【coiffeurアカペラ自由研究】審査員視点から感じたポイント 第8回(JAM音源審査篇)

2017年9月3日、なんと今回はJapan Acappella Movement、通称JAMの審査員を担当させていただきました。 実は音源審査は初めてということで、今回は音源だからこそ感じたことなどをゆるーくまとめております。いつもと比べるとちょっと抽象的でわかりにくいかもしれませんがぜひご参考までに。
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coiffeur(コワフュール) @barber_coiffeur

お久しぶりです。先日リードのたっきーがJAM2017の審査員として8月分の一次審査を担当させていただきました! 今回は自身初の音源審査ということで、音源審査だからこそ感じた点をゆるっと何点か挙げていこうと思うので、抽象的でわかりにくい内容ですがよろしければぜひお付き合いください。

2017-09-06 23:58:57
coiffeur(コワフュール) @barber_coiffeur

①音源でもやっぱり最初と最後 毎回バンドの第一印象となる冒頭5秒やラスト1音の大切さを説いていますが、一切の視覚的要素が排除され美男美女もブサイクも衣装も関係無いある意味超平等な音源審査だからこそ歌い出しの音の印象が全てです。少しでもハモってないと感じたら迷わず録り直しましょう。

2017-09-07 00:00:07
coiffeur(コワフュール) @barber_coiffeur

①の続き:特にキーが安定して分かる歌い出しを心がけよう また歌い出しに関してはその曲がどのキーで歌われるのかがきちんと分かることも地味に大事です。ハーモニーや音のバランスが悪く曲のキーが最初に分からないと聴いている側がどんな曲なのかがイメージできず、まともな審査にすらなりません。

2017-09-07 00:01:01
coiffeur(コワフュール) @barber_coiffeur

②リードソロは間が命 今回審査をしていて目立ったのがリードソロで始まる曲の多さ。本番でも緊張にさえ負けなければ観客の心を掴める有利な戦略ですが、自分を思い切り全開にできるリードソロこそいかに堂々と歌えるか。そして何より大切なのは観客を惹きつける“間”の取り方ではないかと思います。

2017-09-07 00:03:13
coiffeur(コワフュール) @barber_coiffeur

③何度でもやり直せる…音源だからさ 実地形式と音源形式の一番の違い、それは何度でもやり直せること。逆に皆何度も録り直すので、安定して無難にハモるバンドよりミスは多くとも自己ベストの高いバンドが有利といえます。でも妥協せず自己ベストを目指し歌い込むうちにきっとミスも減ってくるはず。

2017-09-07 00:03:38
coiffeur(コワフュール) @barber_coiffeur

④顔は見えないけど表情は豊かに 当たり前ですが音源審査は歌っている人の顔が見えません。ですが、表情豊かに歌えているバンドとそうでないバンドは音にはっきり違いが現れます。口角も少し上げるだけでハーモニーが明るくなります。言葉で説明されるよりも是非自分で録って聴き比べてみてください。

2017-09-07 00:04:18
coiffeur(コワフュール) @barber_coiffeur

⑤下手な補正はやらぬが仏 今回は過度な音源編集は禁止されていたはずですが、補正の香りがする音源が複数ありました。が、禁止か否か/バレるバレない以前の問題として、下手にピッチ補正をかけたせいで音楽的魅力が失われてしまっては本末転倒です。平均律で一律補正されたアカペラはホラーですよ…

2017-09-07 00:05:12
coiffeur(コワフュール) @barber_coiffeur

⑤の続き また、ルールには抵触しないもののコンプレッサーをかけすぎて曲の表情が失われている音源がかなり多い印象でした。ベースなど多少音圧を上げる分には強い味方ですが、これも下手にかけてしまうと曲の繊細さや盛り上がりが一気に死んでしまうのでかけすぎにはくれぐれも注意しましょう。。

2017-09-07 00:05:53
coiffeur(コワフュール) @barber_coiffeur

⑥でも結局はひとつの音楽を作れているか というわけで音源ならではの話をいくつか挙げましたが、しかしながら音源でも実地でも結局はちゃんとひとつの表現したい音楽の像がしっかりイメージできていて、それをメンバー全員で共有できているかどうか。本質的にはそれに尽きるのではないかと思います。

2017-09-07 00:07:10
coiffeur(コワフュール) @barber_coiffeur

⑥の続き ですが、立ち居振る舞いや動きといったステージングの要素を抜いて、まず純粋に音だけとしっかり向き合えるのは音源ならではの良さだと思いますし、結局はステージ込みのパフォーマンスだといってもその土台となる音を疎かにしないことが、よいバンドの必要条件だと個人的には思っています。

2017-09-07 00:07:30
coiffeur(コワフュール) @barber_coiffeur

おまけ。 自分が憧れていたJAMの、それも審査員という大変光栄なお仕事をさせていただいたわけですが、やはりJAMに出してくるバンドは総じてレベルの高い演奏が多かったなと感じました。そしてその中でもここはきっと本選に出るんだろうなと確信できるバンドがいくつかあって、(→続く)

2017-09-07 00:07:54
coiffeur(コワフュール) @barber_coiffeur

(続き) それらは一言で言えば、JAMのステージでパフォーマンスをする姿が音源からでも鮮明に想像できたバンドでした。 漠然とJAMに出たい、も大事ですが、結局自分たちがどういうステージでどんな歌を歌いたいのかのイメージを明確に描けていれば、きっと練習の質も変わってくる気がします。

2017-09-07 00:08:41
coiffeur(コワフュール) @barber_coiffeur

今やアカスピを筆頭としたアマチュア大会や全国各地のストリート型アカペライベントが増えてきましたが、そんな今だからこそ、アカペラ界の最も歴史ある大会の一つであるJAMを一人でも多くの方が盛り上げ続けてくれることを楽しみにしています。 乱文にお付き合いいただきありがとうございました。

2017-09-07 00:11:19