アメリカの押し付けで世界を分断しはじめた #Metoo

つまるところMetoo運動とはアメリカの不安定で暴力的な男尊女卑の男女関係を世界に押し付ける運動なので、それはヨーロッパでは批判されるし、日本でもネオリベ大好きなフェミ学者と電通とマスコミ以外盛り上がらないのは当たり前だろう。
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まとめ Deplorable トランプの勝利を予感していた朝日新聞記者 金成隆一氏のツィート アメリカの地方で普通の人々に取材を続けた金成隆一氏はデータに現れないトランプ人気をかぎ取っていた。 クリントン氏に決定的に欠けているのは、庶民的な親しみやすさ。相手がトランプ氏なのに、それなりに選挙選っぽくなっているのは、これも原因の一つと思います。せっかく立派な人なのにもったいない→怒りに火を付けたクリントン氏の言葉 39347 pv 157 2 users 15

ハフィントンポストの翻訳では英語のニュアンスを理解しづらい。Deplorableを使った女性大統領候補はトランプに負けました。それで女性がガチでブチ切れたからです。それを知っていて使うのだからケンカを売っている以外の何者でもない。

[ナンシー・フレイザー インタビュー「クリントンはエリート女性に利するネオリベラル・フェミニズムの象徴」 - おきく's第3波フェミニズム
http://thirdfemi.exblog.jp/27105158/
(中略)
 それから、アイデンティティ・ポリティクスと承認の運動の違いについて話していて、そのなかで同性婚やLGBTの政治の意味、軍隊における同性愛の処遇について触れているあたりも非常に刺激的。

 そしてタイトルにもなっているアメリカ大統領選についての論評は、もっと早くにご紹介できたら・・・と悔やまれますが、今読んでも価値は大きいものと思います。クリントンがトランプに負けた後、新聞等で「ヒラリー敗北を惜しむ日本の女性たち」というような記事を載せていましたが、ヒラリーは「女性の味方」「女性の代表」なのでしょうか?フレイザーは、クリントンが「全ての女性の味方」ではないことをはっきり指摘しています。どうして日本のマスコミはこれくらいのことを理解できないのでしょうか・・・。その上で、トランプが支持を集めていたことについてより詳しい分析が欲しかったですね。このフレイザーの指摘を踏まえると、先の大統領選は「エリート女性のためのネオリベラル・フェミニズム」と大衆の味方のふりをした右翼ナショナリズムとの対決だっということになるでしょうか。
(中略)
─────選挙について触れられましたが、民主党側の他の候補者、ヒラリー・クリントンについてはいかがですか。グロリア・スタイネムのような多くの第二波フェミニストは、彼女は女性でありフェミニストの候補者なのだから女性は彼女を支援すべきだと声高に主張しています。彼女はフェミニストの候補者なのでしょうか?

NF そうですね、私はそう思いません。ですが非常に興味深いことが進行しています。クリントンは長い間、献身的なフェミニストであり、彼女は女性と子どものための支援でキャリアを開始しました。彼女は「女性の権利は人権である」と国連で演説を行ったことでも有名ですし、妊娠中絶支持派であることは確かです。ですから、それらすべての事柄がこの種の承認の側に適合するなら、彼女はそちらに位置付けられるでしょうし、よりはっきりさせれば、サンダースよりもそちら側でしょう。ですが一方で、これはどんな種類のフェミニズムなのでしょう?クリントンはある種のネオリベラル・フェミニズムを体現しているのです。ガラスの天井を破り、中に入っていくことに焦点化するような。それは、すでに、政治や経済の序列を上昇するための文化や他の形式の資源を豊富に持っている、特権を持ち高学歴の女性たちを妨げる障壁を除去することを意味しています。これは、特権を持つ女性を主な受益者とするフェミニズムですが、彼女たちの上昇する能力は、ある意味で、すべてのケア・ワークを提供するこれもまた女性化された低収入で不安定でしばしば人種化されたサービス業の広大な蓄積に依存しているのです。そして同時に、ヒラリー・クリントンは彼女の夫同様に、金融の規制緩和によってウオール街に深く関わっており、従ってこれらすべての経済の新自由主義化に関与しているのです。したがって、サンダースが代表するような種類のフェミニズムは、すべての女性、貧しい女性、黒人女性、労働者階級の女性たちなどのためのフェミニズムになりうるより良い機会を持っているのです。そしてそれは私の考えるフェミニズムにも近いのです。
(後略)
※ナンシー・フレイザー氏は以前もナンシー・フレイザー「フェミニズムはどうして資本主義の侍女となってしまったのか」 があり奇抜な発想やその場の思い付きではない。

"#MeTooは狂った"? フェミニズムが反発を受け始めた理由とその背景
(この論考はいくつも間違っているが下の部分はラジカルフェミニズムではなく、すべてネオリベラル≒ネトウヨと読み替えるとそのとおり)
 ラディカル・フェミニズムが広告や文化を対象に抗議を繰り返すようになったのは、日本でも漫画アニメ批評でお馴染みのカルチュラル・スタディーズという比較的新しい学問上の思想の流れを組んでいることも関係している。この思想は、アニメやゲームといったサブカルチャーを、哲学を分析するように論評し、社会もまたそれをきちんとして学術的・政治的主張として受け取りなさいという認識を広めたことが功績に挙げられる。

 おかげでフェミニストたちがCMやゲームで描かれるイメージが女性差別な観念を喚起するかどうかをチェックする行為は社会的に役立つ行為なのだと正当性を吹聴しやすく、ゲーマーやオタクといった好事家の意見よりも重く扱われるべきだと要求し、企業やメディアに社会的な責任をつきつけることを可能にした。

 しかしそういった糾弾は、作品を消費するユーザー側やその職業に関わる人々の考え方やライフスタイルを否定することに等しい。フェミニストがこの抗議スタイルを採用するかぎり、対立は必然であり、これからも衝突は続くと言える。

 もっとも、こういったフェミニズムの理論に社会が理解を示したり学者が反論したりすることはない。
 フェミニストたちの抗議の声を静かにさせる確実な方法は、批判された表現や職業を撤去するか、ゲーム委員会のようなポストをフェミニストの識者にあてがうことであり、F1の対応を見れば分かる通り、その二つがほとんどの企業が取っている対策なのが現状だ。
 欧米社会ではこういった企業の低コストなリスク回避策により対立が深刻化してしている面が強く、個人的に政治的対立の溝が深まるばかりなのは企業の安易な政治的態度の表明に主因があると考えている。

母の自己犠牲を描くとなぜ炎上するのか のぶみ作詞「あたしおかあさんだから」 を認知的不協和から考える
https://news.yahoo.co.jp/byline/nakanomadoka/20180205-00081263/
チェック体制は機能しないのか

まぁそこまで難しい概念を持ち出さなくても、もう母親役割を強調するトーンは時代錯誤でNGですね。【3】の表現も含めて、絵本作家さん個人攻撃をしたいというよりは、様々な炎上CMのときと同じように、おそらく何人もこれをチェックできる立場の人はいたはずなのに、誰も何も思わなかったんだろうか…と、日本企業の意思決定の場面でのある意味での認知の偏りを非常に感じ、そちらのほうが深刻な問題だとは思いました。

ただ「ちゃんと本人たちにヒアリングしたのになんで炎上するんだよ」と思っている制作側の方がいたら、本人たちが言ったことをそのまま描けばいいかというとそういうわけではないということにも意識を向けてもらえたらと思います。

4. metoo運動について日本人が知っておくべきこと

冨永 格(たぬちん) @tanutinn

「小型の核兵器を開発して、抑止力を高めるという。その破壊力は、長崎原爆の4分の1程度になるという報道もある。それを『使いやすい』と考える軍事の論理にあぜんとする…核ボタンの押しやすさを競うチキンレースをするつもりか。その視野に人間の姿は入っているか」digital.asahi.com/articles/DA3S1…

2018-02-04 06:52:45
ブルームバーグニュース @BloombergJapan

#MeToo 」がウォール街で広がらない理由について、ブルームバーグのエイベルソンが解説する。 trib.al/841P8lt pic.twitter.com/ZnLpPfNbvz

2018-02-03 22:31:59

Metoo運動は世界的な運動ではなくアメリカのみ
世界と言えばアメリカのことしか指さない日本ではそれは正しいが世界的に見れば単なるアメリカ文化の「押し付け」に過ぎない
フランスでmetooを利用しているのはネオリベのマクロンであり、自分の権力強化のためにMetooを利用している。橋下徹の公務員批判で私腹を肥やす維新の行為と同じ。この文脈で行くとウォーターハウスの撤去はMetoo批判のために行った可能性は大いにある。

アメリカの男女関係は特殊
アメリカ人は日本をDISるようにフランスもDISっている。これはつまりアメリカの男女関係の在り方はピューリタニズムを引きずった特殊なものであるため。常にレイプが発生し続ける不安定で無茶苦茶な関係。

アメリカの特殊性は世界の警察官を自認して永続的に戦争をやっていることと経済格差
また、本音の部分ではレイプに寛容なアメリカの文化の背景は戦争が背景にある。
NHKの報道でも移民の人が取り上げられているが、ウォール街はこのMetoo運動は盛り上がっていない。つまりボーナスがあれば女性は告発しない。

経済格差を放置してMetooに入れあげるフェミニストはネオリベラル・フェミニズムである
ネオリベラルとは簡単にいうとネトウヨのこと。そしてネオリベラルはフェミニズムではない。なぜなら女性の人権派口先だけだからだ。大阪維新を見ればわかりやすい。

アメリカのmetooもフェミニズムもビジネス
#MeTooは狂った"? フェミニズムが反発を受け始めた理由とその背景
この記事はフェミの記述が間違っているが、上記の部分は正しく、平然と検閲を進めるあたしお母さんだからの記事をみればこのような狂った炎上を利用して利権を拡大するヤクザビジネスなのは現在のフェミニズムの本質である。
Metooの芸術弾圧は1980年代の誤りの繰り返し
1996年にベティドットが北原みのりに語っている。女性でも基準が違うため分裂したのである。(後掲)
アメリカの性犯罪の件数は日本よりはるかに多く、アメリカの性犯罪の暗数は日本よりはるかに多い
日本の性犯罪の暗数は特殊な類型に発生していることがわかっているが、Metoo運動はそうした告発自体がタブーであるというアメリカの男尊女卑的な在り方をしめしている。

アメリカの特殊性と性犯罪に影を落としているのは厳罰すぎること
子供でも簡単に長期刑にしてしまうアメリカの方法は結果的に金持ちは金で口をふさげるが、貧乏人は長期刑を食らう。なので、性犯罪に寛容というより性犯罪が厳罰すぎるために義侠心が生まれているとも考えられる。

日本のmetooで盛り上がっているのはマスコミと電通だけ
小島慶子のようなフェミは日本ではアメリカと同じくらい性犯罪が起きる(暗数理論)と思い込んでいたがそれはウソ

Metoo運動は日本では性犯罪の暗数が少なく民法や刑法改正の必要性の理由にならないことを証明
そもそも日本のフェミはボコボコレイプ伝説のようなたわごとしか信じておらず、刑法改正の主張ができるほど法律にも性犯罪にも詳しくない。はっきり言うと無知。刑法がアメリカと比べて厳しくないかもしれないが、厳しいとされるアメリカの方が犯罪も暗数も「日本よりはるかに多く(推定では少なくとも3倍以上)」発生していることを考えると厳しい意味がなんにもない。

Metoo運動は日本のセクハラとアメリカのセクハラの概念が違うことを露呈
アメリカで起きているのは普通に日本では逮捕されるレベルなので、日本がセクハラを容認している社会とアメリカ人に言われたくはない。

日本のフェミのいう多様性とは単なるアメリカの押し付け
日本のフェミニストがやっていることは単なるアメリカの押し付けの先兵態であり、とてもまともに取り上げる必要がない。押し付けられるのは基地だけでもおなかいっぱいである。

日本のフェミは日本の分断を招き、日本を戦争状態に陥らせようとしている
バカげたことばかりやっているフェミは女性からも信頼をなくし男性からも信頼をなくし、そのため権力者にすり寄らなければならないためますますネオリベ=極右色が強まる。(日本のフェミもサフラジェットも女性の参政権のために戦争に協力した)

よってMetoo運動は日本人はスルー推奨
告発に障害はあることはあるだろうが、アメリカやヨーロッパほど告発に困っていないのは明確。アメリカは警察まで妨害しているということを頭に入れた方がよい。つまり運動の背景が違いすぎるので導入する意味が全くないのである。

もちろん、程度問題もありますし、告発する内容や人物の信憑性の問題は付きまといます。例えば、宴会で酒の入った上司が部下の女性に同情して「結婚しないの?」と訊くことそのものがハラスメントという扱いになるかどうかはその部下の女性がどう受け止めたかであって、上司がどういう真意であったかは問題にはされません。極論を言えば、傷ついたと思ったら、それはハラスメントということになります。しかしながら、その場では酒の席だからと流していた人が、後になってあの上司はけしからんと突然告発をし始めたとしたらどうでしょうか。

 これが、仮に本来の「#metoo」問題の枠内で語るならば、本来は権力を背景にした肉体関係の強要を断れなかった、というようなハラスメント以上の何らかの暴力に関りがあるべきものです。言論の自由や表現の自由のレベルにまで踏み込んで何かを制限しようという問題ではなかったはずです。

 しかしながら、小島慶子さんが書いておられるように性的なロールや、いじられキャラのようなラベリングが人に与えられ、それに対して本人が不快と感じる「いじり」があるならば全部ハラスメントであるという風に、metooは容易に拡散していきます。以前のポリコレ棒と同じように、気に入らない何かを感情的に叩く際に正当化する道具としてハラスメントやmetooを使っていくようなプロセスはどうしても存在するであろうと思います。

リンク Yahoo!ニュース 個人 ハリウッドのセクハラ騒動:ここまで来ると便乗?行き過ぎ「#MeToo」に女性からも批判(猿渡由紀) - Yahoo!ニュース デートで食事をした後、男性の部屋に行ってセックスを迫られるのはセクハラなのか。「#MeToo」運動が盛り上がる中で出たアジズ・アンサリについての記事が、フェミニストの間でも論議を呼んでいる。 305 users 49

フェミニズム、アート、セクシャリティについての対談
Betty Dodson & Minori Kitahara

https://web.archive.org/web/20010422010945fw_/http://www.ummit.co.jp:80/love/minori/interview1.html

1996年11月15日、ニューヨーク、マディソン街にあるベティドッドソンの部屋へ遊びに行きました。 70年代に活躍したフェミニストは、今60代。とっても元気で美しい女性でした。なぜ、フェミニズムが下火になったのか、セックスはフェミニズムやジェンダーにとって何なのか。色々なことを北原みのりが聞いてきました。

[アートとフェミニストとセクシャリティについての対談]

minori : 70年代初期の性革命のムーブメントがおきた時、あなたはどのように運動に関わっていったんですか?
betty : 1972年にニューヨークで個展を開いたのよ。それが話題になり、多くの女性と知り合いになった。
私たちは集まり、話し合いを続けていた。その時に、どんなに進んだ考えをもった女性でも、性的な事に関しては、無知なことが多いことを知ったの。オーガズムを知らない、どのようにイクのかわからない、また、私がそのことを話そうとすると拒絶感を示す人もいたわ。私は女性が性的にオープンになること、話すことが大切だと強く考えるようになりました。
minori : 女性がオーガズムを知るのが、大切、というのはどういうことですか?
betty : 彼女たちは、みんなセックスのパートナーはいたの。でも、誰も本当のオーガズムを知らない。ニセのオーガズムを演じているだけ。パートナーとうまくやっていくには、フリをするのは仕方ないと思っていた。でも、あの時代は、少しずつ変わろうとしていた。私は、オーガズムも感じないで、セックスをするなんてナンセンスだと思うわ。
minori : あなたは、マスターベーションについて話し、セミナーをし、それでマスターベーションの母、なんていわれるようになったけれど。アーティストとして、フェミニストとしての活動がスタートでしたよね?
私は日本で、セクシャリティを表現するアーティストを探して、プロデュースしていこうとしているのだけれど、アートとフェミニストの関係について、どう思う?
betty : 私のバックグラウンドはファインアート。1972年の個展はマスターベーションをテーマにしたものだった。
集まった人は、みんなショックを受けていたわ。男や女がマスターベーションをする絵を見て。怒ったり、恥ずかしがったりしていた。今の私があるのは、その個展がきっかけだった。私は、彼らの反応をみて、逆に驚いたのよね。そして気がついたの。マスターベーションをすることをどんなに皆が否定的に見ているか、ということに。マスターベショーンは恥ずかしいことだ、汚いことだ、いけないことだ、と子供の頃から教えられて、性器にふれることをせずにいることは、オーガズムを自分で感じる、ということに対して罪悪感をもつことにもなるのよ。マスターベーションをしてはいけない、と大人が子供に教えることは、性的に完璧なダメージを与えるのよ。私は、実践的に人々にマスターベーションについて運動を起こしていこうと思ったのよ。
minori : アートがきっかけで、運動を始めた、というわけね。 例えば、ポルノグラフィーとアートの関係だけど。
日本では、少し前、ヘアヌードについて猥褻か、芸術か、なんて論争が流行ったんだけれども、 私からしてみれば、猥褻も芸術も関係ないと。ただそこにあるのは、男の生み出した幻想で、どちらにしても同じこと、と思えてしまうのね。
写真でみる女の裸は、挑発しているか、怯えているか、開き直っているか、もしくはハクチかの3つしかない。すべて、男のファンタジー。そして、それがセックスの表現であることが多いと思う。ポルノをなくせ、とは私は思わないのだけれど、せめて、男のファンタジーで成り立つポルノグラフィーとは違うチャンネルで、性を表現することは必要だと思うのだけど。
betty : それはとても大切なことだわ。でも、注意深くやらなくてはいけないわね。
[ 今アメリカでフェミニズムの動きがにぶくなってきている原因は、女たちが性の表現について敏感になりすぎたところにあるのよ。80年代に入って、フェミニストたちはこぞって、これはポルノ、これはアート、というふうに検証していったのね。何が政治的に正しいのか、そうではないのか、なんてね。女性同士でもみんな意見が違った。そして、激しい論争が続き、フェミニストたちは分裂していったの。女性達が論争している間、男たちはどうしていたと思う?
 ただ、笑って見ていただけよ。結局フェミニストは力が無くなってしまった。何を選ぶか、何をいいと思うかは個人的な選択に任せるしかないの。個人には選ぶ権利があるのだもの。
]{c16 f17}
歴史を見れば、女の裸が美しく幻想的に描かれるのと同様に、男の人の裸も、同じように美しく表現されてきたことが分かるわ。 ただ、問題なのは、女性のアーティストが作品を発表する場が少ないこと。いい女性アーティストはたくさんいる。それなのに、私たちは女性アーティストの情報を知らないのよ。
アートにジェンダーはまったく関係ないでしょう? 女の作家の描いた絵か、男の作家のものか、なんて全く関係ないわ。見る人の感性だけだから。でも、アートにセックスは関係すると思う。どのようなセクシャリティを持っているのか、ということは。女性のゲイと男性のゲイが描く絵は、違うと思うもの。
とにかく、メジャーな女性アーティストが少ない段階では、女性アーティストが作品を発表する場を持ち、それを楽しむ場をつくることが大切よね。
minori : 確かにそうね。 有名な美術館で女性アーティストが何人個展を開いたか、というような調査をすれば、圧倒的に男性より少ないことが分かるものね。
でも、セックスをテーマにしたあなたの作品が、人々にショックを与えた原因の一つに、あなたが女性だったということはあると思います。アメリカはヨーロッパよりも性的な抑圧の強い国のような気がします。宗教的にあなたにとって全く葛藤はなかったんですか?
betty : 宗教こそ、現代社会の一番の問題よ。2000年も前に書かれたバイブルを頼って、どのように生きるべきか、なんて馬鹿げているじゃない。全く葛藤なんてないわよ。個人的な意見だけど、カソリックはファシズムよ。あなたの世代の人には、宗教を越えた、自分自身のモラル、生き方を見つけて欲しいわ。あなたの国には、伝統があるのでしょう?
minori : 男女の関係、家族観、ということに関しては、明治維新以来の浅い伝統なのですが、、、。
betty : 生き方を提示するような伝統は、宗教と似ているわ。大衆に対する抑圧、コントロール、巧みな操作をしているという点でファシズムと言えるわね。私たちは、自分の考えで自分の生き方を探らなければいけないのよ。
minori : 全く賛成です。 話しは変わるのだけど、 あなたがさっき、80年代にフェミニストの力は弱くなったと言ったけれど、これからはどうなると思う?
betty : 今、フェミニズムは大学の授業の中でフェミニズム学として注目されているわね。政治的な集まりはなくなったから、活発とは言えないけれど、女性が大学を中心に組織を組み政治にたいして影響を持ち初めているわね。
minori : 日本においては、フェミニズムが盛り上がった時期は参政権を取ったあたりで消えてしまったようです。
日本のフェミニズムの状況もあまり変わらず、大学で学ぶ授業として取り上げたり、派閥に別れて論争するような状況が続き、政治的な力を持つことも、また一般の人に届く言葉も持っていません。とても中途半端です。何より、フェミニスト、であることが、イコール 男を尻にしく強い女、という意味を持つのか、とても敬遠されます。男にも女にもです。マスコミでフェミニストを取り上げることはまずないし、フェミニスト、ということば自身、消えかかっているように思います。
この状況が、フェミニストが必要なくなったため、といえばいいのですが、そうではないことが私は少し残念です。政治的に影響を与えるフェミニストがいたとしても、それを支える土台と意識が欠如してしまっているのですから。
betty : 70年代のフェミニストはただ、目覚めさせることを目標にしていたわね。
ただ、自分たちの人生について語り、どのように変わればいいのか、どのように変わりたいのかということを、ずっと話し合っていたわ。声を出す、ということにとても力を入れていたし、皆が情熱を持っていたのね。まず、しゃべること。これをしなくてはいけない。何が欲しいのか、私たちは誰なのか。夢は何か、とても大切だったのよ。
フェミニズムの今後、ということに関しては、正直に言ってわからないわ。 ただ女性たちが出会い、話し合う機会はもっと増えていくでしょう。本や映画に出会ったりすることも大切だし、また、インターネットで違う国の女性達と話し合ったりすることもあるでしょう。
70年代の運動は、性的な抑圧から逃れ、世界へ飛び立とうという意識を女性たちが持つことだったの。自分の性を自分自身で所有し、コントロールする、ことを知ったのが70年代の運動だったのよ。自分のセクシャリティを持ち、性的なエネルギーを感じること。性的な喜びを感じ、自分を愛すること、つまり、男に抑圧されるのではなく、自分で自分を所有する意識を知ることは、女性が社会に参加する意識を高めたのよ。今女性もたくさん政治の場や社会や企業で働くようになってきたわ。でも、政治や社会や企業の重要な決定権は男性が持っている。今後は女性と男性が平等にシェアした方がいいわ。
minori : 女性の意識は高まり、社会進出も果たしている。ところで、男性の意識は変わっているの? 日本でもその状況は似ていると思うの。
betty : 今度は、男の人を教育していかなくてはいけないわね。夫、仕事仲間、恋人、兄弟に伝えていかなくてわね。私はそれが嫌だ、それは公平だと思わないと、伝えて、コミュニケーションをしていかなくてはいけないわ。でも、伝え方、というのはとても大切。例えば、職場で自分が嫌だと感じることは、きちんと相手に伝えなければいけない。でも、キーキーと騒ぐのではなく、同じことをしてあげればいいのよ。私がどんな風に感じるのか、同じことをしてあげましょうか?ってね。二度と触らないで!訴えるわよ!というのでは、コミュニケーションが取れない。アメリカではセクシャルハラスメントが問題になっているけれども、女たちはもっと自分に自信をもって男性たちを教育していけばいいと思うわ。
minori : 自信を持つ、というのはどういうことですか?
betty : 自分自身の体を自分が所有しているんだ、セクシャリティを自分が所有しているんだ、ということを気持ちよく感じる、ということね。
性的犠牲者、被害者に自分を当てはめるのではなく。ただ、男性に女性の感じる不平等観を同じように感じてもらわなくては、男性は分からない。それには、役割を入れ替えて見ることをしたらいいと思う。
80年代にセクシャルハラスメントの問題は出てきて、まだ時間は立っていないけれど、
minori : 自分のセクシャリティをコントロールする、所有する、というのはどういう意味でしょう
betty : ものすごく難しい質問ね。セクシャリティを所有する、というのは、「何がいや」「何が気持ちいいか」を自分で知っている、ということが基本。それを知らずにいる女性があまりにも多いから私はこの運動を始めたのよ。マスターベーションは結婚生活、子供をつくること、恋人との愛情を育むことと全く関係ないわ。自分自身の体を愛し、セクシャルエナジーを感じることのみ。そうする権利が私たちにはあるのね。
私はセックスのことを何も知らないで結婚した。誰もが、夫がすべて教えてくれる、と言っていたから。
でも、彼も何もセックスのことを知らなかったわ。 私たちは性教育が必要なのよ。
いい教育をより早くね。
minori : 今のアメリカの性の状況はどうですか?
betty : 今のティーンエイジャーの大半はバイセクシャルだって言ってるわ。 確かに、男も女も同じような文化を持ち、同じような行動をしている。これはとってもいい傾向ね。
ティーンエイジャーを観察するのがとても楽しみ。彼らがどのようにこれから社会を変えていくのか。ただ、アメリカと言っても、東海岸、西海岸は文化的レベルも高くて教育も高いけれど、アメリカの中央部は、いまだに宗教的だし、差別も激しい。セクシャルマイノリティー同志が話し合う場も少ないし。

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