犬猫の自家繁殖の何が問題なの？

Butu_Butu @butu_butu__

素人繁殖者を危ぶむ人々からすると、素人繁殖者はまさに「無計画に避妊もせず性行為をする学生カップル」のようなもので、知識がない故に危ない橋ばかり渡る。知識を持っていても認識不足で「どーにかなるっしょ」と軽い気持ちで人１人の人生を巻き込む選択をする。

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勿論始まりこそつまずいたが、しっかりとした親や繁殖者に成長する場合もある。人間の子供の場合、風当たりはかなり強い。しかし動物のこととなると認識が甘いせいか、人間ほど風当たりは強くない。

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そんなせいもあって、某アナウンサーや主婦も動物の繁殖を気軽に始めているのが現状。動物の場合は特に「里子」や「販売」があるため、第三者の手に命が渡る。その場合「知りませんでした」では済まされないのだ。

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ペットショップやブリーダーから子犬を購入した場合、先天性疾患が見つかると全額返金など保証（店によって保証内容は変わる）がある。しかしその辺の主婦などから買った場合、低価格な代わりに保証が全くないことの方が多い。契約書すらないところもある。

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つまり遺伝性疾患を含む先天性疾患が見つかったとしても、泣き寝入りしなければならない。 繁殖者に病気の知識がなければ、子犬が遺伝性疾患を抱えるリスクも増加する。そうなった時に無差別に繁殖させた病気持ちの子犬が、どんどんと広がる危険性も増す。

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必ず「ペットショップで販売されている子犬でも病気持ちはいる」という声を貰うが、販売される前の段階で選別はされている。つまりはブリーダーから「この子はどう？」と持ちかけられた時に、ペットショップ側が病気の有無を判断するのだ。

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ペットショップによって選別する知識や能力に差があるため、病気や奇形を見逃して販売してしまう場所もある。ブリーダー含め素人繁殖者から買う場合は、購入者自身がこの選別を行わなくてはならない。それはペットショップにも言えることなのだが…。

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つまりは購入者（飼い主）に適切に選別をする知識があれば、素人繁殖者がいようがいまいがあまり問題はない。 病気持ちの子犬ばかりなら、自然と買い手が付かず消えていく。だが、現代の日本の「動物に対する知識と認識」はかなり低いため、そうなると素人繁殖者は危ない存在と警鐘を鳴らす訳

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動物のことを思えば「健康」を優先されるべきなのだが、今の日本は残念ながら健康よりも「可愛い」に需要が偏っている。その証拠にほぼ未熟児でしかない「ティーカップ・プードル」という名称のトイプードルが人気になった。大金を叩いて未熟児を買うなんて知識不足の最たるもの。

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まぁ、この手の話をすると必ず「その未熟児を売ってんのはお前らだろ」と横槍が入るが、私は真っ当な店で働いてるので「そんなん知らんがな。他店の経営方針まで面倒みてられんわ」と答えたい。他店を擁護する気もないし、責める気もない。

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ペットショップのシステムとスタッフの知識不足は恐ろしいもんで、かなり深刻なので解決していかなきゃならんとは思う。ペットショップだけじゃなく店舗によっても、管理やクオリティに差があるのもどうにかせにゃねとは思う。だが、私は末端スタッフなんでね。私のことで精一杯なのよ。

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話が脱線したけれど、「素人繁殖者の危険性」は素人繁殖者自身の問題だけではなく、購入者にも問題が一部あるってこと。「良質（健康）な子犬を見抜く知識がない購入者」と「良質な子犬を繁殖できない繁殖者」がブッキングしたら最悪ってことだけは言える。

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日本でスタンダードと共に純血種が特に重要視されるのは別に「血統書付き」とかそういうマウンティング要素ではなくて、狭い土地や集合住宅でも飼える「小型犬」の需要が高いから。逆に海外では大型犬の方が飼育率は高いので、日本のお土地柄…といっても過言ではないかと。

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雑種犬は中型〜大型犬がほとんどで、日本の住宅事情にはあまり適さないと思われがち。意外と中型犬ならしっかり運動させてあげられれば、小型犬と同じように飼えたりする。まぁ、先入観ってやつですかね。ただその先入観からペットショップ離れが中々起きない訳ですな

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先入観はさて置き。 もしポメラニアンを飼ったのに10キロまで成長したらどうする？これ実話。お客さんの連れてきたポメもどきちゃんの話。それがスタンダードから外れるということ。マンションなら尚更困るし、飼い主から騙された！と思われてもおかしくはない

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純血種と名乗ってる以上、スタンダードは守られる前提で話が進む。普通にチワワを飼う時に「この子、６キロ超えたらどうしよう」とか普通は考えない。日本なら尚更そう。素人繁殖者はこの努力を怠るから、逆に小さすぎる犬や大きすぎる犬もバンバン生まれていく。それを了承して飼うなら良いんだけどね

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子犬を見て将来のサイズはわからないのは当然だけど、大体手足のサイズを見たり、あとは親犬とそのまた親犬と遡ってサイズを予測する。うちは依頼があればブリーダーに問い合わせて、体重とサイズ・写真を送ってもらう。それからお客さんに説明することもある。

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大体の素人繁殖者はペットショップからの購入が大多数だから、遡れない訳ですよ。文字のみ書かれた血統書はあるけど、写真やサイズは載ってない。だからブリーダーに自分で改めて問い合わせないといけない。まぁ、ブリーディングタイプとしての販売じゃないから、こっぴどく怒られると思うけどね

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なんか長々と語っちまったわ。とにかく、想像してみればいいのよ。

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あかん、ブリードタイプ…って打ったと思ってたら…… もう疲れたし、全部書けなかったけど毛色での致死遺伝子とか、猫なら種類での致死遺伝子とか、色々ブリーディングは勉強が必要だから素人は黙っとれな分野ではあるのよ。本当に。 やりたいなら猛勉強しなきゃアカンのよ

くたばりプリマスはゴーゴーズ @Plymouth760

@usamaraaaa 純血種の犬猫はいわゆるブリーダーさんが繁殖を担っているわけですが、ブリーダーさんは犬猫を交配させる際に、それぞれの犬種、猫種の"スタンダード(その種の条件を満たす体格や特徴)"を参考にし、そこにブリーダーさん独自の方向性を考えて親を選びます。

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@usamaraaaa しかし、思い通りの子が生まれるのは稀で、複数生まれた中から、自分の理想に比較的近い子を次世代の親として手元に残します。 そうした選別から漏れた子達が、ペット用として流通に乗るわけです。 つまり、手元に残す子というのは当然次世代の交配に使いますから、健康的な出産に耐えうる体格の子に

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@usamaraaaa なるわけですが、選別漏れの子達の中には、出産に耐えられない子や、次世代に残すべきではない遺伝因子を持つ子が含まれているわけです。 そうした子たちが一般飼い主の元で繁殖されてしまうと、死産のリスクが高まるのはもちろんのこと、スタンダードから外れた産仔が広まる懸念があります。

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@usamaraaaa 生まれた子を全て繁殖者自身が愛玩目的で飼う分には法的な規制はありません。 が、経済的な理由などでこれを手放す、流通に乗せるとなると、動物愛護法に抵触する可能性が出てきます。 また、こうした本来のスタンダードから外れた犬がその犬種として出回ることで純血種の相対的な価値が下がることに

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@usamaraaaa なります。命に相対的な価値基準を持ち込むことに抵抗を感じる気持ちは誰にでもあるとは思いますが、純血種の価値が向上するのと比例して殺処分数が減少しているのはまぎれもない事実でもあります。魅力的な犬を作出することで大衆の耳目を集めることは倫理観の向上に寄与します。