングし最終ライン後退。インシーニェに預けたタイミングでメルテンスがバイタルフリー(続 pic.twitter.com/e2s2KjYm7t

2017-08-29 22:04:33
みぎ @migiright8

続)一度はメルテンスを潰しかけたものの、こぼれ球をアランに拾われ、目線がボールホルダーに集中しラインを上げようとしたタイミングでインシーニェに入れ替わられ完璧に崩された、と。。 このゴール、アタランタの守備組織の特性を理解し前半から何度も攻略を試みてたパターン。ほぼ完璧に攻略。

2017-08-29 22:09:39
みぎ @migiright8

アルビオルのビルドアップ能力、左SBのグラムのパスセンスと戦術眼がこの試合キーポイントだった。あとアタランタにとって厄介だったのはやはりメルテンスのポジショニング。左CBのマジエッロはラインお構いなしに終始深いポジショニングで彼とカジェホンの裏抜け対応。非常に重要な役割だった。 pic.twitter.com/iNGaa7qKwF

2017-08-29 22:20:55