@magazine_posse presents・・・ドイツと日本の反原発運動を、支持母体から比べてみた

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坂倉昇平@『大人のいじめ』(講談社現代新書)著者/総合サポートユニオン/NPO法人POSSE @magazine_posse

ドイツの反原発運動は、労働運動との連携を見せているらしい。日本でもかつて、総評を支持母体とした社会党が反原発運動に取り組んではいたはず。しかしいまや民主党政権では、むしろ連合出身の経産省大臣が原発を推進してきている。労働運動と反原発の関係は、ドイツに逆行しているかに見える。

2011-03-27 01:23:18
坂倉昇平@『大人のいじめ』(講談社現代新書)著者/総合サポートユニオン/NPO法人POSSE @magazine_posse

でも、そもそも総評は官公労組中心だったし、しかも労働市場規制の労働運動より、安保など政治主義に傾倒していた。当時の社会党は、ユニオニズムなき政治主義と反原発などの市民運動が基盤だったのだ。一方、民間大企業の労組は企業別組合で企業主義的に統合され、むしろ同盟に所属していた。

2011-03-27 01:24:54
坂倉昇平@『大人のいじめ』(講談社現代新書)著者/総合サポートユニオン/NPO法人POSSE @magazine_posse

80年代の官公労の衰退による総評の弱体化、さらに企業社会的再編の中、社会党は「現実路線」を目指し、総評の多くは企業主義的な民間大企業労組の同盟に回収され、連合になった。そして社会党は瓦解し、連合が支持する民主党と、労働運動がほぼ抜け落ちて市民運動中心の社民党に収束していった。

2011-03-27 01:26:15
坂倉昇平@『大人のいじめ』(講談社現代新書)著者/総合サポートユニオン/NPO法人POSSE @magazine_posse

しかも社会党は「現実路線」を目指して86年に「日本社会党の新宣言」を出すが、「産業社会の発展そのものがもたらした人類の危機」とまで言いながら、原発については一言も言及していなかった。現実性を求めて現状肯定に振れてしまったのは、ユニオニズムなき政治主義の反動であるように思う。

2011-03-27 01:27:38
坂倉昇平@『大人のいじめ』(講談社現代新書)著者/総合サポートユニオン/NPO法人POSSE @magazine_posse

結局、ドイツと日本の反原発運動の明暗を分けた背景に、企業横断的に市場規制をするユニオンにもとづく社民主義と市民運動との連帯や、現実的な戦略の不在があるのでは。ユニオニズムなき、非現実的な政治主義や市民運動に陥らない、原発など広範な課題を視野に入れた労働運動の構想が必要だと思う。

2011-03-27 01:29:42
@intensebleu

@magazine_posse :この国とドイツの落差ですよ。この国では体制に抗する者は徹底的に排除されてきた。このラベルが一生涯を蔽うのです。抵抗者を受容する社会的背景が全く存在しない。ドイツの緑の党を考えるとそう思わざるを得ない。権力や支配層は社会を憂う若者に寛容ではなかった

2011-03-27 01:41:18
坂倉昇平@『大人のいじめ』(講談社現代新書)著者/総合サポートユニオン/NPO法人POSSE @magazine_posse

福島第2原発(!)のスタジオジブリのグッズ店撤退とか、『On Your Mark』http://dai.ly/u5Ruh とか、かつて労働組合で活動した宮崎駿が「日本の会社は社会主義的な考えだった」的発言をしつつ、微妙…な反原発?なのも、ユニオニズムなき環境運動の典型に思える。

2011-03-27 02:34:36
souljazzsoul@XRP @souljazzsoul

随分な二次災害だw“@magazine_posse: 福島第2原発(!)のスタジオジブリのグッズ店撤退とか、『On Your Mark』http://t.co/EnmPr3Z とか、かつて労働組合で活動した宮崎駿が「日本の会社は社会主義的な考えだ

2011-03-27 02:49:54
@intensebleu

この国とドイツの落差ですよ。この国では体制に抗する者は徹底的に排除されてきた。このラベルが一生涯を蔽うのです。抵抗者を受容する社会的背景が全く存在しない。ドイツの緑の党を考えるとそう思わざるを得ない。権力や支配層は社会を憂う若者に寛容ではなかった(#@magazine_posse

2011-03-29 12:37:10