備忘録 2018/1/22+2/14 軍事調練・財政の健全性ほか
徴兵時の軍事調練の効用と副作用・敗兵の遇し方など
そう言えば、馴染みのヘブライ大学の教授が「徴兵は基本的に洗脳。息子が戻ってから、それを解くのが大変だった」とな。 @_cc_bangkok
2018-01-20 11:33:02マクニールも徴兵経験者で、「軍事調練によっていかに自分のマインドが作り変えられたか」を興味深く観察しその後数十年前に渡って省察し続けたそうだ。
2018-01-22 09:29:29よく訓練された兵隊というのは例えば塹壕に何ヶ月も篭り、左右の戦友たちがバタバタ斃されて行っても戦列を維持できる。「これは本来異常なことだ」とマクニールは述べている
2018-01-22 09:32:09「本来異常なことだ」で終わらせず、そういった調練の導入がマウリッツによるもので、その成果が西欧諸国の植民地建設や二度の大戦でもたらした結果についての研究に結びつけるのが、マクニールの学者たる所以だよや
2018-01-22 10:09:46前にも書いたがダンケルクから装備も何も放り出して逃げ帰った敗残兵たちをUKの民衆はまるで凱旋する兵を迎えるように歓呼の声で迎えた。 記録フィルムは背を丸め肩を落とした惨めな敗残兵たちが歓呼の声のなかを歩き、列車に揺られるにつれて、胸を張り、誇りを取り戻していく様子を伝えているのね。 twitter.com/mojin/status/9…
2018-01-22 10:48:21少なくとも、戦争を遂行する宣伝担当者は、敗北した自国の将兵に対して対照的な態度だったローマとカルタゴの故事をおぼえていたのだとおもう twitter.com/gamayauber01/s…
2018-01-22 11:01:52財政の健全性について
財務省が「とにかく長期金利が必ず名目成長率を上回る」と主張したという、2006年3月16日に行われた経済財政諮問会議の議事録だけど、とりあえずメンバーがすごいな。 www5.cao.go.jp/keizai-shimon/… pic.twitter.com/nsm9iq7Usl
2018-01-22 09:42:15@daitojimari 国の通貨も今はなんの裏付けなく発行されますよ。だから空前のお金あまりがおきてます。国がだしてるから価値が保障されてるなんてのは幻想。年に何十パーセントも価値を失ってる法定通貨は普通です。円やドルだって緩やかにですが着実に価値を喪っています。
2018-01-22 10:03:08いいえ、国家は破産しても免責されず、国有資産と徴税権により裏付けされている。韓国の通貨危機をみればよくわかる。 twitter.com/gogospurs50/st…
2018-01-22 10:12:23この「財政の健全性」、俺の理解だと「財政の持続可能性」という要素と密接に絡んでいると思うんだけど、民間に富が一定の蓄積を見、そこから継続的に吸い上げて国家事業や福祉に活用するシステムの継続能力の問題ではないかと思うに至る
2018-01-22 12:51:50雑駁に言うと幾つかの段階を経て今に至っている。1)移動する軍隊による略奪主体のシステム(古代メソポタミア) 2)定期的な徴税の範囲内での軍事行動(ペルシャから中世西欧まで) 3)将来の徴税権を担保にした借財と定期的な国家財政破綻 4)現代の国債による長期信用創造システム
2018-01-22 12:58:05このうち3)は皆の記憶にも新しく、近世のスペイン等、あまり頻繁に財政破綻するので国債の利率が跳ね上がり、国家予算の数十%は元利の支払いに充てられたという。しかし同じようなことをやっている日本が何故破綻せずに存続できているのか。
2018-01-22 13:00:40ここで「日本も3)の時代と同じようにいずれ破綻する、だから2)の無理のない財政規模に収まるよう国家事業(軍事・福祉他)を縮小すべき」というのは確かに直感的に無理のない考え方で支持する人も多い。しかし現実は4)のように違う次元へと進行しているのではないか。
2018-01-22 13:02:28「違う次元」と言いつつもやってることは同じなのかもしれない。ただ程度の違い。貸し主である国際の買い手は、もはや元本の償却を求めておらず、10年、あるいは50年という長期に渡って利子が滞り無く支払われる安定した債権を望んでいる。仮にそういう捉え方が許されるならば、国家の予算規模は拡大し
2018-01-22 13:04:27「国債の利子だけは払えるという範囲での、最大限の国債発行」が最適解になる。一方、この状況下で「即座に元本を償却せよ」という指令が下りたらどうなるか。恐らく通貨を大量に発行すれば償却は可能なのだが、同時に貨幣価値は数分の一に下落。そんなことは誰も望まないので、即座の償却は起こらない
2018-01-22 13:07:15この理屈に1つ陥穽があるにはある。大多数の債権者が国の運営に見切りをつけて、「もう貨幣価値が数分の一になってもいいから一刻も早くカネ返せ」と思うようになれば破綻する。しかしそれも他に投資のアテがあればこそなので
2018-02-14 09:12:21日本が政治の安定度や、衰えたとはいえ工業力、内需などで「まだ見込みのある、マシな方の国」と債権者(国債保有者)の多数が考え続ける限りは起こらない。一種の集団幻想であるかもしれないが。
2018-02-14 09:14:04どうなんだべ。日本国債なんか投げ売って(擲って)でもBRICSとかに投資したほうがいいんでねえの? とみんなが思うようになった時が日本財政の終わりなんだけど、具体的にそういうことは起こりうるんだろうか。「安定志向」の投資家たちが老齢化によって退場するタイミングが危ないかもな
2018-02-14 09:15:44国際政治のある側面
基本的に集団対集団の交渉は全て性悪説に基づいて、こちらが弱みを見せれば相手はすぐにでも侵略してくると考えつつ進めるべきもの。それは町会同士の水利権や田畑の境界線から国境線に至るまで変わらないよね。ビジネスじゃないんだから。
2018-02-14 10:38:26というかビジネスだって相手に全幅の信頼を置くなんてことはまずなくて、資本的に親子会社であってすら、リスクヘッジのために同業他社とも取引を残しとくもんだし、まして独立起業同士なら取引先をある程度分散するのは常識なんだよね。外交関係だって同じだ
2018-02-14 10:43:46