「-貧困の連鎖を防げ-生活保護でも大学に行きたい!」(171001集会ツイート中継まとめ)

10月1日に開催された集会のまとめです。 大学進学のために、健康で文化的な最低限度以下の生活を強いられる実態が報告されています。 -プログラム- 1)基調講演 生活保護世帯の大学生の現状と課題~堺市実態調査から 続きを読む
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徳武聡子 @Satoko_Tokutake

【拡散希望・明日開催】 「-貧困の連鎖を防げ-生活保護でも大学に行きたい!」10月1日(日)13:30-16:30◆エルおおさか1023◆資料代500円◆申込不要seikatuhogotaisaku.blog.fc2.com/blog-entry-283… 基調講演「生活保護世帯の大学生の現状と課題~堺市実態調査から」桜井啓太 pic.twitter.com/F0LVDb3GQw

2017-09-30 21:10:04
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徳武聡子 @Satoko_Tokutake

明日のシンポは、なるべくツイート中継していく予定です。 →「-貧困の連鎖を防げ-生活保護でも大学に行きたい!」 10月1日(日)13:30-16:30@エルおおさか1023号 seikatuhogotaisaku.blog.fc2.com/blog-entry-283…

2017-09-30 21:12:57
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

基調講演「生活保護世帯の大学生の現状と課題~堺市実態調査から」桜井啓太さん(名古屋市立大学講師):今年3月まで大阪の堺市で生活保護CWをしていた。昨年1年間、若手CWと一緒に生活保護世帯の大学生の生活実態調査をすることになった。→

2017-10-01 13:40:05
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

→生活保護と大学進学について何から話すべきか。自分が実際に調査で出会ったある専門学校生の話からはじめたい。彼女は理学療法士を目指して専門学校に通っている。高校の時に理学療法士に接することがあり、その姿を見て目指すようになった。その1年前から家族は生活保護利用。→

2017-10-01 13:41:43
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

→母親は病気で仕事を辞めざるを得なくなり、生活保護利用となったときに、学校をやめようかどうか悩んでいた。専門学校は遠いため7時前に起床、バス代を節約するための自転車で30分かけて駅へ。18時に帰宅して夕食と家事、それからアルバイトに向かう。帰宅は26時を過ぎることも。→

2017-10-01 13:43:47
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

→土日はフルで10時間くらいアルバイトをしている。理学療法士の実習のためにアルバイトには入れず苦しい、とのことだった。睡眠時間も確保できず「しんどくない?」と聞いたら「バイトは休めないから」と。さらに奨学金は月14万円。専門学校の授業料は年間170万円+通学費。→

2017-10-01 13:45:32
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

→家にもお金を入れたいが、交通費などがかかるのであまり入れられない、とのこと。母親(難病治療中)が仕事に出るというと、それくらいなら自分が学校をやめて働くと。母も学校をやめさせたくない。それで母と喧嘩になることも。これは極端な話ではない。→

2017-10-01 13:46:54
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

→彼女がこれほどしんどいのは、国公立に行かないから?お金のかかる医療専門学校を選んだから?理学療法士という夢がいけないのか?これほどバイトと勉強をして、母と喧嘩までして、ようやく卒業したら、600万円という奨学金返済が待っている。20年返済。でも家にお金を入れたいとも。→

2017-10-01 13:48:22
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

→これは苦学生の美談か。そうではない。親の経済状況次第で子供が追い詰められる、そんな日本社会の現状。いい話だが、何か間違っている。彼女を苦しめている一端に生活保護の運用がある。生活保護の中に残っている「差別的な」運用。専門学校や大学に行くことは制度は認めていない。→

2017-10-01 13:49:38
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

→義務教育を終えたら働いて出身世帯を支えるべし、となっている。家族扶養を考えると、国が認めるのは義務教育まで。では高校は?制度当初は高校進学も認められず1970年に高校進学率が8割を超えたことで、運用が変わり、世帯分離から世帯内就学を認めるようになった。→

2017-10-01 13:51:23
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

→制度は変えることができるし、上場に応じて変えていかなければならない。世帯分離=保護家庭の学生のみその家に住んでいても生活保護から外す措置。母子2人世帯で大学進学までは二人分で受給額が19万円あったのが、大学進学で母のみの単身世帯扱いとなり13万円になる。→

2017-10-01 13:52:59
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

→生活保護で大学進学は禁止していないが、世帯分離して親の扶養を免じしているだけ。生活は奨学金とアルバイトになる。教育ローン化している奨学金の最たる事例が生活保護世帯の大学生。これが、なぜ取り上げられなかったか?世帯分離すると、保護世帯から外れて見えなくなる。→

2017-10-01 13:54:15
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

→CWは訪問しても、学生本人に対して調査する権限がなくなる。自分の自戒を込めて言うが、自分も疑問を感じていなかった。忙しすぎる中SOSもだせず、支援者であるCWの意識もこんな感じで、制度の狭間に落ちている。この見えない世帯分離を見えるようにしたいと行ったのが、堺市の調査。→

2017-10-01 13:55:27
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

→堺市調査の経緯。堺市では若手CWの研究会がある。ここで2016に奨学金問題が話題になった。しかし自分たちが疑問を持っていなかったことに気づいた。大学進学の学費は、そのほかの費用は、どれだけ倍としなければならないか、どんな悩みを持っているか…分離されていたら見えない。→

2017-10-01 13:57:37
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

→それなら見えるようにしようと、勉強会をして仲間を集め、最終的に堺市として調査実施となった。対象世帯168世帯のうち106世帯から回答を得た。調査の結果は4点に絞る。 ①学生の奨学金の借入状況:月額平均10万円、年額120万円。最高額は1種2種上限値の174000円が数名。→

2017-10-01 13:59:49
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

→卒業までの借入総額300万円超が73%、400万円以上が55%。これはほぼ借金になる。生活保護世帯の子供は卒業時にこの借金を背負う。 ②学生の年間収支:一般世帯の自宅生との比較。奨学金を借りている学生も多いが、一般世帯では2割、多くは家庭からの援助(学費、食費、医療費)→

2017-10-01 14:01:25
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

→保護世帯の大学生は、経済的に家庭を頼れない。食費、光熱費、医療費などは自分でやらなければならない。それをまかなうための奨学金で、収入の7割を占める。7割を借金で占めていることになる。世帯収入は181万円で多そうに見えるがその71%は就学費(学費、納付金、実習費、通学費)→

2017-10-01 14:02:56
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

→学費の減免は国公立では整備されているが市立はそうではない。専門学校では脆弱。生活保護世帯は、実学+就学期間が短いと言うことで専門学校が多い。しかし国からの補助はほとんど整備されていない。堺市調査で授業料減免を受けているのは2割程度。→

2017-10-01 14:04:03
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

③学生の経済的不安とストレス:学生の85%が奨学金の返済に対して不安。学業を続けることが困難だという学生は53%。一般世帯への学生生活調査では18%だった。これが少ないのは喜ぶべきところだが、3倍近い差がある。負債を抱え、カツカツの生活のなかでストレスを抱えている。 →

2017-10-01 14:05:49
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

→④世帯分離というフィクション:生活保護世帯の学生でも収入の6%で家庭援助がある。世帯分離で保護費が減っているのに、さらに学生に援助している。家庭から援助を受けたことがあるのは37%、家庭にお金を納めている事例23%。世帯分離と言っても実際に一緒に住んでいてお金の流れもある。→

2017-10-01 14:07:12
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

→保護費が減っているので学生からお金を入れてもらわないと生活できないが、実際には23%のみ。就職期間中、テスト期間など、アルバイトできない期間もある。でも奨学金の金額はあげづらい、そんな苦しいときに保護家庭が学生を援助している。世帯分離で家計を分けるのは幻想→

2017-10-01 14:08:35
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

→実際には、保護家庭も学生も生存権未満の生活になる。それを容認していることで大学進学を容認している。この現状を変えていくために、なにができるのか。単一の解決方法はない。そもそも生活保護世帯だけの問題でもない。3つに分ける。 1)高い学費、2)乏しい奨学金、3)世帯分離→

2017-10-01 14:10:11
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

→1)と2)は生活保護世帯だけなく、より幅広く低所得世帯の学生が苦しんでいる。問題を教育と生活の領域に分ける。高い学費は教育の側面、奨学金は教育と生活費の両方の側面がある。世帯分離は生活保障の問題。なお、私たちは、生活保護世帯の学費を出すべきという話をしているわけではない。→

2017-10-01 14:11:53
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