《チェルノブイリ原発事故の実際の健康被害の殆どは、福島県内には伝えられていない》

自己ツイートをまとめました。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

恐らく、311の後、福島県内で伝えられたチェルノブイリ原発事故による被害が、あまりにも現地の事実と違っているからだと思われるが、 福島県民健康調査検討委員会の議論の粗雑さについて、福島県内の受けとめ方と、県外のジャーナリストの受け止め方との差が大きすぎる。

2017-12-25 20:03:44
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

例えば、チェルノブイリ原発事故の死者数。 福島県では、収束作業者28人、その他が5人。低線量被曝による健康影響は無し。旧ソ連国外では皆無、という話だった。WHOとIAEAはそう言う。 しかし実際には北欧やドイツでもプルームによる汚染が深刻で、ガン死者が急増した。合計の増加人数は判らないが。

2017-12-25 20:03:45
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

旧ソ連では、事故の収束作業に当たった人々は、当時の年齢に関わらず、ほぼすべての人がこれまでに死んでしまった。旧ソ連では居住の自由がなかったので、収束作業を終えた被曝者は全土に拡散させられた。健康不良の理由がわからない様に、意図的に。

2017-12-25 20:03:45
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

チェルノブイリ原発事故に詳しい人たちの間では有名な話だが、事故原発近隣の地方政府担当者たちは、住民の一斉避難に否定的な人が多かった。その中で一人、女性政治家が決断した結果、一括強制避難が実現し、住民の健康被害を最小限に抑えた。日本ではそういう地方政治家がいなかった。

2017-12-25 20:03:46
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

そのチェルノブイリ原発事故でも、事故発生からしばらくは、事故が起きていることそのものを政府が隠していた。その為に被曝した住民も多数いた。2011年3月の日本国民のように「安全だ」という政府やマスコミの発表を真に受けたから。しかし、事故情報が伝わり、危険であることが分かった後は違う。

2017-12-25 20:03:46
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

チェルノブイリ原発事故被災地では、何年経過しても,現在でも、空間線量で0.2μSv/h以上の所には近寄らない。 事故後4年目の取材記録では、それに近い値が出るところでは地面は舗装され、1日に5回、汚染物質を除去するために散水車が巡回していた。 繰り返す。空間線量で0.2μSv/hだ。

2017-12-25 20:03:47
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

チェルノブイリ原発事故から避難した人たちが住む地域の市場では、購入した食品の放射性物質濃度を計測する装置があった。大人たちは「子どもには1ベクレルだって食べさせたくない」と言っていたが、ソ連崩壊後の経済状況の苦しさから、やむを得ず自家製作物も口にしていた。

2017-12-25 20:03:47
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「チェルノブイリ原発事故に比べると、東電福島第1原発事故はマシだ」という話は、事故が深刻化する前から何度も繰り返されてきた。向こうは、原子炉が1基爆発し、数週間で鎮圧、事故は収束、冷温停止にできた。 こっちは原子炉3基と使用済み燃料プール5つが事故を起こし、丸7年経過しても収束不能。

2017-12-25 20:03:47
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

東電福島第一原発事故で、既に外部に拡散された放射性物質の量だが、大気中に放出された量はある程度推測されたが、海水と地下水中に漏れた量は不明だ。事故が終わるまでに結局どれだけの量が大気中に放出されるのかは、いつになればわかるか不明だ。まだ、放出が続いているから。

2017-12-25 20:03:48
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

さらに、チェルノブイリ原発事故の時にはわからなかった「セシウムボール」と呼ばれる微小粒子の形で遠距離に飛散する物質も、今回の事故では確認された。事故原発から270㎞はなれたところで、だ。この物質の存在は、「専門家」の多くが存在を否定していたが、今では実物という証拠も確認できた。

2017-12-25 20:03:48
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

福島県ではそのような活動は盛んではなかったが、私が今生活している北海道では、チェルノブイリ原発事故の被害者を保養の為に招く活動も続けられてきた。被害者の様子も絶えず報告されてきた。健康被害はがんだけでもなく、子どもだけでもないことは知られていた。

2017-12-25 20:03:49
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

チェルノブイリ原発事故被災地では、事故発生直後から小児甲状腺がんが増え始め、5年後以降に急激に増えた。 事故発生後に妊娠した子どもからは、ほぼ小児甲状腺がんが見つからなくなった。 しかしそれから30年。今また、事故発生後に妊娠した子どもたちから、小児甲状腺がんが増えている。

2017-12-25 20:12:08
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

チェルノブイリ原発事故被災地で、事故収束後30年以上経過した現在、 再び小児甲状腺がんの患者が増加している。 こんな基礎的で重要な情報が、果たして福島県内に届いているのだろうか?

2017-12-25 20:12:09

まとめなので、最後に敢えて書いておく。

チェルノブイリ原発事故によって、
遠く北欧の国々やドイツでも多くの人が、様々なガンで死んだ。
当然だが、旧ソ連の国々の死者数は、最低でも万人単位だ。
つまり、爆弾でもないのに、数週間で収束した原子炉一基の事故で、原爆と同規模の死者を出しているのだ。
東電福島第一原発事故は、7年経過しても収束の目途さえ立たず、原子炉3基と使用済み燃料プール5つの事故だ。数十年経過した後、どれだけの死者数を数える事になるのか、私は想像したくない。