東大病院放射線治療チーム(@team_nakagawa)による水道水から放射性ヨウ素131が検出されたことに対する見解

東大病院放射線治療チーム(team_nakagawa)が東京・金町の浄水場で放射性ヨウ素131が1リットルあたり210ベクレル検出されたことに対して、健康への影響をツイートしています。
13
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

昨日”高揮発性のため、水に含まれたヨウ素は煮沸することで幾分取り除くことができる”、と言いましたが、 固体状のヨウ素分子(I2)の場合でした。水中に存在するヨウ素では、揮発効果はほとんどないため、 煮沸はお勧めできません。お詫びの上、訂正させて頂きます。申し訳ありませんでした。

2011-03-24 09:28:46
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

なお、家庭用の浄水器の効果も、ほとんどないと言えるでしょう。水をペットボトルなどで取り置きし、 放射線性ヨウ素の半減を待つくらいして手はないと思います。

2011-03-24 09:29:30
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

放射線性ヨウ素の半減を待つ(I-131の半減期=8日)くらいしか、手はないと思いますが、そもそも、水道水についても心配はありません。昨日来、報道されている「水道水の放射線能」問題を、このあと考えてみます。

2011-03-24 09:48:36
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

ある方にお願いして、煮沸によるヨウ素の濃度変化を検証する実験を、水道水中に含まれるI-131を対象に行いました。その結果、水道水を煮沸すればするほど水蒸気だけが飛んで、I-131が濃縮されました。もし、煮沸しようとされている方がいれば、直ちにやめるようお伝え願います。

2011-03-24 11:50:18
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

昨日、東京都葛飾区金町にある都の浄水場の水から210Bq/L(1リットルあたり210ベクレル)の放射性ヨウ素131が検出されました。水道水中の放射性ヨウ素濃度の上昇は、空気中のヨウ素が昨日の雨と共に江戸川などの河川に流れ込んだことによると考えられます。

2011-03-24 15:41:14
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

原子力安全委員会が定めた飲食物摂取制限に関する指標値は、300Bq/Lとなっており、210Bq/Lは基準内です。ただし、食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する暫定的な指標値の100Bq/Lを超えてしまっています。

2011-03-24 15:41:47
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

このため、東京都は、23区と武蔵野市、町田市、多摩市、稲城市、三鷹市の都民に対して、乳児に限って水道水の摂取を控えるよう呼びかけています。ただし、乳幼児以外は、他に水が確保できなければ、飲んでも差し支えないとしています。これを検証します。

2011-03-24 15:42:10
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

もし210Bq/Lが長期間続くと仮定し、成人でがこの水を毎日1リットル飲むとすると、約1年間飲み続けた場合に1ミリシーベルトに達します。本来は、ヨウ素は「崩壊」によってどんどん減っていくので、実際はもっと少ない被ばく量になります。

2011-03-24 15:42:29
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

「公衆被ばく」の限度が100ミリシーベルト(累積)です。つまり、210Bq/L(1リットルあたり210ベクレル)のヨウ素が含まれる水道水は、「公衆被ばく」限度の1/100程度ですから、問題のないレベルであることが分かると思います。

2011-03-24 15:42:55
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

胎児と乳児でも、少なくとも10ミリシーベルト(累積)以上の被ばくがないと、身体的な影響が生じないことが知られています。乳児の場合、粉ミルクなどで、一日1ℓ飲むとすると、約1年で、やっと10ミリシーベルトに達する計算になります。

2011-03-24 15:43:18
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

昨日水道水を飲んでしまったと心配される方がおられるかもしれませんが、数回程度では、乳幼児、成人ともに、全く問題のないレベルです。また、この程度なら水道水を煮沸してもしなくても、全く健康に害はありません。

2011-03-24 15:43:38
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

煮沸による水道水のヨウ素の濃度変化を検証する”実験”は、放射線医学総合研究所の環境放射線能の某専門家にお願いしました。どんな風に測定して頂いたかをお知らせします。

2011-03-24 20:16:41
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

今朝、自宅で、5分程、水道水を流してからペットボトルに採水。さらに鍋に水道水を入れて、1分、5分と煮沸。自然にさまして、それぞれ、別のペットボトルに封入。これを研究所に持って行き、Ge半導体検出装置で測定。

2011-03-24 20:19:21
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

その結果、間違いなくI-131が検出されました。ちなみに、I-132は検出されませんでした。蒸発量に依存しますが、煮沸で I-131は濃縮される結果となりました。水道水の煮沸はやめて頂きたいと思います。

2011-03-24 20:24:17

コメント

Nicholai MARO @MAROCKs 2011年3月25日
「公衆被ばく」の限度が100ミリシーベルト(累積)http://bit.ly/eCeH3Yとの説、疑問。法令・条例の基準値の元となっているICRPの勧告では「公衆(=一般人)の年間線量限度は1mSv」。値が100倍異なる。もっとも医療被曝・自然被曝で年間1.4~2.4mSv程度は誰でも浴びているのは確か。100mSv/年は従事者の値ではないか?
0
脂身くん @rakuslckita 2011年3月25日
濃縮されるということは、つまり蒸留水なら安全ということか。RT @team_nakagawa: その結果、間違いなくI-131が検出されました。ちなみに、I-132は検出されませんでした。蒸発量に依存しますが、煮沸で I-131は濃縮される結果となりました。水道水の煮沸はやめて頂きたいと思います。
0