FF6におけるコイントスイベントとマッシュの動向について

エドガー視点から語られることの多いFF6のコイントスイベントを、マッシュの側から考察してみました。
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Kaiser Matthius @Ryu_Yas0417

「運命のコイン」事件には、「どっちが出ても恨みっこなし」ということで、マッシュに後ろめたさを感じさせること無く、好きなようにさせてあげようとするエドガーの優しさが溢れていると思う。そして、マッシュは自ら決断するということを経験し、人格的に成長できたのだと思う。→

2017-12-01 11:02:49
Kaiser Matthius @Ryu_Yas0417

この事件を経験することでマッシュはより視野を広げ、兄のことを考えてより良い行動が出来るようになったのではないか。この「運命のコイン」事件の根底に流れるのは、フィガロ兄弟の厚い信頼関係、心の結びつきである。にせうささんのツイートでそれを改めて実感できた。→

2017-12-01 11:09:29
Kaiser Matthius @Ryu_Yas0417

にせうささんのツイートで面白いのは、フィガロ兄弟の政治的立場をふまえていること。そして、マッシュの出奔と「出家」についてダンカンの関与説を挙げていること。マッシュの「出家」とダンカン関与説は実に興味深い。→

2017-12-01 11:22:19
Kaiser Matthius @Ryu_Yas0417

私事であるが、現在南北朝・室町時代に非常に強い関心を抱いており、マッシュの「出家」の話を聞いて、足利将軍家の子弟の出家に思いを致した。→

2017-12-01 11:27:50
Kaiser Matthius @Ryu_Yas0417

観応の擾乱で兄の室町幕府初代将軍足利尊氏と弟の直義(両者は非常に仲の良い兄弟だった)の骨肉の争いを経験したあと、足利将軍家では将軍後継者以外の男子は僧籍に入るのが慣例となった。無用な将軍位継承争いを避けるためである。→

2017-12-01 11:31:58
Kaiser Matthius @Ryu_Yas0417

実際には、僧籍に入った男子は諸般の事情で還俗し、将軍となる者や将軍位継承争いに名乗りを挙げる者が出た。つまり、僧籍に入った足利将軍家の男子は、不要な政争の種にならないために取り除かれた存在であるとともに、いざという時の将軍位継承のスペアともなりうる存在だったのだ。→

2017-12-01 11:39:11
Kaiser Matthius @Ryu_Yas0417

マッシュがダンカンの下でモンク(修行僧)となったのも、足利将軍家の男子のように、王位継承争いに巻き込まれるのを避けるとともに、エドガー王の系統が断絶した時の、王位継承の最後の手段としての可能性を残すものであった。これを気付かせてくれたにせうささんに敬意を表したい。→

2017-12-01 11:43:37
Kaiser Matthius @Ryu_Yas0417

なお付言すれば、ダンカンが「運命のコイン事件」に関与していたとする偽宇佐さの説に賛同するものであるが、もう一歩進めて、ダンカンの位置づけについて考えてみたい。→

2017-12-01 11:45:58
Kaiser Matthius @Ryu_Yas0417

にせうささんは「あの世界に教会や寺が大々的に存在していない」と仰るが、フィガロ先王の弟は「枢機卿」であった。枢機卿はカトリック教会の教皇の最高顧問、教会の最高位聖職者である。故に、彼の世界で教会に関する描写はほとんどないが、確実に存在していただろう。→

2017-12-01 11:51:03
Kaiser Matthius @Ryu_Yas0417

そのように考えるならば、マッシュがフィガロ国教会の寺院に入る可能性もあっただろう。しかし、それではフィガロ王権に近すぎる。マッシュが再び王位継承争いに巻き込まれる可能性が大きい。→

2017-12-01 11:55:10
Kaiser Matthius @Ryu_Yas0417

そうとなれば、別の方法を模索しなくてはならない。そこで登場するのが霊峰コルツで修行するモンクのダンカンである。私は彼の世界のモンクを教会の聖職者(僧侶)というよりも修験者と捉えている。→

2017-12-01 12:03:35
Kaiser Matthius @Ryu_Yas0417

フィガロ国教会から外れ、霊峰コルツの山岳信仰に励む修験者ダンカンの下で修業の道に入ったマッシュは、かくして俗世間から離れて修験道に入り、王位継承資格を喪失する。私はマッシュの「出家」をこのように捉えている。なお、現実の修験道は在家主義であることは誤解を避けるために述べておく。→

2017-12-01 12:08:53
Kaiser Matthius @Ryu_Yas0417

以上、にせうささんのツイートを受けて徒然なるままに考えを述べてみた。色々と考える材料を提供してくれたにせうささんに感謝します。

2017-12-01 12:10:41
Kaiser Matthius @Ryu_Yas0417

おっぱい(語り終えた)。

2017-12-01 12:11:01
@niseusa

おっぱい(リツイート完了しました)。

2017-12-01 20:09:56
@niseusa

私が今回マッシュの「モンク」=「修行僧」と捉え、王位継承争いからの離脱を内外に知らしめる形をとったのでは、という説の裏には、今フレッシュなあたりでいくと「おんな城主直虎」の南渓和尚、好きな歴史のあたりでいくと、大海人皇子の行動が元でした。足利将軍家の方は詳しくなく、

2017-12-01 20:13:22
@niseusa

思い至るまでにはいかなかったのですが、同じように王位を回避しつつも、血脈が途絶えた時のスペアとしての役割を残しつつ、王位争いからは抜け出す、という方法が同じようにあった、ということを示していただき、感謝の至りです。

2017-12-01 20:15:13
@niseusa

マッシュをダンカンの元に修行させに行かせたのは先王かとは思うのですが、自分の子達が争う未来を作らないために、ダンカンに託し、ダンカンもそれを分かってマッシュに道を示したのではと考えると、先王の双子に対する愛情を感じずにはいられません。

2017-12-01 20:22:14
@niseusa

結論:フィガロ兄弟はお父さん含めて尊い。

2017-12-01 20:23:40
Kaiser Matthius @Ryu_Yas0417

にせうささんが、「運命のコイン事件」以前からダンカンがマッシュが出奔した時のことを考えており、それにはエドガーとマッシュの父王も関与している可能性を指摘したのは、目からうろこが落ちる思いだった。あの兄弟の周りの大人は、兄弟のことを考え、陰日向になって助けていたと考えると感慨深い。

2017-12-02 00:40:38
Kaiser Matthius @Ryu_Yas0417

今回の考察(という名の妄想)で改めて気になったのが、エドガーとマッシュの叔父にあたる枢機卿だ。枢機卿はフィガロ王の弟でありながら僧籍に入った。Vジャンプで掲載されたフィガロ王国史によれば、病弱であったために父王(エドガーたちの祖父)に疎まれていたという。→

2017-12-02 00:49:16
Kaiser Matthius @Ryu_Yas0417

私はVジャンプのフィガロ王国史を実際に読んだことが無いので想像を逞しくして語るが、おそらくは件の枢機卿は父王によって若くして修道院に入れられ、聖職者の道を歩まざるを得なかったのではないか。俗界から離れて修道院に入る。つまり、この時点でエドガーたちの叔父は王位継承権を喪失した。→

2017-12-02 00:54:18
Kaiser Matthius @Ryu_Yas0417

このように考えると、マッシュと叔父には多くの共通性が見出される。この叔父は若い頃は病弱であったが、長じて健康を回復したのか、父王死後兄王の時代にはフィガロ国教会の最高位聖職者である枢機卿にまで出世した。健康を回復し、宗教界で権勢を振るう叔父は、王位をも望むようになる。→

2017-12-02 01:00:24
Kaiser Matthius @Ryu_Yas0417

この後の枢機卿の動向についてはかつて考察したので纏め記事を参照してもらいたいが、この枢機卿とよく似た立場にいたマシアス王子が叔父の反乱と死を見て、色々と考えることがあったに違いない。そして、マシアスの父であるフィガロ王も、兄弟相打つ悲劇を子供たちに経験させたくなかったであろう。→

2017-12-02 01:06:04
Kaiser Matthius @Ryu_Yas0417

そこでフィガロ王はマシアス王子の師であるダンカンに後事を託していたのではないか。一方、エドガーも弟のことを案じて例の「運命のコイン」の計画を立てていた。そして、弟マッシュは自分の存在が王となる兄にとって障害になることに悩み苦しんでいた。→

2017-12-02 01:10:09