kossQ(古瀬学)が2017年に劇場で観た映画169本+α
『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』@シャンテシネ。1つの作戦だけに絞ったことによる緊迫の展開。英国の手続き主義は人道的だが滑稽にも写り、すぐに殺すアメリカ式がヒーロー的に見えると言う皮肉も描く。アーロン・ポールの顔がまん丸になっとる。
2017-01-12 14:52:21『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』@シャンテシネ。コクのあるエピソードばかりなのでシリアスなのかコメディなのか頭が煮えてきて、しまいにはバディものになる楽しさ。
2017-01-12 14:53:57『JACO』@角川新宿。ドキュメンタリーとしてはごくオーソドックスな作りで、それで十分。見応えあった。つらい結末で終わるところにおとぼけをくっつけてなんとかするのもオーソドックス。ケンウッド・デナードとの教則ビデオは学生のときに観たっけな。
2017-01-12 15:16:08『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』@TOHO新宿。うわっ。ケーハク。その実、ネットと現実を上手に切り取るとこうなる、と言うお手本であった。ネットサービスやハッカーの映画的処理もとてもうまくて感心。エンドロールのデザインセンスも良いし、女の子の可愛さもちょうどいい。
2017-01-12 15:20:05『フィッシュマンの涙』@シネマート新宿。若者と女性が窮屈な思いをしているのは韓国も同じ、てか世界共通か。そんな現実への問題提起型エンタメとして面白かったが、コントのような演出がやや興味を削ぐこともあった。
2017-01-12 15:26:48『傷物語〈Ⅲ冷血篇〉』@TOHO新宿。1~2で植えた苗が、大きな実をつけて収穫の時期が来たね!エピソードとドラマと表現とがうまーく噛み合ってうまーく終わった感じ。え?終わりじゃない?
2017-01-12 15:29:44『アズミ・ハルコは行方不明』@武蔵野館。男尊女卑観・被搾取感がちとステレオタイプだったり、男としては居心地の悪さを感じつつ、各年代のリアル感がふわりと面白く、またずしりと哀しいものを置いていく。その上で、打ち壊すのは幻想で、逃げればいいのよってメッセージは少しモヤる。
2017-01-12 15:35:38『幸せなひとりぼっち』@ヒュートラ渋谷。普通に良いお話なんだが、欲張り過ぎたエピソードを映画的な「風合い」として処理できてない感はある。この辺り、ハリウッド映画はやはり巧いのよね。
2017-01-12 15:37:15『ポッピンQ』@バルト9。簡単なお話・毒のない世界観+よく出来たアニメーションで志が高いんだが低いんだか、大友向けか子ども向けかよく分からなかった。着地点である「ダンス」が足かせになっているようにも感じる。「高校編」のヒキはむちゃくちゃ強かったけれども。
2017-01-12 15:42:19『本能寺ホテル』@新ピカ。綾瀬はるかのOpi資源を存分に写すことで、副作用的ではあるが、そのネガであるあばらが極端に細いものとして浮かび上がるのである。しかしそろそろもちょっと俳優として活躍できる作品を望みたい。あ、本編は、エピソードが少なくて、深みのないこと以外はまあ面白い。
2017-01-16 12:44:21『14の夜』@テアトル新宿。何とも愛おしい映画!アホな行動の連続なのに、目のあたりがじーんとしてしまう。「この先の人生で、いつかおっぱいを揉みまくれる日が来るのだろうか」。本気でそう案じておりましたよな、諸兄。
2017-01-16 12:50:04『ネオン・デーモン』@TOHO新宿。予想を裏切れば良いってもんじゃないでSHOW!! 連続した作風だけど、無理やり作った感がある作風に思えるんだよなあ。
2017-01-16 12:51:27『ザ・コンサルタント』@新ピカ。キャラの謎を少しずつ剥がしていく構成や最後にピースがハマる感じはとてもいいけど、もう一歩整理できてればね。惜しい感じ。でも次があれば観るレベル。
2017-02-06 16:57:55『マグニフィセント7』@109佐賀。現代テイストを取り入れつつも現代ナイズし過ぎず、割と普通に楽しめる西部劇。も少しキャラの「粋」をうまく引き出せればグッと来る瞬間が作れたと思う。おっぱい未亡人以外誰ひとりとしてちょうどよい具合じゃない。
2017-02-06 16:59:01『スノーデン』@TOHO新宿。他の映画よりはマシだとしても、相変わらずハッキング技術の描写がぞんざいで、この映画でそれは肩透かし。そこまでして手に入れたエンタメ性もグダグダで冗長なのがな。スノーデン事件を知るガイドラインとしては良いと思う。
2017-02-06 17:00:16『ドクター・ストレンジ』@品川IMAX。むしろ寓話的なドラマ性やセリフがよくて、売りである映像やアクションの方はドタバタに終始してて落ち着かない。とは言え、IMAXシーンが多いのでIMAXで観ましょう。
2017-02-06 17:02:15『太陽の下で』@シネマート新宿。「北朝鮮の筋書きを強要された」と言うバックストーリーと、作中にはそれを補強するわずかな解説があるだけで、あとは無意味に長いショットがダラダラと続く。「北朝鮮の筋書きはこんなに眠いんですよ」と言うドキュメンタリにはなっている。パンフは面白いのかも。
2017-02-06 17:05:01『沈黙 -サイレンス-』@TOHO新宿。決してリッチな映画ではないのに、大満足の映画体験。信仰を持たないのにときどき神の存在を感じる僕にはエンタメ大作です。日本の俳優もよかった。画の組み立てが日本映画的なのは意識してるんだろうか。
2017-02-06 17:09:05『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』@TOHO新宿。不思議なふしぎ、とか、奇妙な感じの奇妙なものをひたすら陳列されて、それが有機的に絡まるようなこともなく。最大のギミックさえもきちんと説明できないのはなあ。でもしかし、エヴァ・グリーンはいいねえ!目力が!今回は脱がないけれども!
2017-02-09 14:51:25『未来を花束にして』@TOHOシャンテ。女性たちの粘り強いロビー活動を期待していたらとんでもない「活動家」集団の話だった!重くて暗い雲がのしかかってくるような展開はむしろ映画らしい面白さにつながっている。結末の尻切れ感も、よくよく考えるとああするしかないね。たった100年前の話。
2017-02-13 19:38:58『ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男』@新宿武蔵野館。史実というだけでそれなりの面白さはあるのだが、冗長さとエピソードの多さが混在してて不完全燃焼気味。なによりニュートンという人の内面がもうひとつ見えて来なかった。そういう作風なのかもしれないが。
2017-02-13 21:23:34『虐殺器官』@TOHO新宿。原作の、悲しさを滲ませた自己陶酔文がどうにも心に入って行かなかったのだが、それをしっかり再現しつつも、アニメなせいかほんの少しサラッとした手触りなのが良い感じ。原作未読で初見だと追い切れないと思うけど、いやーよく作りましたねえ。
2017-02-13 21:51:21『サバイバルファミリー』@TOHO新宿。これまで通りの牧歌的な雰囲気の中、割とハードに進むサバイバルパートはなかなか楽しい。その分、展開して行く後半がちと雑にも感じたかな。娘役の葵わかながかなりそれっぽくて良い。
2017-02-27 18:38:11『COCOLORSスペシャルコラボLIVE』@バルト9。CGアニメに生伴奏、生声優でやるライブ。初回公演だったせいか演奏も演技も固かった。建てつけ的に遊びが許されないせいか。この形ならライブ感はもっと欲しい。画的にもお話的にもちと弱いとも思ったが、そこはむしろ活かせる気がする。
2017-02-27 18:51:01『愚行録』@新ピカ。シリアスな話を、映画的でシャープな画で。かなり好みの攻め方だし、興味深く入り込んで行けはしたのだが、締め辺りの雑さがもったいない。あと、私立大学やその中での階層にまったく興味のない僕は、あれが明確に慶応や早稲田を揶揄していることにもピンと来ていないという始末。
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