ソウルにあった私鉄・京城軌道の夢を検証する

京城軌道が1930年代に夢見た延伸構想を、検証してみました。場合によっては、ソウルにも日本の都市近郊私鉄のような路線が成立していたのかも…
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では、現実的なルートと思われる千戸から漢江支流の谷筋コースを辿ってみます。

せき のりかず @kotonoha_s

広壮里から、漢江の対岸を見る。架かるのは二代目広津橋。漢江を渡る2番目の架橋として1936年に開通、これに伴いモノもヒトも、この橋を目指すようになったとのこと。対岸には物資の集散地として市が立ち、今の千戸洞の街の基礎となった。 pic.twitter.com/HIsKXKMO2c

2017-10-10 09:49:01
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せき のりかず @kotonoha_s

広津橋を渡って、千戸洞へと行ってみる。今はソウル市江東エリアの一大繁華街。 その街の基礎となった市場は、今はもう枯れつつあり、再開発が待ち構えている。1930年代、ここは、どんな街だったのだろうか。この街に、京城軌道はどんな影響を与えたのか… pic.twitter.com/lkoXLIOtRc

2017-10-10 10:01:40
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改めて、千戸から漢江支流の谷筋を経て、広州京安を目指してみます。 千戸洞は今や完全にソウル市の市街地として成長していますが、大通りから街へ入る道は、ソウルにしては珍しい、わりと狭い街路。暮らしの匂いが、だんだん濃くなってゆきます。 pic.twitter.com/Bck1L6c7mE

2017-10-10 10:12:55
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千戸から谷筋を経て広州京安へ向かうバスは、街へ街へと分け入ります。まるで地方都市の中心市街地のような千戸の旧市街、この道路がバス通りで、市街地を貫く幹線。この脇に、私鉄の駅があったとしても、全く不思議と思わないだろうな… pic.twitter.com/iapxrCWH7y

2017-10-10 10:20:16
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千戸の街は、暮らしの匂いが濃い街。バスはその中をかき分けるように進んでゆきます。そして、街がふと途切れる隙間からは、丘の上に建つ高層アパートが。あぁ、ヒューマンスケールの街が、終わるのか。 pic.twitter.com/Sv8UEZa22d

2017-10-10 10:33:13
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千戸から広州へ向かうバスは、街を抜け、郊外の団地エリアに入ります。緑豊かな中層団地を抜けると、韓国らしい広大な道路に。この辺りで、ソウル市は終わり。河南市に入ると本格的BRTを目指して整備されたバスレーンが現れました。 pic.twitter.com/Fb15toh8lx

2017-10-10 10:57:50
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韓国らしいバイパス道路からバスはくいっと曲がり、市街地に入ってゆきます。ここが、河南市の中心市街。1989年に市制移行となった比較的新しい街ですが、結構いい感じに雑多で、これまた暮らしを感じる「まち」です。 pic.twitter.com/oQqicKjH1l

2017-10-10 11:08:00
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河南市の繁華街は2つのエリアに分かれるのですが、なんとなくつながっていて、バス道は一本の繁華街のような様子。思った以上に雑多で、これまた「私鉄臭」のする街でした。あぁ、どこかの脇道に、踏切が鳴る小さな駅がありそうな… pic.twitter.com/7jEFlxLVq4

2017-10-10 11:15:27
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バスの車窓から街並みがふと途切れ、川の向こうに高層アパートが現れました。河南市の市街地も、もう終わり。この先は、ソウル市のグリーンベルトとして開発が規制されたエリア。車窓は、一気に緑が増えます。 pic.twitter.com/9KnJn32kc7

2017-10-10 11:24:07
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ソウル千戸から広州へ向かうバスは、河南市の繁華街を抜けグリーンベルト地帯を進みます。こんなローカルエリアでも、立派なバイパス道路があるのが韓国らしいところ。時折バスは旧道へ入り、集落や畑を結ぶように進んでゆきます。これはこれで、また「暮らしの匂い」のするエリア。 pic.twitter.com/QC4tyEGIuZ

2017-10-10 11:31:04
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河南市と広州市にまたがるエリアは、ソウル市の人口爆発を抑制し無計画な市街膨張を防ぐべく制定されたグリーンベルトに指定され、バイパス道路の建設以外は「ほぼ手つかず」な郊外農村。とはいえ寒村という訳ではなく程よい田舎を保っているような風情。バスはバイパスを走り、広州市に入ります。 pic.twitter.com/uBzrQgpGuM

2017-10-10 11:39:43
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東ソウルターミナルから千戸、河南を経て利川へ向かうバスは、グリーンベルト地帯の開発規制区域を進みます。結構な山岳地ですが、谷筋の勾配は、緩やか。これなら河川水運も成り立ったのでしょうか。 途中、南漢山城から下ってきた道路と合流し、谷筋は広州・京安の市街地へとつながります。 pic.twitter.com/5GGvPoyqo8

2017-10-11 18:52:47
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バイパスに大きな分岐路が現れ、バスは少し狭い方へと進みます。程なく市街地っぽい街並みとなり、いよいよ広州市街地エリアに到達。とはいえ、まだここはエントランス的な場所で、郊外集落が市役所立地で発展したエリアみたい。 pic.twitter.com/2gMpPqsUlm

2017-10-11 19:01:01
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広州市庁前バス停で降りてみたら、結構いい感じの「まち」です。バス停は「屋根付き・インフォメーションモニター付きのハイグレードタイプ」で、さすが韓国といったところ。さて、ここからは、市街の様子を見るべく、歩きましょう。 pic.twitter.com/NzL2kgNwoV

2017-10-11 19:12:07
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広州市の中心市街、市役所のある集落というか新市街から川を渡ると、いよいよ旧市街、京安(慶安)の街。川から見た光景は、奥の高層アパート、街のはずれといった雑多な風情が、同居していました。 pic.twitter.com/D2eCo96qmM

2017-10-11 20:27:36
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広州市中心市街、昔の京安(慶安)の街は、しっかりとした「まち」でした。バス通りだけではなく、市街地内の在来市場も、賑わっています。ここは五日市(5日ごとに開催される臨時市場)も立ち、かなり賑わうそうな。市場の周辺も様々な店があり、さすが、広州郡の中心地。 pic.twitter.com/84ubhiBrim

2017-10-11 20:39:15
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広州市街地、慶安(京安)の街は、漢江支流の川沿いの街。その川の近くにはバイパス的な道があります。鉄道が通るとしたら、こういった「街のはずれの隙間」でしょうか。もしかしたら、この道はバイパスではなく京城軌道の線路が通っていたのかも…。この道には、大規模なバスターミナルがありました。 pic.twitter.com/uku378lpWG

2017-10-11 20:49:46
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改めて、広州の総合バスターミナルをば。街のギリギリ外側にあるバイパス沿いに、大きなバスターミナルつき総合施設があります。まさに、駅、といったところ。 pic.twitter.com/z2LeuJ7Iws

2017-10-11 21:05:18
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広州から利川への道は、これまた立派なバイパスといった感じ。沿道には高層アパートも多く、ここはグリーンベルトから外れたエリアだというのが明確に分かります。ソウル市内からは城南市経由で早くから高規格道路で結ばれていたようです。 pic.twitter.com/RZZYKnsZKr

2017-10-11 21:10:15
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広州市街地を出て漢江支流の橋を渡り、また別の谷筋へと分け入る道は、郊外の団地エリアが続いたかと思うと丘陵に差し掛かります。とはいえ勾配は緩やかで、鉄道を敷くには問題のないレベル。 この丘を越えると、昆池岩の集落。 pic.twitter.com/OjoEv5fWzf

2017-10-11 21:21:31
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せき のりかず @kotonoha_s

広州から丘を越え、また違う「まち」に。規模は小さいけど、郊外の高層アパートは、やっぱり「まち」。そして、雑多さが増してくると、昆池岩の市街地。 pic.twitter.com/fk9NVVc7Xw

2017-10-11 22:14:04
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せき のりかず @kotonoha_s

昆池岩は、料理で有名な集落。 その昔、病弱な夫の健康のために牛肉を何とかして食べさせたいと、頭の部分の肉を煮込んで作ったスープが、ソモリクッパだそうで。肉はコラーゲンの多い部位なので、これは精が付きそう。 pic.twitter.com/I9jKPLoBks

2017-10-11 22:29:18
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せき のりかず @kotonoha_s

昆池岩の町には、鉄道が通りました。ソウル南部の郊外都市から延びる京江線の駅が、あります。広州も通り利川も経由するので、広州-利川間は「鉄道敷設の夢」が叶った形ですね。 とはいえ広州も利川も、思いっきり町外れを通るので「いわゆる私鉄」の匂いは、全くしませんが… pic.twitter.com/T7OXJn03l6

2017-10-11 22:41:07
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