ショタ国王が救国の英雄の肉便器になってロイヤルアクメしちゃう話

Don't think, feel.
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帽子男 @alkali_acid

「魔神は甕から出たがるものだと」 “いや…そういうのが多数派でしょうけど…正直…外の世界とか楽しいこともないんで” 「英雄とは偉い違いだな…」 "英雄…?" 「狼藉ばかりを繰り返す外道だ…常に肉に植えた色狂い…最低の屑…」 "あー…あ、はい…彼ね…娑婆に出たのね。楽しそう?" 「ああ…」

2018-03-07 00:52:44
帽子男 @alkali_acid

"そっかそっか…楽しそうなんだ…こっちがこんだけ鬱なのに…楽しそうなんだふーん…いいよねえ勃つ人はねえ…は…ははは…" 「英雄を…倒してくれないかと…思ったのだが…無理のようだな」 "…倒す…なるほど…なるほどなるほど?" 「できるのか」 "まあある意味…できるかな…やってもいいかな"

2018-03-07 00:54:25
帽子男 @alkali_acid

「そうか…あまり役に立つとも思えないが…もし体がいるなら私の」 "あ、いいんですいいんです。どうせ勃たないしね。じゃあこのヒトデ、ヒトデ使いますから" 不勃の魔神はそのへんにいたヒトデに憑依した。 「い、いいのかそれで」 「あ、いいっすよ…頑張ってもしょうがないしもう」

2018-03-07 00:55:43
帽子男 @alkali_acid

姫とヒトデは連れ立って中ノ島へ向かう。鯱の背につかまってゆくので早い。食事は生魚や海鳥だ。みずからも海獣となったかのごとく。 「魔神よ…なんと呼べばいい」 「不勃でいいですよ」 「ふぼつ…」 「はは…ははは…どうでもいい…」 なんだこいつ。

2018-03-07 00:57:57
帽子男 @alkali_acid

中ノ島に着くとなんかまたあわただしい。 「エブリバディ注目!今日は国王陛下のバッドアスを島中の男が使っていい祝日に決定した!参加しなかったやつはどうなるか分かるよな。息子や父や兄弟がどうなるかも分かるよな。よーし来い。ばっちこい。下準備は俺が澄ませておいた!」

2018-03-07 01:00:45
帽子男 @alkali_acid

姫は般若の様相で肩にヒトデをつけて進んでいく。 「英雄!」 「おおお姫様。逃げたんじゃなかったのか?ほーら娘さんがきたぜ陛下…つってももう分かんないか?頭だいぶ緩くなってきたし…くく…って…魔神の匂いがするな…それも弱そうな…」 応えるように水棲生物が地面に降り立つ。

2018-03-07 01:03:41
帽子男 @alkali_acid

「はあ…もう勃たなくなって感情全部枯れたと思ってたけど…ちがったわ…」 「あ?…お前なんだ…魔神でもだいぶ雑魚の方だな」 「自分は完全に加害者側だと思ってる男性機能の元気そうな若造見てるとすごいいらいらする…」 「なんだ?嫉妬か?」 「こいつはめちゃ許せんよなぁ」

2018-03-07 01:05:34
帽子男 @alkali_acid

「とーぅ!!!」 ヒトデにのりうつった魔神は跳躍し、英雄の股間にびたっとはりついた。ナニに。 「うわ!きっしょ!」 「エターナルテクノブレイク!!」 「うぐおおおお!!…ってなんともないが…」 「…お前もインポにしてやろうか」 「は?」 「お前もインポにしてやろうかあああ!!!!!」

2018-03-07 01:07:14
帽子男 @alkali_acid

また魔神と魔神のクソみたいなバトルが始まった。 本当にクソだった。 つきあってられないので姫は国王に駆け寄って助け起こした。 「父上…」 「姫…あの…予は…まだちゃんと…そなたのこと分かる…から…眼鏡…めがねめがね…」 「あとで探してやるから。今はじっとしてろ」 「むむ…」

2018-03-07 01:09:26
帽子男 @alkali_acid

なおバトルは不勃が英雄に勝利した。 「…勃たない…」 「ああ…勃たん…だろ?(ニコッ」 「すべての希望がなくなっていく…」 「うむ…」 「もう生きててもしょうがない…」 「分かる」 「どこかにずっと閉じこもっていたい…誰にも会いたくない…」 「そうだな…」

2018-03-07 01:10:55
帽子男 @alkali_acid

「甕に…甕の中に還ろう…」 「帰ろう帰ろう…居場所はあそこにしかないよ」 「つらい…虚無の深淵…」 「癒しだよ…虚無は…」 「虚無が…癒し…」 「ほら、あそこで若い男女がキスしてるけどどう思う」 「胃が重い」 「それ」 「帰る…」 「それな。虚無に帰ろう」

2018-03-07 01:12:57
帽子男 @alkali_acid

魔神達はそれぞれの器を捨てて去って行った。 安心してひきこもっていられる甕のある方へと。 「あで?おで?なにしてたんだっけ」 あとには英雄に乗っ取られていた若者が、よだーをだーっと流しながら立ち尽くしていた。

2018-03-07 01:14:37
帽子男 @alkali_acid

国王様はなんか色々ありすぎたので退位して、ひとり娘も継承権を放棄して"父"の世話をするとして一緒についていった。 英雄に乗っ取られていた若者は色々疑いの目で見られたが、どう考えてもゆるみきった顔が似ても似つかない感じなのでそのうち許された。

2018-03-07 01:16:17
帽子男 @alkali_acid

どころか英雄に抱かれたことが忘れられなくなった男達が慕って集まり、ちやほやし始め、男ハーレム完成。そのうち近衛を中心として王として支持する声が高まり、王朝が交代する。 「…もうこの際血筋で決めなくてええんちゃうか…」 みたいな投げやりな空気も生まれ、以降は合議で選出することに。

2018-03-07 01:18:31
帽子男 @alkali_acid

でも眼鏡の少年はだめです。だめ。その子は男ハーレムには入りません。 おっきな娘ガードによりちっさな父はもうよそへ渡されないんだな。 「巻物の読み方を教えて」 「むむ…本当に?」 「ああ」 「では…予も…ちゃんと鯱と心を通わす術を学びたい」 「教える。ゆっくり」 「分かった」

2018-03-07 01:22:09
帽子男 @alkali_acid

なお鉛の封印を施した甕はまだ何百何千と、島々の王国の海底に転がっているのだが、それはまた別の話だ。

2018-03-07 01:23:04
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