koss(古瀬学)が2015年に劇場で観た映画148本

manabu 'koss' kose @kossQ

『アオハライド』@新ピカ。柔らかく瑞々しい画作りはこれまでの三木作品と同じだが、脚本的に小さな山の連続で盛り上がりどころが難しいのがちょいとね。本田翼は他の映画での方が良かったものの、脇はみんな良かったな。高畑光希の3度くらい気温が下がる感じのメンヘラ具合が怖くてグー。

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『ベイマックス』@新ピカ。みんなが好きな物を徹底的に集めただけではあるけど、プロダクトデザインから画角から質感から細部に気を配った超意識高い系。ディズニーっていつもこうじゃなかった？それにしても、ヒロが発明と言う冒険を再発見してしまう瞬間の描写、これにはゾクゾクさせられた。

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『ショート・ターム』@六本木シネマート。テーマや物語の背景から話運びまで、ちとお行儀良すぎることにちょいちょい気を削がれるけど、キレイにまとまった佳作。長編2作目らしい瑞々しさなんだ！と考えながら観てたけど、終わりの持って行き方が鉄板過ぎて持っていかれてビクンビクン。

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『シン・シティ 復讐の女神』@新ピカ。刺激が足りないと感じてしまうのは、前作からのこのトーンを知ってしまったから、ではないと思う。

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『アップルシード アルファ』@バルト9。話運びやキャラ配置は洋画アクションのそれ。一定の面白さが担保されつつ、色気っつーか、ロマンがねえなあと思ってたら巨大メカ戦。マザーウィル戦の傷がゾクゾクと疼いたぜ！て言うか一番のロマンはこの画で日本から長編が出せてるってことだよね！

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『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』 @TOHO日本橋。SFちっくシリアスドンパチものとしてうまく作られていると思う。しかし、シリアスに、しっかりと作り込まれるほどに、日本のアニメの窮屈さも感じてしまう。本質的には、それを打破できるものと思ってはいるが。

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『96時間/レクイエム』@新ピカ。ミルズさんちのおとーさんも丸くなったわねー。でも次は孫のために頑張るのかしらー。前みたいに他人様の国に行って殺しまくってもらいたいものだわー。

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『ガガーリン 世界を変えた108分』@シネマート六本木。決して豪華な映画じゃないけど、打ち上げシーンは熱くなれるね。まるでソ連のプロパンガンダ映画か昭和40年代の映画か、と思う場面も多々ありつつ、やっぱ宇宙だよ、宇宙！前向きに空を見上げよう。

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『ANNIE／アニー』@新ピカ。全体的にパンチは弱めなんだけど、それはそれで魅力かな。クワベンジャネちゃんも舞台のような唄い方でなく、つまり、そんなに巧くはないんだけど、そこが良かったり。でも35歳のローズ・バーンのチャーミングさが一番の見どころ。

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『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』@新ピカ。これは拾いモノ！そもそもモキュメンタリが好きってのはあるけど、アイデアをきっちりエンタメに昇華させてるセンスみたいなものに感服。特別なことしてなくても、、低予算でも、面白いもん作れることの好例。

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『劇場版 蒼き鋼のアルペジオ －アルス・ノヴァ－ DC』@バルト9。ノリについていけなかったのは、びっくりするほど総集編然とした総集編なせいではなく、あの特殊な世界観のようで結局女の子キャラ萌え中心かよと。後半ちょっとノレたのは新作パートなのね。話が引っ張ってくれれば良いのか。

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『エクソダス：神と王』@109佐賀。「ほんとにあった怖い十戒」てな感じで、災い→合理的な説明を律儀に繰り返すのが笑える。ああっ！あいつ、若い頃のオーウェン叔父さんか！小物の王様役良かったなあ。えっと、基本的には面白い映画です。

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『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』@バルト9。肝心の変態性が話にも描写にもまったく足りてなくて、BLとか発達させてきた日本のお嬢様たちにはふーん、て感じじゃないかなあ。その上、画面の半分を覆ってしまう冗談のような「黒塗り」は役者の心意気への冒涜でしかない。

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『フォックスキャッチャー』@新ピカ。鬱屈・不気味・不安・不和・不吉。不快なプレッシャーで埋め尽くした映画。明るい瞬間が1つもない。この抑圧が、終わってみたら何か心地よいものだったようにも思える。つまり、面白かった。

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『味園ユニバース』@バルト9。山下作品っぽくした脚本と、山下作品に合わせたような演技と、いつもと微妙に違う仕立ててで、何かが噛み合っていない感じがした。評判は悪くないから僕にはハマらなかったってことかな。

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『アメリカン・スナイパー』@UCとしまえん。シーンをとんとんとーんと並べて行く、いつも通りのイーストウッド節。前半それがとんとん過ぎて「こりゃ爺さんやっちまった？」とも思ったが、優しい目線を忘れてない〆に感服。力技とも言えるか。主題は戦争と英雄ついての疑問の個人的な吐露だね。

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『ミュータント・タートルズ 3D』@新ピカ。誰でも分かる導入、キャラ配置、ちょっと胸の熱くなる展開、バカっぽさ、話を忘れても後悔しなさ加減…完璧だねー。3Dの方が楽しいと思うよ。

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『娚の一生』@新ピカ。女性のリアルを描き過ぎないことで、スイーツ向けにならず、ある種のファンタジーとして男も楽しめる心地良さがある。原作とはだいぶ雰囲気違うみたいだけどトヨエツしか考えられないな。人を選ぶ映画だとは思う。

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『機動戦士ガンダム THE ORIGINⅠ　青い瞳のキャスバル』@新ピカ。いや、これは歴史大河ロマンだね。楽しかった。1stはもとより、周辺作品に少し当たっておくとニヤリとする回数が増えてよろしかろう。客を喜ばせるバランスも心得てる感じだがコミカル要素はもちょっと抑えてね!!

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『きっと、星のせいじゃない。』@109佐賀。「キース・リチャーズだったらどうした」とかスカした雰囲気映画かな、と冒頭に思わせるも、良作だった。若者の生き死にをなんでこんなにどっしりと爽やかに描けるのかな。主演の二人が良いなあ。先のセリフは背伸びしたい盛り故と思えばハマる。

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『花とアリス殺人事件』@バルト9。若干アウト・オブ・デイトな気もしなくもなかったが、ロトスコ＆セルルックCGで今どきの化粧をしてて、鑑賞後感は悪くない。蒼井優は基本的には巧いし好きなんだが「はなぁぁぁぁ～っ」て叫ぶ時の「ぁぁぁぁ」に歳を感じてクスッと来た。

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『はじまりのうた』@新ピカ。音楽のように流れる映画であって、厚みはないのだけど、だからこそのふわふわした不安のような、期待のような、心地よさのような、がある。いつもちょっと重い感じのキーラ・ナイトレイが妙にさっぱりと薄くて、これが良いのだった。史上最高のキーラじゃない？

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『ソロモンの偽証＜前篇・事件＞』@新ピカ。子供たちの演技なのか存在なのか、素晴らしいね。目だよ、目。子供たちの目に圧倒される。大人たちの熱演が上滑りするほど。お話の面白さは大前提。ネタバレが怖いので、他の情報は入れずに後篇を待つ。

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『風に立つライオン』@バルト9。人物の想いはほとんど描かれず「こんな人がいました」をいろんな視点で投影してみた、と言うスタイルに気づくまでは入り込めなかったな。全体の、大きなお話が分かると、ああ、なるほどね。と思い至るけど、唄が全部持って行くと言う。そう言う映画なんだろう。

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『博士と彼女のセオリー』@シャンテシネ。スイーツ臭のするタイトルもよくよく考えるとよくよく考えられているのが分かる。博士でアカデミー獲るのはむべなるかな、けどもジェーンの、若いころの瑞々しさ、現実の中での厳しい顔、いろいろあって全部受け入れようねって顔。素晴らしいと思った。