平井憲夫氏による「原発がどんなものか知ってほしい」の内容を検証する

 最近表記の見出しの文書がまた出回っています。日立の元配管エンジニアで原発に関わった方が書かれた内容ですが、読んでみると非常に鋭い指摘がある一方、全く間違ったあるいは偏った内容も含まれています。その内容について、気がつく範囲で間違いを指摘してみました。もんじゅの温度計の呟きは少々脱線気味ですが、専門外のことに対して中途半端な知見で記述されていることを指摘するために、少々詳しく書きました。もっとも私の呟き自身かなりはしょって書いていますので、誤解を与える向きはあるかもしれません。
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@Guru_Guru

6割は正しい内容。しかし放射性物質に対する知見はかなり間違っている。原発の「煙突」から放射性物質が放出されているのは事実だが、周辺での放射線モニタリング(監視)については全く触れていない。→「原発がどんなものか知ってほしい」 http://t.co/LnO2NYy

2011-04-02 21:05:26
@Guru_Guru

「原発の建屋の中は、全部の物が放射性物質に変わってきます。」と書いているが、そんなことはない。本当にそうなら放射線を使った治療なんかできない。 http://t.co/LnO2NYy

2011-04-02 21:10:25
@Guru_Guru

ケーブルの絶縁に使われるポリエチレンは「架橋ポリエチレン」と言って分子結合が密で強度が増している。密にするための手段の一つに放射線照射があるが、架橋ポリエチレンに放射能はあるか?あるわけがない。 http://t.co/LnO2NYy

2011-04-02 21:12:39
@Guru_Guru

ちなみに、架橋ポリエチレンを使ったケーブルは、原発の放射線を浴びる環境ではあっという間にぼろぼろになる。

2011-04-02 21:13:14
@Guru_Guru

だいたい、原発で仕事していたなら放射能と放射性物質をいっしょにしてはいけない。配管屋だったら本来門外漢なのだから、もっと勉強してこういう文章を書くべき。 http://t.co/LnO2NYy

2011-04-02 21:15:20
@Guru_Guru

もんじゅの事故について、温度計の長さを指摘しているが、あれは長いから事故になったのではなく、温度計の配管への取り付けを間違えたために起きた事故。因みに、私は計装屋ですからこれが専門。計装の素人である配管屋が軽々しく書いてはいけない。 http://t.co/LnO2NYy

2011-04-02 21:18:04
@Guru_Guru

もんじゅの事故は400℃の液体ナトリウムが流れる配管に取り付けた温度計のサーモウェル(鞘)が折れて事故になった。下流に向かって45°斜めに取り付けるべき所配管に対して直角に付けてしまった。 http://t.co/LnO2NYy

2011-04-02 21:20:14
@Guru_Guru

考えてみていただきたい。ナトリウムは常温では個体であり金属である。温度が下がってくれば配管の中でどろどろの「粘性流体」となる。粘性流体の配管に温度計を突っ込むときは下流側に45°傾けるのが常識。川面の柳の枝を考えてみればよい。 http://t.co/LnO2NYy

2011-04-02 21:22:01
@Guru_Guru

それが、もんじゅの事故報告書では「柳の枝を忘れました」と書けばだれでもわかるものをカルマン渦がどうたらこうたらとか専門用語を羅列し、素人には何が起きたか訳がわからなくした。これが日本の原子力行政の最大の問題点。明らかに「素人は引っ込んでいろ」という態度がありあり。だから今度の事故

2011-04-02 21:25:26
@Guru_Guru

ざっと私が気がついたおかしな点は以上のとおり。中途半端な知識と偏った知識で書かれた部分多々があり、せっかくするどい指摘をしているのに信ぴょう性を台無しにしている。自分の専門分野以外のことは中途半端な知識で書かないほうが良い。 http://t.co/LnO2NYy

2011-04-02 21:29:49
@Guru_Guru

もうひとつ忘れた。放射線が鉄を突き抜けると書いているが、本当にそうなら原子炉に全く近づけない。因みに、突き抜けるとしても、α線、β線、γ線のうち、γ線だけ、α線は紙1枚で遮蔽できる。ただし、それが内部被曝した時に大変危険なことになるのだが http://t.co/LnO2NYy

2011-04-02 21:34:32
@Guru_Guru

燃料棒の回りには水があるが、水は放射線の遮蔽体でもある。 http://t.co/LnO2NYy

2011-04-02 21:35:04