綿矢りさ 夢を与える しばらくかかったが読了。相変わらずリズムは素晴らしく、独特のポスト村上女性パージョンの比喩や描写や言葉の使い方は素晴らしい。けれど、後半のダンサーに出会ってからは、話がブレるなあ。綿矢さん自身の性愛のエッセイが読みたいところ。
2011-03-20 06:53:42@satoketa 後半は、主人公に鬼畜な結末が待っているのだけど、そこだけせっかく今まで丁寧な描写だったのに浮ついているいるんだよね。えっと、端的にエロイスキャンダルってことなんだけれど、綿矢自身が性愛に何を期待しているのかが気になるのです。
2011-03-20 07:03:35@satoketa えっと、箱入り娘でアイドルやってた18ぐらいの女の子が、たまたま番組でダンサーと知り合って交際しだして、セックス覚えて、ホテルビデオとってしまって、それがネットに流出して、CM切られて、入院する話。
2011-03-20 07:10:27@satoketa さすがにいいこと言うねえ。そう、「夢を与える」というタイトルは、大事に育てられた主人公が、インタビューの際に子供たちに夢を与えたいという言葉の違和感から来ているの。「物語に破滅もたらす性」という道具立ての性愛ではなくて、物語の序盤に彼女の母が苦悩した……
2011-03-20 07:18:53@satoketa ……真実の性愛を描くべきだったと思う。まるで紙幅のために、主人公を挫折させて終わらせるのではなくて、私は普通の女の子に戻りたいみたいな日常の性愛でよかった。いきなりインターネット流出みたいな話でげんなり。
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2011-03-20 07:21:38@satoketa 端的に返事すると、(物語にとって)道具的な性ではなく、(綿矢が文的想像力にぶつけたい)本質的な性を描写してほしいということかな。と、いうことは、ぼくは俗人的に綿矢りさに興味があることになり、だいぶきもちわるい。
2011-03-20 07:23:31@tsfmysd ふにゃ。まあインストールからずっと彼女の中にはインターネットに対する変なバイアスがあるような気がしないでもないし、それが足を引っ張ったんでない?わからんけど。
2011-03-20 07:28:25@satoketa おお。村上春樹にはケータイは描けないのだけど、綿矢りさはmixiを描ける(4作目で)。これは単純に評価できるが、インターネットの脱空間的な状態をまだえがける技量はないなあと、なぜが俺が言ってみるテスト。ソーシャルネットワークの最後のF5更新みたいなのが必要。
2011-03-20 07:31:54