木下斉 『地方創生大全』 批判 羊頭を掲げて狗肉を売っちゃイカンですよ。

『地方創生大全』と名乗れば、そら、地方創生の取組に必要な基本的なことはこれ一冊にまとめられtている、と思いますよね。 果たして木下流『地方創生専門店』は、何をどう売ろうとしているのか? 、『店舗診断』のアプローチで吟味しgたその結果は・・・?
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情報創発研究 @takeoquolaid

#木下批判 今日の批判:木下斉『地方創生大全』2016 東洋経済新報社 果たして言うほどの内容かどうか。 pic.twitter.com/VBSIAfG8sC

2017-12-10 08:30:50
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この人の言説は先に商店街活性化に関する所説:「エリアイノベーション」を批判した。批判の結論は『デタラメを言うな』。市が提唱する方向と方法による空店舗活用を商店街活性化の戦略として採用する論拠は示されていなかった。 pic.twitter.com/4gn6x6AsLz

2017-12-10 08:36:07
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今日検討する本:『地方創生大全(以下「大全」)』は、「まちづくり事業家」である木下氏が、その手法を「地方創生」全般に拡大普及しようとするもの。 批判のテーマは、「大全」は言うほどの効能効果を主張する論拠を持っているか?ということ。

2017-12-10 08:52:00
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ただ批判するだけでは面白く無い、今思いついたが、本書を「地方創生大全」という看板を掲げた、地方創生をコンセプトにワンストップショッピングを標榜する「木下商店」に見たてて、看板を基準にその品ぞろえをチェックする、という方法で取り組む。コンサルタン的手法かと(^_^)

2017-12-10 09:12:40
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#木下批判 ② まず看板の確認から。 「大全」と特筆大書された店主の気合いが感じられます。なにしろ「大全」ですからね。地方創生なら当店へ、Aからzまですべて取り扱い、地方創生ワンストップショッピングを保証している。地方創生に関する限り、その目的・目標から戦略、プロジェクト一般論から

2017-12-10 09:18:29
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状況分析―目標設定、戦略的プロジェクトの選定基準、プロジェクトプランニング―マネジメんトのあり方等々、ジャンル別に売り場がレイアウトされ個別コンテンツ:アイテムが陳列されて顧客の吟味を待っている、と期待される。なにしろ「大全」ですからね。では売り場をチェックしてみましょう。

2017-12-10 09:30:13
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入店料税(本体1500円+税)を払って店のドアを開けると「はじめに」というアピールが。木下商店のコンセプトでしょうか。 1.これまでの自治体主導の術式では地方創生は不可能 2.地方創生は「事業」であるべき と大書されています。 さらに巷間伝えられる「成功事例」は疑いましょう、と警告(続

2017-12-10 09:40:43
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自治体主導の術式には構造的に問題があったとして、同店の「店づくり」を “構造問題を五つの視点から整理する”とアピール。 売り場は五つのジャンルに分類されている。「売り場標示」をまんま引用すれば、①タネの選び方 ②モノの選び方 ③ヒトのとらえ方 ④カネの流れ方 ⑤組織の活かし方 れれ?

2017-12-10 09:48:40
情報創発研究 @takeoquolaid

当店の店づくり(品ぞろえ・接客サービス・売場環境)のテーマは、「地方創生大全」では無くて、「地方創生的看板のもとでの事業の起こし方」では無いか? という疑問が生じます。すでに見え隠れしている「事例紹介的POP広告」にも匂っています。歩を進めて売り場全体を一望して見ましょう。目次です。

2017-12-10 09:55:25
情報創発研究 @takeoquolaid

前掲「五つの視点」があらためて次の五つの売り場に分類、それぞれ4~7項が陳列されている。第1章:タネの選び方「何に取り組むか」を正しく決める 2:モノの使い方「使い倒して『儲け』を生みだす 3:ヒトのとらえ方「『量』を補うより『効率』で勝負する (続

2017-12-10 11:28:19
情報創発研究 @takeoquolaid

承) 4:カネの流れの見方「官民合わせた地域全体を『黒字化』する」5:組織の活かし方「『個の力』を最大限に高めよう」というレイアウト。「地方創生大全」を売る木下商店、売り場のレイアウトはこれでOKか。「大全」を求めて来店したお客に売り場・品ぞろえは何を提供しているか?

2017-12-10 11:33:49
情報創発研究 @takeoquolaid

#木下批判 まず第一売り場のテーマ「何に取り組むかを正しく決める」の内容をチェック。 木下流地方創生を成功させる「正しい事業の選び方」はどう提案されているか? 「正しいジ事業」は何を基準に選ばれるのか? 7個のアイテムが陳列されているが・・・・。

2017-12-10 11:42:48
情報創発研究 @takeoquolaid

「正しい事業」を選択する、構想する基準となる事項は提示されていない。 01「地元経済の改善に真正面から向き合おう」というのですが、ぜんぜん真正面から向き合っていない。これ、地方創生の正面課題ですからね。如何に地元経済の「改善」に取り組むのか、現状―原因―改善課題―取り組み方―事業選定

2017-12-10 11:50:16
情報創発研究 @takeoquolaid

といういわば「総論」が展開されているのかと思いきや、総論レベルの展開破壊無、いきなり先行事例を「成功と言われているが実際は失敗事例」とと判断基準も明らかにしないまま、断定して紹介。まあ見れば失敗とわかるレベルの事例紹介であり、事例紹介で木下商店の売り物の本物度合が論証される (続

2017-12-10 11:57:24
情報創発研究 @takeoquolaid

わけでは無い。 これは成功事例、失敗事例として引用される事例全般について言えること。 理論を持たないコンサルタントは事例に逃げる、というのは業界の通例ですが、木下商店のオーナーさんは事例をもってその商品アイテムの目的整合性の論証に代えることは無いと信じてその提唱の検討を今少し。

2017-12-10 12:08:56
情報創発研究 @takeoquolaid

とは言ってみたものの、以下第一章でのべられていることは、ゆるキャラ、特産品、地域ブランド、プレミアム商品券、ビジネスプランコンペ、官製成功事例への批判。先述のとおり、こういう先行事例、いわば他店の商品の欠陥を論うことでうちの「商品の良さ」を実証することは出来ないので、(続

2017-12-10 12:19:58
情報創発研究 @takeoquolaid

「地方創生なら当店が一番」「地元経済の改善なら当店が専門店」と主張する根拠がお客が吟味出来るように陳列されているかと言えば、それは全然無し。 何も陳列されていないところは、先行他店の店づくりと同じレベル。 但し、他店は「地方創生大全」などという大看板は立てていませんね(^_^)

2017-12-10 12:25:33
情報創発研究 @takeoquolaid

「地元経済の改善に向き合う」という地方創生の総論的課題、自ら掲げた大看板に木下商店がその店づくりでどうニーズに応えようとしているか、引き続き店舗診断を続けますが、どうも第一章で早くも「看板に偽りあり」かな、という感じですが、「総論」レベルはカッコに入れて吟味を続けます。

2017-12-10 12:30:47
情報創発研究 @takeoquolaid

#木下批判 ③ 何に取り組むか、第1章「何に取り組むかを正しく決める」で地方創生的事業選定の基準、決定に際しての着眼などを陳列し損なっている木下商店、次の売り場は 第2章「モノを使い倒して『儲け』を生み出す」です。 第1章的課題をスルーして次に推奨するのは「儲けを生み出す」こと

2017-12-10 12:43:35
情報創発研究 @takeoquolaid

ちょっと本論からずれますが、ここに木下商店、木下商法の基本が露呈しているので忘れないうちに指摘しておくと、「地方創生的問題状況」:なぜ地方創生的取組が必要か、という基本を確立しないまま「儲け」基準で行動すると、部分最適が地方創生的最適と合致しない可能性があること。(続

2017-12-10 13:01:28
情報創発研究 @takeoquolaid

エリアのコンセプトを確立しないで、取り組むエリアイノベーション、個別空店舗の活用には成功しても、商業街区としての全体性の再生には結びつかないケースは、県庁所在地中心市街地でよく見られるところ。相互作用・相乗効果の発揚が不可欠の都市経営では重々留意すべき問題。

2017-12-10 13:07:59
情報創発研究 @takeoquolaid

あらためて本編:第2章「モノを使い倒して『儲け』を生み出す」です。 モノとは何か? 目次的には、道の駅、第三セクター、公園、真面目な人、オカールプロジェクト、という配列で、何を売るのか見極めるのが難しい。道の駅や第三セクターは従来の手法:『モノを活かすことに失敗事例らしい。

2017-12-10 13:17:33
情報創発研究 @takeoquolaid

従来の公的取組では『儲け』を追求できない、目的合理性に欠けた取組になって失敗しやすい、失敗しないためには「民間主体」で「儲かる事業」に取り組むべし。 解りやすい木下商法。ちなみにオガールプロジェクトは地方創生的次の段階への移行が実現して始めて『成功』かと。

2017-12-10 13:22:07
情報創発研究 @takeoquolaid

ここまで奨めてきたの感想: 口述筆記、ツイッターのまとめ的叙述が多い。 論証すべきところで事例を挙げて一件落着。『失敗事例」の分析は皮相的、既存事業の改善に資する分析無し。エリアイノベーションも空店舗活用は言えても既存個店群の『稼げる売り場』への改善については無言。

2017-12-10 13:36:01
情報創発研究 @takeoquolaid

『地方創生専門店・木下商店』が想定する標的顧客は、エリアイノベーションと同様、新規創業者オンリーのような気がする。それも地方創生的問題状況へのチャレンジ、都市の持続可能性の再構築の一翼をになう趣旨というより、地方創生的問題状況を利用して『稼げる事業』を立ち上げよう、という方向?

2017-12-10 13:43:47