詩人 和合亮一さん(@wago2828)の全ツイートまとめ
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このことに意味を求めるとするならば、それは事実を正視しようとする、その一時の静けさに宿るものであり、それは意味ではなくむしろ無意味そのものの闇に近いのかもしれない。
2011-03-16 22:43:25今、これを書いている時に、また地鳴りがしました。揺れました。息を殺して、中腰になって、揺れを睨みつけてやりました。命のかけひきをしています。放射能の雨の中で、たった一人です。
2011-03-16 22:46:02あなたには大切な人がいますか。一瞬にして失われてしまうことがあるのだ…と少しでも考えるのなら、己の全存在を賭けて、世界に奪われてしまわない為の方法を考えるしかない。
2011-03-16 22:52:19また地鳴りが鳴りました。今度は大きく揺れました。外に出ようと階下まで裸足で居りました。前の呟きの「身元不明…」あたりで、です。外に出ようたって、放射能が降っています。
2011-03-16 22:58:14スーパーに3時間並んだ。入れてもらって、みんなと奪い合うようにして品物を穫った。おばあちゃんが、勢いにのれずにしゃがみこんだ。糖尿病でめまいがしたと言った。のりまきと、白米と、ヨーグルトを取ってあげた。
2011-03-16 23:20:59おばあちゃんに尋ねた。「ご家族の方をお呼びしますか」。おばあちゃんは「一人暮らしなんだ」と教えてくれた。家まで送りましょうか。「家は近いんだ」
2011-03-16 23:23:19翌朝5時に、水をもらうために並んだ。すでに長蛇の列だった。1時間ぐらい経って、みぞれが降ってきた。男の子がお父さんに笑い顔で言った。「お父さんよりも僕のほうが先だったね、起きたの」。その可愛らしい顔を見て、私は思った。おばあちゃん、水、大丈夫かな。
2011-03-16 23:27:28避難所で二十代の若い青年が、画面を睨みつけて、泣き出しながら言いました。「南相馬市を見捨てないで下さい」。あなたの故郷はどんな表情をしてていますか。私たちの故郷は、あまりにも歪んだ泣き顔です。
2011-03-16 23:48:40また揺れた。とても大きな揺れ。ずっと予告されている大きな余震がいよいよなのかもしれない。階段の下まで行って、揺れながら、階段の先の扉を開けようか、どうしようか、悩んだ。放射能の雨。
2011-03-16 23:50:54だいぶ、長い横揺れだ。賭けるか、あんたが勝つか、俺が勝つか。けっ、今回はそろそろ駄目だが、次回はてめえをめちゃくちゃにしてやっぞ。
2011-03-16 23:54:45