鳥山仁先生からの指導

備忘録として
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鳥山仁 @toriyamazine

@ponzz 一番のポイントは千早以外のキャラクターの心理描写を「描かない」ことです。これで、受け手は千早の予測情報以外を読むことが出来なくなります。小説で一人称が多用されるのは、一人称を使うと自動的にこの状態を作れる=読みやすいからですが、三人称でも心理描写を一人に絞れば一緒です。

2017-10-12 04:59:40
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

@toriyamazine そういうことですか。このノベライズでは、心理描写は誰のものも行わなかったから付け足す必要があると思っているのですが。 通常はそうやって意識的に振り分けを行っているわけですね。

2017-10-12 05:02:57
鳥山仁 @toriyamazine

@ponzz もちろん、複数のキャラクターの心理描写を描く必要があるジャンルもあります。たとえばハーレクインロマンスはその典型ですが、あれは読者がヒロインに感情移入しつつ、王子様役の心理描写を読むことで「この男はヒロインに惹かれてるな」という確認&安心感を得る必要性からやっていることです。

2017-10-12 05:03:16
鳥山仁 @toriyamazine

@ponzz ええ。そこは書き手が意図すればできることなので、練習でどうにでもなります。何度か書けば慣れるはずです。

2017-10-12 05:05:15
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

@toriyamazine この小説を書いてた時から、一人称の小説(ストライクウィッチーズの二次創作ですね)を書き続けていたのと、あえておとボクやテレビを見てるような感覚を出して書いたのが影響したのか、書き方を忘れていたのかもしれません。

2017-10-12 05:09:23
鳥山仁 @toriyamazine

@ponzz ああ、なるほど。それなら、技術的な問題は無いと思いますよ。

2017-10-12 05:12:36
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

@toriyamazine ありがとうございます。 ただ、三人称の書き方を忘れていたのも事実なので、少し思い出しながら三人称の短編小説も書いていこうかと思います。 そこでもう一つ質問なのですが、一人称の小説で主役が登場しないシーンを書くのは基本的にNGの行為なのでしょうか。

2017-10-12 05:15:52
鳥山仁 @toriyamazine

@ponzz 主役というのは、一人称の語り部が徹底的な観察者で、事態に関与しないという意味ですか?

2017-10-12 05:20:03
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

@toriyamazine 主格(語り部)がいないシーンですね。 語弊を恐れずに言えば、一人称の小説で三人称のシーンを差し込む、ということです。 そういう意味では、事態に関与しないということになるのでしょうか。

2017-10-12 05:23:09
鳥山仁 @toriyamazine

@ponzz 構成が下手だと思われるので止めましょう。私の知り合いでも一人称と三人称の交ぜ書きをやっている人が何人かいますが、全員が一人称で書いていると事情の説明が出来なくなって、苦し紛れに三人称を入れるので、読み手に下手なのがバレバレなんですよね。あれは悪い意味で舐められるので不可です。

2017-10-12 05:26:57
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

@toriyamazine つまり、書く場合はよほど特殊な場合(プロローグやエピローグ、あるいは主格が物語の舞台から退場したとき)以外はやってはいけないことなわけですね。

2017-10-12 05:30:07
鳥山仁 @toriyamazine

@ponzz ええ。それなら一人称を使うよりも、いっそ三人称で心理描写を絞る方法によって、一人称と同じ効果を出していた方が、表現形式の一貫性が保持されます。繰り返し書きますが、心理描写を特定キャラに絞る目的は読者が予測するために必要な情報を「分かり易く」提示することなので、逆に言うと……

2017-10-12 05:35:27
鳥山仁 @toriyamazine

@ponzz ……読者の予測能力を考えずに話を組み立てるのであれば、どんな情報の並べ方でもOKなわけです。そういう意味では「小説の描写方法は何でもあり」なんですが、その方針で書いていても技術的な上達はあまり見込めないんですよね。目標をちゃんと絞っていないので。

2017-10-12 05:36:50
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

@toriyamazine 読者の目を忘れずに、読者にどんな影響をあたえたいのかっていうことを考えながら書く、という大前提を忘れず、読者の視点をぶらさずに書くことができるなら書いてもよさそうすですけど、基本的には技法的な奇手はやってはいけないわけですか。

2017-10-12 05:41:39
鳥山仁 @toriyamazine

@ponzz 一番の問題は、奇手の正体が技術的にそれ以外の方法が採れないためにやってしまう「苦し紛れ」だというのが、読者に解ってしまうことですね。娯楽作家というのは読者に馬鹿にされるぐらいがちょうど良いんですけど、技量が劣ると判断されるのは避けた方が良いです。

2017-10-12 11:46:07
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

@toriyamazine 小説の手法としては、何をやるにしても正道か一番ということですね。

2017-10-12 13:24:48
鳥山仁 @toriyamazine

@ponzz 基本原理に則った上で、何か変わったことをするのはアリだと思いますが、「何でもありなんだよ」と言って、でも基本を練習しない人はアウトですね。何でもありじゃ無い状態で反復練習をした人には勝てない確率が高いと思います。

2017-10-12 16:11:12
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

@toriyamazine なにがなんでもありなのかわからないから、今まで読んだ小説や気に入った小説を何度も読んで、取り込んでから書いてる現状でした。 基本って大事なんですね、やっぱり。

2017-10-12 16:16:02
鳥山仁 @toriyamazine

@ponzz 大事ですね。小説の場合は原理も単純だし、覚えていて損は無いと思います。その辺の基礎原理を書いても良いんですが、換金性が無いので電子出版すら意味が無いんですよね(爆)

2017-10-12 16:21:35
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

@toriyamazine まあ、金にならんもんは書きたくないですよな(笑)。その手のは同人作家が同人誌でやるものだと思います。 まぁ、基本のほうは小説を読み込んで学んでいくことにします。気に入った小説は100回読んでも飽きないので(笑)。

2017-10-12 16:25:23
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

@toriyamazine 目の前に教本が山になってるのに無駄になんてできませんよ(笑)。

2017-10-12 16:28:26