【まとめ】貴方が小説だとしたら
フォロワーさんのイメージとかから作成されたものたち。
恋愛系
阿呆の遠吠えに酷い目にあった。しかし、小さい頃の私は恋のお稽古をしていた。いくら酷い目にあわされるとしたって、私はその人に会いたいのだろう、と。気違いのように外では猫が発情の時期であった。 (@yurihuzi1996 )
2017-11-25 22:17:21涙が出ちゃったの。女の子らしく胸に染み込んだと言う。どこもかしこも洗いたての、洗濯物干のぱたぱたと風に、揺らされる音が見えるほどに大きく鳴る。今日の恋は、恋は、普段の恋とは違うのだ。彼女は泣き止まない。 (@mmkan03 )
2017-11-25 22:19:08二人の目かま探りあって、一つになろうとした時、女の腕をぐっと引き寄せて、落ちかかったが、掌で口を突きのけられた、よく見ると彼女の唇には真っ赤な毒薬で染まっていた。 (@toritabeta__i )
2017-11-25 22:17:43私は食物と享楽のある世界へ出ていくんだわ。だとか、唯物的に私を愛してね。だとか…自分を計算してしまう。寒い季節だ、白い頬をマフラーに埋めながら声を殺す他ないのである。 (@___mitsuko___ )
2017-11-25 22:20:41綺麗にお化粧して、真白に気飾って、ばたばたとあがきながら、高くつり上がって、だらりとなったところを…。ああ、ああ、首吊りがしたい。まるで毒婦という言葉が流行った頃の極彩色。新宿や渋谷の道玄坂のほうが不良も義理人情。 (@sickly_undead )
2017-11-25 22:23:29足早にすぎるサラリーマンに追い越される翌る日に、私は渋谷の道玄坂のおおきな画面を見て歩いていた。しかし、サラリーマンはたいてい少しばかり気が触れている。ここは大きい瘋癲病院だ。待合室である。 (@aloe_kingdom )
2017-11-25 22:25:27「死ぬと言われたほうが恋の喜びは強かない?」 獲物にとどめを刺すような鋭い視線を寄越すのは首をすくめているのは彼女である。睫毛の影が柔らかいのが不釣り合いな顔だ。突き飛ばされた拍子に片肩のうわぎは脱げた。 (@ponashuti )
2017-11-25 22:29:23彼女たちの足は日本人よりも黒いのだ、夜の光でまどわしであることを知るだろう。 『何が彼を進出させたか』や『何が彼女を決断させたか』や『恋愛秘譚』、新しい小説の背表紙がたち並ぶ。並ぶ、並ぶ。列を成して並ぶ。 (@3310rock291 )
2017-11-25 22:30:45私はたった今やっと書き出した。しかし、実をいえば、私は諸君になんの遠慮もいらないのだ。 「しゃあしゃあと図々しい女は世の中にあるものだな」 白痴のように叫ばずにはいられない。 (@90LMk5a64rdOj4B )
2017-11-25 22:33:43お上手な一人芝居にため息も出るだろうが、それは御伽噺の王子様のひとりごとだ。あの時と同じように女を抱いている。御伽噺のお姫様に出世した女は嗚咽を漏らすばかりである。 (@oil_wholeworld )
2017-11-25 22:36:55今の物書き売りは声をあげるのではなく、マスコミまがいの仲見世にもうろついていたものである。『若者』を使ったところで、懲役となることも、若者たちがつれていかれてしまうなどもなかったのである。 (@suke_uyo )
2017-11-25 23:52:25古風なおもちゃじみた乗合船を描く画家が渋谷で似顔絵を描いていた。お察しながら、数百円にぽんぽんの諸君を。ましてやぼろぼろなパレットに筆。愛敬は画家か。どうしてなかなか、人々の視線は我が物顔の波をたてるのだ。 (@monokaki_minami )
2017-11-25 23:53:11まるで子供じゃないか。と思ったほど、足を縮めながら伸ばした感じは可愛いのだが、真っ赤なワンピースの裾はつり上がって、足が見える、その辺にふてぶてしい膨らみがあった。足の裏は七輪の炭火の明かりに染まった。 (@sobanohougasuki )
2017-11-25 23:55:02道端に鬼灯が詰められた箱がたくさん山置き棄ててあった。彼はその鬼灯を、盗むでもなし、もらうでもなし、むろん買うでもなし、13本も飲んだのだ。避難者の溢れた校舎には遊女や、芸者が目立っていた。乱れた花畑。 (@Ysk26FA )
2017-11-25 23:58:20ハチ公の周りは、そうだ、私と友達が行った時、ちょうどその周りの建物が燃えている最中だった。喫煙所だけには、火がまだ廻っていなかった。私たちはいかにものんきとんぼらしく、横目に喫煙所に腰をかけ、ライターを齧りながら、ちゃぶちゃぶと火の元を足の先つけた。 (@otmns )
2017-11-26 00:03:10トタンの壁さえ超えなければ、その裾から怒鳴られることも無かったのだ。藁一枚の上に転がっていた。ぼろ布を見つけては敷き詰めた。ゴミのようでも満たされているような気がした。しかし、何故にも隠して暮らすのである。ゴミは集めてもゴミだと気づきながら。 (@jasdf7WFMhyd )
2017-11-26 00:12:28この間立派な労働者に成り上がったと聞いていたけれど、また舞い戻りだろうか。 不景気なこと。とみんなが、嘆くものだから、夜の空も雨模様に。彼は素知らぬ顔で、おまけに威風堂々と立ち去ってしまった。 (@souseki5432 )
2017-11-26 01:19:00人間の姿、惨めな醜さを売り物にする物貰いが、あまりにも多いとからかうものだから、あんたなんかに醜いどん底がおわかりにでもなるのだろうか。と美しさは姿見の美しさじゃないと語れば伝わるのだろうか。 (@sige1454 )
2017-11-26 01:20:12気違いの真似でもせずに、恋ができるのだろうか。だけれど本当に気が違ったのだろうか。正気だったって、人は人の見てところで、恋をしてるとけたけたと笑うのだ。路地を見れば、どこかの男女が接吻をしていた。 (@Cherrry_Kouta )
2017-11-26 01:21:26涙を拭くのにハンカチは役には立つと教わったのは何時だっただろうか。 遊女はハンカチを出して、目をこする振りをした。 「主義者かぶれか、お前は」 とんだ見世物にされたものだ。 (@ventus_atmos )
2017-11-26 01:22:47ずいぶん気をもんで待っていた。と飛びかかるような怒声とともに、きたない机の灰皿に灰が落とされた。若い生娘のように両手をちょこんと揃えている彼女は、男の顔をじいと見つめていたが、店員の声に、肩を微かに震わせた。 (@landwell_ear )
2017-11-26 01:23:28渋谷のツタヤ前では今日も素人が演奏してる。けれども、どこにもあるとある日へなどと迷い込んだのである。物好きによる探訪ではなく、彼には彼の用があったのだ。美しい娘が弾いていたのは、間違いもなく彼の拾いものであった。 (@py8_ol )
2017-11-26 01:24:11短い毛が乱れて、彼の額を幼く見せている。睫毛と唇が浮き上がって、一つひとつの生きもののようだ。靴下がない。素足をぴったりと組みかえて、桃色の貝細工のような頬を釣り上げて微笑む彼女は、可愛い。可愛い。 (@sai12m31 )
2017-11-26 01:24:54