LGBTQとかダイバーシティーとかに違和感を覚える理由が見えてくるかもしれない千葉雅也氏のつぶやきをまとめてみた。
ダイバーシティという名の下で、ゲイ文化の承認が言われるわけだが、そのゲイ文化って、ダイバーシティどころか、男らしさの「硬直化」したテンプレ(筋肉とか髭とか短髪とか)で動いてる文化で、これを認めるのが進歩的なのか……みたいな感想を持つ人もいるんじゃないかな。(続
2017-12-24 00:23:16ゲイ文化のそういうテンプレ性に批判的なゲイはたくさんいて、昨日言ったことだけど、ゲイ文化をもっとカテゴリー性愛的じゃなくしようという方向もある。
2017-12-24 00:27:38だが、どんなにノンカテゴリカルにしようとしても、そもそも「男が好き」という大枠があるわけだ。どうしたって大枠がカテゴリカルなわけだ。そこを外したら、男性同性愛じゃなくなってしまう。もしダイバーシティという概念が「徹底化」に向かうべきなのなら、それは男性同性愛の定義と矛盾する。
2017-12-24 00:27:38LGBTと一緒にリベラルな共生社会へといったスローガンでは、「同性愛の定義」や「異性愛の定義」を甘く見ているのではないか、と感じる。もっと特異性へ、ということと、カテゴリーに執着することは、形式的に矛盾する。この矛盾を、リベラルな議論はナアナアで流そうとしているのではないか。
2017-12-24 00:31:48マラブーは、資本主義が要求する「流動性」と、それに対して抵抗的でもある変化の能力、すなわち「可塑性」を区別する。流動性の反対は「硬直性」だ。可塑性は、流動性と硬直性の止揚。ここで僕は、可塑性が流動性に抵抗できるのは、そのなかに「可塑的硬直性」があるからだ、と言い直したい。
2017-12-24 00:48:34マイノリティの性愛における特定のカテゴリー(ゲイとっての「男」、レズビアンにとっての「女」、さまざまな「〜系」など)の機能は、流動性に抵抗するための「可塑的硬直性」なのではないか、と思う。
2017-12-24 00:50:14もしかして、異性愛は強固にカテゴリカル(自然的要因で)なので、不安定なカテゴリー性愛(同性愛など)がまず前衛となってノンカテゴリー化を進め、最終的にはたとえば「同性」愛を自己否定し、そして人類の性愛の全面的ノンカテゴリー化を実現するんだ、とか本気で思っている人がいるのかな。
2017-12-24 00:59:41しかし、女性の側のファルス享楽、というのはよく分析されてない言い方で、これでは足りない。それによって何を言いたいのかをよく考えないといけない。
2017-12-24 03:22:38