ルモンド記事から色々考えた

そう、色々
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buu @buu34

lemonde.fr/international/… さて、ルモンドの安倍晋三批判記事 考えをまとめるために、最初から少しずつ要約しながらつぶやいてみる。 (長いです)

2017-11-01 01:46:28
buu @buu34

まずタイトル、「安倍晋三、代々受け継がれるレヴィジョニズム(歴史修正主義/改憲論)」って言うのからして、よく分からない。確かに、佐藤栄作、岸信介、安倍晋太郎と、政治一家だけれども、各々が歴史修正主義者であるとか改憲論者であるとか、文中に出てくるわけではない。安倍晋三はそうだけど。

2017-11-01 01:47:19
buu @buu34

先の衆院選で、安倍自民党が勝利したことから記事は始まる。 最初の段落は、安倍の大叔父、佐藤栄作の紹介から。 非核三原則を打ち出してノーベル平和賞を受賞したが、米国と日本に核兵器を保管する取り決めを交渉もしていたと。 引用「佐藤の甥の息子にあたる安倍晋三は、63歳にして、

2017-11-01 01:49:06
buu @buu34

自らも‘歴史’に名を刻むつもりでいる。ただし、大叔父の政治哲学とはかけ離れたところで。安倍は、日本に『偉大さ』、何よりも、その主権を取り戻させたい。安倍によると、1946年に米占領下で採択された憲法の9条が交戦を禁じているため、日本の主権は制限されているという」

2017-11-01 01:49:37
buu @buu34

引用「北朝鮮との緊張関係や中国との敵対関係は、世論を不安にさせる一方、安倍晋三のような考え方の立場を強めてもいる」「中国や韓国は繰り返し、安倍氏のナショナリズム、さらには軍国主義を告発している」

2017-11-01 01:50:54
buu @buu34

引用「しかし、世界の大半の指導者よりも安倍がナショナリストなわけではなく、再軍備に血眼になっているわけでもない。確かに日本の防衛予算は2012年の第二次安倍政権以来、規則的に増加しているが、ほとんどGDPの1%を超えない程度である。その一方で、安倍は歴史修正主義者である。

2017-11-01 01:51:39
buu @buu34

彼が提唱している改憲は、大日本帝国を復権させ、1930年代初頭から第二次世界大戦終戦にかけて日本軍が犯した暴行を矮小化、または否定しようとする広大な企みの一要素なのである」

2017-11-01 01:52:37
buu @buu34

引用「1945年の敗戦は、日本の歴史に深い断絶を刻んだ。~安倍晋三のような右派は、この断絶を無かったことにし、戦後の『ページをめくり』、いわゆる永遠の日本、国際社会におけるコンプレックスから解放された、経済的にも軍事的にも強い日本を取り戻したがっている。

2017-11-01 01:53:11
buu @buu34

第二次安倍政権初期の2013年、安倍氏は『Japan is back!』と宣言した。‘歴史’の観点から見ると、彼の活発な外交や経済政策よりも、ネガショニズムの傾向が見られるこの歴史修正主義こそが残って行くだろう」

2017-11-01 01:53:36
buu @buu34

この後、安倍が成蹊大学で法律を学んだところから経歴詳述。安倍晋太郎が亡くなり、母の差し金で継がねばならなくなったこと、母が一家の長となり、そのプレッシャーは強く、今でも影響力があること、選挙地盤は山口で、岸家、佐藤家は長州閥、政界に力があること等々 (晋太郎特攻隊志願話もチラと)

2017-11-01 01:55:31
buu @buu34

安倍晋三は衆議院議員として自民党右派に属し、小泉首相の片腕として拉致問題に取り組み、断固とした態度で人気に。2006年首相に。「教育の分野では歴史修正主義の意図を示した」ものの、年金システムの問題等が重なり参院選に敗北、病気もあって辞職。ここからの野党時代に復帰の策を練る。

2017-11-01 01:56:09
buu @buu34

引用「菅義偉など自民党の他の議員と共に、自分が『本物の保守』と考える人物を集めた」「2009年10月、中川昭一の早すぎる死という巡りあわせが、安倍に有利に働くことになる。中川は創生日本の会長を務めていたが、そのメンバー達はまもなく安倍を後継に据えた」

2017-11-01 01:56:42
buu @buu34

引用「安倍に近い人物たち、たとえば、麻生太郎、JR東海の有力な会長葛西敬之(強烈な反中国派、2007年に安倍氏が創設した、小学校における愛国教育に関する委員会=教育再生会議? に参加)、富士フィルム会長の古森重隆(古森によると、日本国憲法は個人の自由を重視しすぎている)らが、

2017-11-01 01:58:30
buu @buu34

歴史修正主義のアジェンダは第二次プランに下げ、日本人の一番の心配事である経済政策を優先するように助言した」これがアベノミクス 引用「広報政策もテコ入れし、フジのような大メディアの助力を得、また~世耕弘成の援助によりSNS上の発信も活発化させた。

2017-11-01 02:00:21
buu @buu34

菅義偉はと言えば、官僚のコントロールを請け負った。『官僚は自民党と仕事をすることに慣れていたため民主党を嫌い、何でもして、その政策を停止させ、安倍が政権に返り咲くことを後押しした(byマイケル・ペン)』」 そして2012年12月、権力の座に返り咲く。

2017-11-01 11:48:51
buu @buu34

メディアの独占と管理に関する、デビッド・ケイの安倍批判も紹介 引用「安倍は、『積極的平和主義』という中身のあいまいな旗を振りながら、憲法の解釈を見直し、自衛隊が集団的自衛オペレーションに参加できるようにした。また、国家機密保護とテロとの戦いに関する法律も成立させたが、

2017-11-01 02:02:54
buu @buu34

野党は自由の侵害であると指摘している」 そして傲慢になり、モリカケ事件、、、北朝鮮ミサイル、、、 引用「安倍氏は、この緊張を利用して、任期満了前の総選挙を行った。勝てば歴史修正主義のアジェンダを継続することが可能になる。

2017-11-01 02:04:41
buu @buu34

それは1945年の敗戦以来の右派のアジェンダであり、また、安倍家の家督の結実でもあるのだ」 ここで、岸信介の紹介 引用「安倍晋三は祖父、岸信介へ賞賛の念を抱き続けており、『祖国の将来だけを考えた誠実な政治家』であると、2006年に出版された著書『美しい国へ』に書いている。

2017-11-01 02:05:33
buu @buu34

しかしながら、岸氏の経歴はきな臭い。1931年から1945年にかけて、日本が中国の東北部(満州)に建国した傀儡国家、満州国の政府の一員で、米国との戦争を始めた東條内閣の商工大臣にもなった。1945年、戦争犯罪の疑いで、米国占領軍に逮捕されたが、3年後、

2017-11-01 02:06:43
buu @buu34

笹川良一(1899-1995)のような戦前のウルトラナショナリストらと共に釈放された。その後彼らは、闇社会と政界、CIAの間の仲介役となった」

2017-11-01 02:08:08
buu @buu34

引用「米国にとって、もはや日本の民主化よりも、日本の右派を再編し、共産主義に転換しつつあった中国に対し、日本を『盾』に変えることこそが重大になっていた」「米国の指導下に行われた戦前のエリートの復権と官僚の温存は、強い保守勢力を生み、日本の再建と西側陣営への定着を可能にした。

2017-11-01 02:09:10
buu @buu34

またそれは、今日安倍氏がメッセンジャーの役割をになっている歴史修正主義への道も開いたのであった」 引用「日本は長い間、勝者米国の管理下に『独立』をあきらめ、その安全保障を米国に託してきた。傷ついた国の誇りは、1960年代の目覚ましい経済復興に、ひと時いやされた。

2017-11-01 02:10:06
buu @buu34

日本は世界第二位―今日では第三位―の経済大国になったのだ。しかし1980年代末に『バブル経済』がはじけると、この経済的ナショナリズムは致命的な打撃を受ける。格差が拡大し、高齢化も進む中、平和主義の世論も、次第に日本モデルの持続性に疑いを持つようになる。

2017-11-01 02:10:41
buu @buu34

右派は創世神話まで歴史をさかのぼり、そこに国のアイデンティティーが根ざしているという感情を掻き立て、敗戦の傷を清めようと企てた」 引用「第二次世界大戦をどう認識するかが、常に右と左の対立の中心であったが、

2017-11-01 02:11:51
buu @buu34

日本の魂の特殊性といったものの上に築かれた神秘的なアイデンティティーを考えることは、マイナーなテーマであった。ところが今、論争されてきた過去を書き替える、アイデンティティーのネオナショナリズムは、統合の物語となり、国家の最上位から示されようとしている。そこには二つの側面がある。

2017-11-01 02:12:38