私の友人は「サブウェイ パニック」を中1で見て大変感激した。しかし最近見直したら「面白くなかった」らしい。

三一十 四四二三 @31104423

私の友人は「サブウェイ パニック」を中1で見て大変感激した。しかし最近見直したら「面白くなかった」らしい。確かに12〜15才ぐらいは、どんな映画を見ても面白く感じる年頃であり、後で思い直すと「何であんな映画が面白かったのか？」と思う場合もあるのだけれど…。う〜ん「サブウェイ パニック」 pic.twitter.com/bBc3VKLnNr

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も、そういう「場合」に含まれる映画なんだろうか？ 年齢と共に価値観も変わる。その変化の仕方も人それぞれだろう。だから「サブウェイ パニック」が面白くなくなる人もいてもおかしくない。 …ということを理解しつつ、私はその変心が不思議でならない。その人の感性の変化が気の毒でならない。 pic.twitter.com/3gXkB0lQYQ

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と、その気の毒な変心男をダシにして「サブウェイ パニック」の優秀性を逆に浮き彫りにしてみたのだが、このやり方は卑怯だな。 でも正直、これが年齢とともに価値が変化する映画には思えないな〜。どういう部分が「面白くなくなった」のか、今度詳しく訊いてみよう。 pic.twitter.com/DQ5HO2ilDA

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しかし「面白くなくなったのだ」というシンプルで力強い感想に対して「おい、貴様、何処がどう面白くなくなったのか、詳しく語ってみろ！」と取り調べられたら、嫌だろうな。多分その人は自身の感性に忠実なだけで、何処がどう、などとは考えてもないだろうし。でも知りたいな〜。その心変わりの訳を！ pic.twitter.com/1IVU0SRvn4

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(続き)「何故面白くないのか。その詳細を語れ！」と他人に批評行為を迫るのは、「貴様、(俺様の好きな映画を)面白くない、というその発言を撤回せよ！」という、こちらのエゴが多分に含まれた、いわば脅迫だ。だから分別のある大人は、そういうことは控えるべきだ。しかし「サブウェイ パニック」なら

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話は別だ！となるのが、映画ファンの情けないところだ。 私が学生のとき「スターウォーズ」のリバイバルがあり、知人がそれを見に行った。その感想は「面白かったけど、クライマックスのデススター攻撃のところで寝てしまった」というものだった。私はスターウォーズの熱心なファンではないが、あの

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シーンで「寝る」ということは、考え難くかった。だから「どうして寝るのだ！説明せよ！」と私は迫ったのだった。本当は説明を求めたのではない。あんな映画史に残るような戦闘シーンで寝たことを反省してもらいたかったのだ。ずいぶん手前勝手だ。やはり脅迫だ。 しかし知人は、ちゃんと説明したので

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ある。 「何故寝たか？それは眠たかったからだよ」 このシンプルで力強い返答に私は愕然とした。知人は「退屈だから」寝たのではなく、眠たかったから寝たのだ。いやまあ、なんと当たり前の説明だろう。私が心の底で求めた「反省」など、入り込む余地が無い生理現象だったのだ。 私は完敗したのだ。

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(続き)「サブウェイ パニック」の犯人たちは、単純に「悪い奴ら」であり、同情の余地がない。主犯格のロバート ショーは何者なのかハッキリしないまま自死してしまう。同時期の「ジャッカルの日」のジャッカル同様、実体化した社会不安みたいな不気味な人格。 対して「新幹線大爆破」の犯人たちは、 pic.twitter.com/a0ayYbykve

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「同情してくださいよ」と言わんばかりに、困窮した生活背景を臆面もなく晒す、肛門露出狂者。これは反社会的立場にある者にシンパシーを感じる邦画(とりわけ東映)ならでは。 海外ではこれは通用しないと判断され、輸出版では犯罪者の背景部分は全面カットされた。 pic.twitter.com/DGISeJkreW

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で、この海外版、我が国でも展開がスピーディになったと、一部では好評なのだが、邦画ファンとしては、酷く物足りない。私もいつの間にか、反社会的立場にある人々に親しみを感じる東映的鑑賞者に教育されてしまったようだ。(だから「サブウェイ パニック」の犯人像に不満があるというわけではないよ)