宇都宮泰氏による「テープエコーを知ろう」

テープエコーマシンの代表ローランドRE-201
2
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

3F1Ch キャプスタンをしっかり掃除するには、ピンチローラーをいったんはずし(ローラーの上のねじをはずすと、とれます)、よく絞ったアルコール綿棒で掃除します。ローラーは裏表があるので、組み付ける際注意。シャフト部分がへこんでいるほうが上。 pic.twitter.com/IFGCqmGbW7

2017-12-28 06:21:16
拡大
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

3F1Dh ダンパーとバックテンショナーのフェルトは掃除が難しいです。乾いた綿棒やドライバーの先端で、慎重によごれを書き落とすくらいしかできません。 アルコールは使用しません。

2017-12-28 06:23:21
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

3F1Eh ピンチローラーはゴムで出来ているのですが、アルコールの常用はゴムを変質させる可能性があるため、出来るだけ使用しないよう気をつけます。 まあ、1年に一回程度なら・・ 通常は中性洗剤を綿棒につけ掃除。 pic.twitter.com/9KhVL9g05U

2017-12-28 06:25:55
拡大
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

3F1Fh ピンチローラーのシャフトは、よく油切れになります。1年に1回程度は、高品位の機械油を一滴注油。自動車用の全合成油0W か10W程度の硬さのオイル。 ローラーをはずした際には、シャフトと穴部分をアルコール綿棒などで清掃。

2017-12-28 06:29:04
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

3F24h ここでの調整は、主にテープ走行系、ヘッド周辺についてです。 まず、機能に関係する構造物が、どのように位置していればいいのかの、アウトラインの理解と、調整箇所(赤丸)について。 たくさんあるように見えるが、びびらないで・・。 写真は、ヘッド上のカバーをはずしてあります。 pic.twitter.com/ZW4EHdfjaw

2017-12-29 22:00:10
拡大
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

3F25h 注:各部の名称機能は、一般的なテープマシンでのものの流用で、メーカー発行のサービスマニュアルの掲載とは異なります。

2017-12-29 22:01:42
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

3F26h 各ヘッドには3箇所ずつの調整があるが、ここに手を出す場合、一連のツイートを熟読し、理解のうえで行ってください。 また調整には手順(順番)があり、内容を理解の上、その手順を厳しく遵守してください。理由も併記します。

2017-12-29 22:04:00
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

3F27h 理解 : まずこれらの機能構造物がどのようになっていればいいのか・・・。 全てはベースプレート(土台)の上に配置されていますが、全ての部品はこの土台の上に垂直になっていること。 pic.twitter.com/cdynICivkS

2017-12-29 22:07:52
拡大
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

3F28h ヘッドに関しては、前出のギャップ・ラインが垂直に。 そもそもキャプスタンシャフト(モーター)が垂直の必要。一般的にはそうなっていることを前提にしますが、強い衝撃を受けた機では、そこから直す必要がある場合も。 pic.twitter.com/3gMgo106id

2017-12-29 22:11:39
拡大
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

3F29h ヘッドの調整に先立ち、このマシン固有の調整が、テープ・トレー高さ調整。 この調整はヘッドまわりすべてに影響するため、ヘッドまわりの全ての調整に先立って行う必要があり、、、ヘッド調整後にこの部分をさわると、「振り出しに戻る」になりかねません。 pic.twitter.com/qmmadYJQyr

2017-12-29 22:20:54
拡大
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

3F2Ah この調整↓ はテープを走行しながらやったほうがよいので、手順をよく考え作業しましょう。

2017-12-29 22:34:47
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

3F2Bh ヘッドは、この機種の場合、左から消去、録音、再生1、再生2、再生3の5ヘッド。 それぞれのヘッドには調整が3つずつ付いている。原則として調整順は図の通り。最初の調整は後の調整に影響を及ぼすので、1を調整すると2、3、も調整。逆に3のみ調整(少しなら)はOK。 pic.twitter.com/Ax5UhHTTEP

2017-12-29 22:39:39
拡大
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

3F2Ch 最初に、おおまかに全てのヘッドの高さ調整。 テープを走行させ写真参考に。 ねじ1回転以上回す場合は、2あおりも調整し、垂直を維持しながら行う。 この数値は、一般的なヘッド設計規格に準拠のもの。 pic.twitter.com/vGY94pUalC

2017-12-29 22:44:27
拡大
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

3F2Dh 高さもあおりも、目で見えるほど狂っていても、あまり音には影響を与えないが、安定性やヘッド寿命に影響。 対してアジマスはシビアに音に影響。しかしこれは録音再生しながらでなければ調整できない。

2017-12-29 22:46:41
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

3F2Eh あおりの垂直調整は、端のヘッドからガイドやキャプスタンに見通し、それらと平行になるように調整するか、プラスティックの三角定規を加工し、、、、

2017-12-29 22:49:52
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

3F2Fh 3アジマス調整: 本来はテープ走行方向に対して記録縞が垂直になっている必要があるが、エコーマシンではその機体で完結すればよいので、、、。 消去と録音のアジマスは目分量でOK。 再生の3ヘッドが録音ヘッドと平行になればよい。 テストはシングルディレー状態で行います。 pic.twitter.com/9zvueJi4jQ

2017-12-29 23:18:46
拡大
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

3F30h モードセレクタの1、2、3が、それぞれ再生ヘッド左から1、2、3。 テープ速度を最低にし、トレブル上げモニターしながら、該当のヘッドアジマスを調整します。高音まで最もよく出る位置が正しいアジマス(録音ヘッドと平行)。 すべての再生ヘッドについて調整。

2017-12-29 23:22:12
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

3F31h テープ速度を速くしても異常がないことを確認。 調整が終わったら、調整ねじをロックする。 ロックには「セメダイン」のセルロース糊(昔からある黄色いチューブの)を使用。

2017-12-29 23:24:30
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

3F32h バックテンション調整: 通常は調整の必要ありませんが、テープをオリジナル以外のものに変更したり、メカオーバーホールした際には必要。 pic.twitter.com/bgwE7JLJIj

2017-12-29 23:29:15
拡大
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

3F33h オリジナルのテープは、テープ裏面がカーボングラファイトコーティングで摩擦を減らしているが、そのテープは入手が困難なことから、互換テープによっては通常のカーボンマット加工。これは摩擦をむしろ増やす加工なので、調整しなおす必要がある。

2017-12-29 23:31:28
宇都宮泰 @utsunomiaa_com

3F34h バックテンションが問題ある場合の症状は、写真の書き込みを参考に。

2017-12-29 23:32:53